オートマ、マニュアル、準中型…運転免許どれにする??

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昨年の3月12日に改正された道路交通法により準中型免許が新設され、18歳で取得可能な免許の幅が広がりました。

これから教習所に通おうと考えている人は、こんなことに悩むかもしれません。オートマチック車、マニュアル車、準中型車、どれをとったらいいの??

私が運転免許を取得した頃は、「男」はマニュアル!「女」はオートマ!それが、暗黙のルールだった気がします。「男」がオートマチック限定免許を取得すれば、「何でオートマ取ったの?」と、必ず理由を求められたものでした。
現在はそれが完全に逆転し、マニュアル免許を取れば、「何でマニュアルにしたの?」と聞かれるようになってきたようです。

因みに私は、始めからマニュアル免許を取得しました。何でかって?家の車がマニュアルだったからなのと、モテそうな気がしたから…。

よく教習所に通うオートマチック限定免許を取りに来た男性に、何でオートマチックにしたのかを聞いてみると、
一番多い答えは、親に「オートマチックにしなさい!」と言われた。というものです。自分の意見はないのか!と心の中では、思ってしまいますが、親がスポンサーなら致し方ないのかもしれませんね。

またこんなのも多いです。「もうマニュアル車なんてほとんど無いんじゃないですか?」とか
「教習料金がオートマチックの方が安いんで…。」なんて言われる方もいますが…。

どんな免許を取得するかは、個々人の環境に応じて決めればいいのですが、今回は、こんな人はこの免許にした方がいいんじゃないかというものを考えてみましたので参考にしていただければと思います。

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2017年中の卒業者数を比較

2017年中に全国の指定自動車教習所を卒業した数で比較してみました。

オートマチック マニュアル 準中型
709,905人 439,392人 7,572人

圧倒的にオートマチックが多いことがわかります。オートマ限定免許が新設されたのは、1991年11月1日でありますからこの二十数年の間に時代は大きくオートマチックにシフトしてきたことがわかります。

因みに準中型免許は2017年3月12日に施行されたので一年間に満たないデータになりますが、その差は歴然です。準中型免許の新設についての裏話は別の記事で上げたいと思いますが、全体の1%にも満たない結果になりました。あれだけ苦労して新設された免許なのにあまり需要がないことがわかります。

これだけオートマチックの取得者が多いことを考えれば、免許条件の記載にも「オートマチック車に限る」という文言は不要で、オートマチック免許として確立してもいいように思えますが…。

また、男女比率は示してませんが、最近は、男女問わず、取りたい免許を取得している傾向であります。

免許種別による取得理由や用途を比較

運転免許を取る理由も人それぞれありますが、その取得した理由やその用途について、考えてみました。

オートマチック限定免許

よく、「身分証が必要でオートマチック免許で十分。」と言われる方もいますが、身分証がわりなら原付免許でいいのでは?とという気もしますが…。また、オートマチック免許は、他の免許より、「早い」「安い」「簡単」 という最大のメリットがありますから、そりゃオートマにしますよね!

では2018年現在の法律でオートマチック限定普通自動車第1種免許を取得するとどんな車が運転できるのか、

車両総重量 3.5トン未満
最大積載量 2.0トン未満のオートマチック車ということになります。

重さで言われてもよくわからないかもしれませんが、要するに一般の家庭にあるようなオートマチックの乗用車しか運転できない免許ということになります。一部のアメ車(男の憧れであるハマーなど)は重量の関係で運転することはできません。

ただ、最近の車は、ほとんどオートマチック(レンタカーなんかも全てオートマチックになっていると聞きます。)なので、この免許さえあれば、よほどのことがない限り、運転できない乗用車はないということになります。

マニュアル免許

基本的に運転することができる車両の重量は、前文にあげたオートマチック車と変わらないので、スポーツカーなどのマニュアルの乗用車を運転したい方にオススメの免許ということになります。

しかし、貨物自動車にはまだまだマニュアル車が多い印象ですが、普通自動車免許では、貨物でよく使用される2t車の運転はできませんので、貨物系車両の運転を考えている方は、準中型免許じゃないとダメということになりますね。

マニュアルを希望される方の用途は、他にもあり、例えば”おじいちゃんの持ってる軽トラックを運転したい”とか”外国に行くことがよくあり、そこでも運転したい”とか、”車のことをより理解したいので”なんて方もいますね。

何れにしても現在では少数派の免許ということ。

準中型免許

私の最もオススメ免許はこれ!教習時限数は長いし、料金もかなり高い…。でもこの免許には取る価値がある!

まずは、運転することができる車両の重量ですが、
車両総重量 7.5t未満
最大積載量 4.5t未満

因みに、平成19年の道交法改正までに取得できた普通自動車免許では、
車両総重量 8t未満
最大積載量 5t未満でした(因みに私はこの時代に取得しました。)。

ということは、18歳で取得可能な運転免許区分の中で、限りなくかつての普通自動車免許の重量基準に近い車両の運転が可能になるということです。これは、運転できる車両の幅が広がるだけでなく、就職先の選択肢も大きく広がるため、高校卒業時から運送業などの就職先も視野に入れることが可能になりました。

特に、卒業後の進路が決まっていない学生さんや、将来大型車やバスにもチャレンジしたいと考えてる方、また自らのスキルアップや大きなアメ車に乗りたい方などにオススメです。

私は、かつての仕事柄、この世に乗れない車両があることが耐え難く、もし私がまだ学生であれば、間違いなく取得する免許だと思います。

また、気をつけなければならないのが、免許の区分があまりにも増えすぎてしまったため、知らず知らずのうちに運転してはいけない大きさの車両を運転してしまい、運転免許が取り消される、、ということも実際起きているようですので、「大は小を兼ねる」という言葉があるように、取っておけばそのような問題もなくなり、「保険のつもりで取っておくに越したことはない免許」ということになります。

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まとめ

かつては、四輪の自動車免許を取得すれば、二輪免許も勝手についてきた時代もありました。羨ましい限りです。しかし、現在は運転免許の区分も細分化され、個人の事情にあった運転免許を選択する必要があります。

また教習料金の問題や取得までの期間の問題、個人の用途と様々ですが、夫婦共稼ぎの時代、男女問わず生活をしていくためにはなんでも働けなければならないと思います。大きな車両の免許を取得すれば、生活のための視野も大きく広がり、皆さんの生活を豊かにするばかりか、人出不足が深刻化する物流業界も活発となり、日本経済発展にも寄与することにもなります。

 

これから運転免許を取得する方へ

是非、準中型免許に挑戦していただき、18歳の100人に一人も持っていない免許を自慢してみてはいかがでしょうか?

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