マリオカート事故多発!安全基準強化、保安基準改正

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渋谷に行くとよく目にするマリオカート。
私に言わせると何が楽しいのか、、「俺たちのこと見て、見て!」と言わんばかりの出で立ちと笑顔で東京などの中心部を駆け巡っています。

どうやら「公道カート MariCAR(マリカー)」という企業が運営するレンタル&ツアー、コスプレ衣装の貸し出しなど外国人観光客向けにサービスを行なっているらしいのですが、本家の任天堂も不正競争行為や著作権侵害差し止めなどの訴訟を提起したり、交通事故が多発するなど、多くの問題を引き起こしていることは事実であります。

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「マリカー」の事故実態

2017年3月27日から2018年2月26日までに発生した公道カートによる事故は、東京都内だけで50件で、このうち86%を占める43件に外国人ドライバーが関わっていたそうです。外国人事故の多さもさることながら、日本人も多く関わっていることにも驚きです。

2020年には東京オリンピック・パラリンピックも控え、訪日外国人増加に伴い、一層事故も増加するのではないかという懸念の声も耳にします。

<マリカー交通事故例>

2018年2月23日、千代田区外神田2丁目の交差点で、自転車の少年(18)をはねて逃走しました。そんなに目立つ格好でよく逃げたもんだと思いますが、その事故で逮捕されたのは、台湾籍の男(35)、警視庁は、都内にあるレンタル関連業者に安全対策の徹底を要請しました。

<マリカー事故50件の内訳>

警視庁総務課によると、事故に絡んだ外国人ドライバーは47人で、国籍・地域別に見るとアメリカが15人で最も多く、韓国10人、中国・台湾7人、オーストラリア6人と続き、その他にシンガポール、カナダ、オランダ、フランス国籍もいました。

年齢別では、20代が27人、30代が14人で合計すると9割近くに達しました。年齢不明は1人で、最高齢は54歳でした。

50件全体の事故状況は、乗用車に追突したり、ガードレールなどに衝突したり物損事故が48件で、人身事故2件。

カート側が過失の思い「第一当事者」となった事故は44件に上ります。

公道カート、安全基準を強化へ

国土交通省は、こうした状況を踏まえ、今回、カートの安全確保策を講じるため、道路運送車両法の保安基準の一部を改正し、三輪・四輪の原動付自転車の安全基準を拡充・強化することになりました。

<視認性向上対策>

地上から1メートル以上の高さにおいて、前後・左右から見ても一定の面積が視認できる構造とする。
夜間被視認性を向上するため、尾灯を構造物の最大高さ付近に取り付けを義務付ける。

<乗員保護に関する安全性向上対策>

2点式または3点式座席ベルトの装備を義務付ける。
ヘッドレストの装備も義務付ける。
舵取り装置が衝撃を吸収する構造とする。
このほか、車体からタイヤが突出しない構造となっていることとする。

<適用時期>

対策  新車への適用時期  使用過程車への適用時期
被視認性向上部品の設置義務化  平成32年4月1日
夜間日視認性向上等書きの義務化
座席ベルトの装備義務化 2点式又は3点式
3点式  平成33年4月1日 適用なし
頭部後傾抑止装置の装備義務化
舵取り衝撃吸収構造の義務化
回転部分の突出を禁止

 

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まとめ

都心でよく目にする”マリオカート”の事故実態や安全基準強化について述べてきましたが、
私個人としては、集団で走行し、まわりの交通に配慮している様子もない為、あまり好ましくない印象でした。集団危険行為、いわゆる”暴走族”と同じ様にしか思えません。道交法では二台以上走行した場合集団に該当する為、事故例にも挙げたような危険な運転をしているのであれば、まさに集団危険行為に該当し、25点の行政処分が科せられてもおかしくはないのではないでしょうか?

もし、この様な車両と走行中に接触し、相手に怪我を負わせてしまった場合、状況によってではありますが、過失割合は大きい車両の方が不利になる仕組みがある為、状況が一掃悪くなる恐れがあります。

今回の改正によって、安全性向上が図られる為、そういったリスクは多少軽減されますが、微々たるものであります。

一方、カートのレンタル関連業車は、今後どの様な対策がなされていくのかが見モノであります。

では、その頃また話題にあげたいと思います。

 

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