雑談

【運転免許一発試験】大型二種免許取得、最短最安ルート

自動車運転免許の最高峰といえば、大型二種免許ではないでしょうか。
大型二種免許を取得すれば、普通自動車はもちろん、準中型貨物、中型貨物、大型貨物自動車だけでなく、ハイヤータクシー、バスでの旅客運送も可能となり、また運転代行の業務を行うこともできます。言ってみれば、これさえあれば食いっぱぐれはなくなるでしょう。

大型二種免許取得までの費用

大型二種取得までのルートにもいくつかありますが、一番スタンダードな取得方法としては、教習所に通って取得することです。

普通自動車免許では、近隣の教習所間による価格競争などがあり、「うちは安くて早く取れますよ」というようなキャッチコピーにより比較的低価格で取得可能となっています。とは言っても25万〜30万円程度。これよりも高い設定になっている教習所では周囲に競合がいないか、高くしても集客できる大きな強みがあるといえます。

この普通自動車免許取得後、3年以上の運転経験を経て大型二種免許が取得可能となります。
大型二種免許は普通自動車の免許と違って価格競争が行われていないため、かなり強気の価格設定になっている場合がほとんどです。

その料金も所持免許によって教習時限が異なるため、当然料金も異なります。

例えば、普通自動車AT限定免許を所持している場合では、第一段階19時限 第二段階19時限 合計38時限に加え学科教習が19時限必要となりますが、大型一種免許を所持している場合では、第一段階8時限 第二段階10時限 合計18時限に加え学科教習が19時限で取得できます。
さらに普通二種免許を所持していれば技能教習29時限で学科は免除となります。

というわけで、時限数にも大幅な開きがあるため価格も大きく変わります。また教習所によっても価格設定に大きな開きがあるため、概ねの数字でざっくりでお伝えすると、

普通免許所持の場合で60万円弱

大型一種所持の場合で40万円弱

といったところでしょうか。もちろん、普通自動車取得時の金額も含めれば、物凄い金額になってしまいます。

しかし今回の記事ではこういったスタンダードな取得方法ではなく、あくまでも最短最安というものを追求してお伝えしたいと思います。

大型二種免許最短最安で取得する方法

1、大手バス会社に入社する

現在、交通運輸産業では深刻な人手不足と言われています。そのため運転手の採用はハードルが低く、例えば50代後半から脱サラして運転手を目指す方も少なくありません。大型等の運転経験がなくても採用されているケースも多く、大型二種免許取得にかかる費用は全額負担してくれるところも多いです。

ただし、ほとんどのバス会社では、3年から5年の拘束期間があり、その間に退職してしまえば、かかった費用全額を戻さなければならなくなりますので、相当の覚悟を持って入社しなければなりません。

しかもバスの運転手は非常に離職率が高いと言われています。その理由は「激務だから」に他なりません。年末年始、ゴールデンウィーク、お盆休みは全て返上しなければならないでしょうし、場合によっては泊まり込みの勤務や始発の動いていない早朝から、または終電後の帰宅もあり得るでしょう。

しかし、こういった勤務体型に不満がなければ福利厚生も整っている会社も多いですし、オススメの取得方法といえます。

2、一発試験で取得

もちろん費用面や期間で最も安くて早く取得できるのは、運転免許試験場に直接試験を受けに行くことです。

大型二種免許取得にあたり、普通自動車免許しか所持していない場合、まずは大型一種の仮免許を取得する必要があります。

料金は大型一種仮免許(車両はバスで取得することになります。)で5,500円(受験料2,900円、試験車使用料1,450円、仮免許証交付料1,150円)
大型二種本免試験で9,700円(受験料4,800円、試験車使用料2,850円、免許交付料2,050円)
合格後教習所で行う取得時講習費用27,000円で、試験に不合格した場合は、その都度受験料と試験車両仕様がかかります。
全て一発で合格した場合の合計費用は、42,200円となり圧倒的に安い金額で取得することができます。

しかしこの金額は、あくまで受験費用と取得時講習費用のみの計算です。仮免許取得後、路上練習申告書が必要となるため、3ヶ月以内に乗車定員30人以上のバス型の大型自動車で日以上の路上練習をしなければなりません。もちろん乗車定員30人以上の大型自動車は個人では所有することはできないので、教習所で練習することになると思います。というわけで、別途練習費用がかかることになります。

安価で取得可能な一発試験ですが、デメリットもあります。

1、一発試験は平日しかやっていない。

2、試験場の技官は、教習所の検定員より厳しい印象。

3、教習所であれば、「期限までになんとか取らせてあげたい」と合格への努力が見られるが、試験場では、お客様という概念がないため本当の実力勝負となる。
4、試験予約がなかなか取れないので、落ちた場合、次の試験までの日数が開いてしまう。最悪期限が過ぎれば再び学科試験を受けなければならない。

この問題がクリアできる方なら一発試験が一番オススメです。

参考までに

私は、車の運転免許を全種類所持しています。

参考までに私が大型二種を取得した流れをお教えします。

私は今から20年以上前に普通自動車免許を教習所で取得しましいた。今でいう中型8トンというやつです。当時は教習所が法改正に便乗して教習料金を大幅に値上げした時代だったため35万円くらいかかった記憶があります。

その後私の免許は全て一発試験で取得したため、一つの免許に多くて2万円かかったとしても普通車以外でかかった費用は全部で20万円にも満たない金額です。

ちなみに、普通車の後は普通自動二輪、大型一種、普通二種、大型二輪、大型二種、牽引、牽引二種、大特、大特二種という流れで20代のうちに全ての免許を取得しました。

今回のテーマである大型二種を取得した際は、すでに大型一種と普通二種を所持していたため、学科免除で、方向変換と鋭角と路上試験のみでしたのでものすごく楽に取れた印象です。現在の法律とは全く異なるので参考にならないかもしれません。大型一種も今よりも小さい規格の車両だし、路上練習申告書なんてものはなく、ただ受けに行ったら受かっちゃった、という時代でした。

もし今、私が全ての免許を失ったとして、再び大型二種免許を取得するなら、運転手要請を行なっているバス会社に入社すると思います。

タダより安いものはありませんので…。

大型二種を志している方にとって少しでもお役に立てたなら幸いです。

私としては、ぜひ一発試験にチャレンジしていただきたいと思います。

築地市場、ターレット事故るとどうなる?

移転問題で大きく揺れた築地市場。
2018年10月11日豊洲へ移転が決定しています。

東京の無法地帯とも囁かれる築地のイメージから、新天地「豊洲」での営業がスタートしどのように変わるのかが楽しみなところ。

中でも現築地市場を縦横無尽に行き交う「ターレット車(以下、ターレという)」、食品を扱う現場でもくわえタバコで激走する光景が目立ちますが、働く者の意識も変わっていくのでしょうか?

築地市場で走る「ターレ」ってなに?

ターレットトラックとは(wikipedia)

免許は、16歳で取得可能な小型特殊自動車が必要で自動車免許(原付以外の免許)を取得していれば併せて運転することが可能です。小型特殊自動車であっても自賠責保険への加入が必須であり、もちろん公道を走る場合もあるためナンバー(水色)を受ける必要もあります。

現築地市場においては、
ターレ、2,000台以上が登録を受けて走行しており、時間帯によっては歩行者よりも多く、「ターレ」優先というような暗黙のルールもあると聞きます。

東京ドーム5個分と言われる築地市場でもこれだけ多くのターレが走れば当然交通事故も起きるわけです。

ターレ事故

小型特殊自動車は、その構造上15km/h以上の速度を出すことができませんので、言ってみればその辺を走る自転車の方がよっぽど速く走ることができるわけです。

自転車は幼稚園児からでも十分運転することが可能なので、当然事故も多く起きているわけですが、幼少期から乗っている経験からか事故を起こすイメージが持てない方も多いと思います。

一方ターレはといえば、15km/h以上の速度を出すことができないのに、しかもほとんど決まった場所しか走行しないはずなのに年間で多くの交通事故が起きているそうです。

事故件数は、年間400件以上とも言われ、しかもその約半数近い200件弱が人身事故なんだとか。

死亡事故も起こったことがあるそうです。

これは、もはやルールが破綻しているとしか思えず、まさに無法地帯であるが故にそれなりの覚悟で場内に入場する必要があるのでしょうか?

事故後の対応について築地署の職員に聞いてみた

築地署で勤務しているとほぼ毎日、事故の一報が入るそうです。

因みに築地市場は東京都の保有する土地ということになりますが、その場合でも警察官が処理をすることになるのでしょうか。

道路交通法は交通事故について「道路における車両等の交通に起因する人の死傷、または器物の損壊」と規定しており、道路以外の私有地で発生した事故は「対象外」としています。ただし大型商業施設の駐車場など、不特定多数の人や車が自由に往来できる場として使用されている場合は、私有地であっても例外的に道路交通法が適用されるケースもあります。

では築地市場での事故はどのような扱いとなるか。

基本的に警察官は、現場には行きますが、やはり管轄外ということになり事故証明は出さないそうです。現場で東京都に所属する警備員に引き継ぎ事故証明などの処理については任せてしまうということでした。

尚、ターレでも加入が義務付けられている自賠責保険ですが、基本的に物損事故には保険金は出ませんし、私有地での事故に関しては人身でも下りないことになっています。

また任意で加入する保険も種類によっては、私有地の事故に対応しておらず注意が必要です。

まとめ

10月の豊洲移転をひかえ、今まで通りというわけにはいかなくなるものも多くなります。

東京都と築地市場の労働組合がしっかりと連携し、新天地でのルールや仕組みづくりを議論し、食についても営業についても市場内の交通についても日本一安全な豊洲市場を目指していただきたいと思います。

ドライブレコーダー義務化により超監視社会の到来?

2018年開催のFIFA ワールドカップより「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」が導入されました。
これにより全てのプレーが人間の不確かな感覚によるものではなく、リプレイ画像を冷静に観て判断し、正確にジャッジされることになりました。
まさに6月22日に行われたブラジル対コスタリカでは、ネイマール選手(ブラジル)が見せた、ゴンザレス選手(コスタリカ)に身体を押さえつけられ、のけぞらせるようにバランスを崩したというプレイが、一度はPKの判定を受けたものの、その後のVARのジャッジにより判定が覆り、ネイマールの動きは演技だったとしてコスタリカのフリーキックに変わったというプレイがありました。
かつてはそのままPKが行われ、TV観戦しているものだけが、「あれは演技だ」とヤジを飛ばしていたわけですが、VAR導入により選手も観客も審判も正確な判定により、皆が納得し合えるようになったのではないでしょうか。

これは、とりわけスポーツだけに限らず、交通社会においても同様に様々な場面において正確なジャッジが必要とされています。

中でも期待されるのは、ドライブレコーダーの活用です。

ドライブレコーダーのメリットと注意点

ドライブレコーダーは、運転中のすべての映像を記録しながら、急ブレーキや急発進、交通事故など車両に大きな衝撃が加わった前後十数秒の、時刻・位置・前方映像・速度・ウィンカー操作・ブレーキ操作等を記録、保存します。
記録された映像を見ることにより、運転者の運転行動を振り返って客観的に確認することができます。これにより運転者は自身の好ましくない運転特性を把握し、その反省を活かして安全運転に対する意識を向上させ、交通事故に遭うことを防止できます。
また、交通事故の場合、記録した映像を保険会社や警察に提出することで、事故の参考資料として採用され、事故処理がスムーズになることもあります。

ドライブレコーダー導入のメリット

  1、運転者の安全意識が高まる

記録された自身の運転を確認することにより、ヒヤリハットや交通事故を起こしやすい運転行動を振り返って
客観的に確認することができます。
これにより運転者は自身の好ましくない運転特性を把握して危険な運転をしなくなり、交通事故を防止できます。

  2、安全運転指導に活用できる

ヒヤリハット場面を抽出し、社内や対個人の安全運転指導に用いることができます。その運転ぶりを確認することで、
一時停止の励行、適切な車間距離の保持など具体的な指導が可能です。

  3、事故は発生時の事実確認が容易になる

記録された事故前後の映像によって、事故発生状況が把握でき、過失の程度なども確認できます。
そのため過失の程度が誤認されることを防止できます。

  4、運転者の状況の把握や、犯罪・トラブル防止につながる

複数台のカメラを有するドライブレコーダーでは、車両前方の映像を撮影することに加え、車内撮影用のカメラにより
車内の状況を撮影できることから運転中の脇見、携帯電話使用など運転者の状況把握ができます。

  5、業務の効率化が図れる

日報や事故報告書の作成がスムーズになります。

ドライブレコーダー導入の注意点

  1、従業員の理解を得る

導入時には、従業員から「管理が強化されるのでは」という意見が出されることも想定されます。
「交通事故防止に役立つ、交通事故発生時に運転者を守る、事故処理の迅速化・処理費用の軽減ができる」など、
導入のメリットを十分に説明し、理解を深めてもらうことが大切です。

  2、費用がかかる

種類や性能によって値段も数千円から数万円まで様々です。維持費や管理費がかかる場合もあります。

  3、管理・運用面

ドライブレコーダーの多くは、撮影データをSDカードに保存する仕組みになっています。そのため、
撮影データをとりだすにはSDカードを抜いてパソコンのカードリーダーで読みだすか、
ドライブレコーダーをパソコンに直接接続するしか方法はなく手間がかかることが挙げられます。
最近ではスマートフォンなどの端末と接続できる機種も増えてきています。
SDカードを抜かなくてもデータの再生や検索ができるので、便利なウエその場で録画データを確認しやすくなっています。
目的の画像を検索するのに時間がかかったり、機能等が多くて使い方が煩わしいとの声もあります。
誰がどの映像をどのように管理するかを決めておく必要があるでしょう。

  4、機器の選定

機器の選定にあたっては、複数のメーカーの機器を比較して、画素数や解像度、画角、接続形式など
機能や長所・短所を理解した上で選定した方がようでしょう。
販売店とよく相談することが大切です。

ドライブレコーダーの普及により、ひき逃げ検挙率大幅上昇

全国のひき逃げ事件で容疑者が逮捕されるなどした割合は2015年で56.1%で、このうち被害者が死亡したケースはほぼ全件で容疑者が検挙されました。

検挙率上昇の背景には、防犯カメラや科学機器のほか、ドライブレコーダーの普及が大きいとされています。
また警視庁は、東京都トラック協会など4団体と協定を結び、都内の8万台の車から事故発生時の映像提供を受けています。

ドライブレコーダー記録提出企業は保険料割引

三井住友海上火災保険は、営業車などのドライブレコーダー記録を提出した企業を対象に、自動車保険料を最大6%割り引くサービスを開始しました。レコーダーを導入した企業は交通事故が減る傾向があるといいます。交通安全への取り組みを企業に促し、保険金支払いの減少につなげる狙いがあります。
割引の条件は、業などで使用する全車両の50%以上にレコーダーを設置し急加速の回数や走行距離などのデータを提出することです。また、集まった映像やデータを基に企業向けの安全セミナーも行なっています。

ドライブレコーダー義務化になったら

政府は2020年をめどに乗用車などの自動運転実現に向けた法整備の大綱案を取りまとめ、ドライブレコーダーなどの搭載の義務化を検討することとしています。

先にも述べたように、ドライブレコーダー設置にはメリットと注意点があり、費用面での個人負担や機器の性能上のムラなどもあるため既存の登録済み車両全てにというのは現実的ではないと思われますが、2020年以降販売の車両全てに装備義務ということになれば、機器のスペック等の基準などを設けるなどして、現実的な話になります。

そうなれば、近い将来全ての車両にドライブレコーダーが搭載され、正確な事実確認や犯罪抑止などに寄与する一方で、常に走行車両などにはカメラがあり、そして映像記録が残されるわけですからあなたは常に見られてる状態になります。

これと連動するように防犯カメラの増設や科学機器の発達がし、またマイナンバーとの連携により、映像から個人が特定されます。これは、

いわゆる超監視社会の到来と言えるのではないでしょうか?

そうなれば、もうあなたは誰からも逃げることはできません。

 

 

【高齢者講習】高齢者も大変だけど教習所も困ってる

近年、高齢ドライバーによる交通事故が社会問題となっています。
「ブレーキとアクセルの踏み間違い」「高速道路の逆走」などの操作ミスや判断ミス。また認知症が原因と思われる通常では考えられないような重大事故が、連日のように報道されています。
交通事故死者数が減少する一方で、高齢者が関わる死亡事故は急増

こいった背景から、平成29年3月より教習所で行う高齢者講習が強化されました。以前よりも高度で合理的な講習内容となり、高齢ドライバーによる交通事故の抑止率を高めることと、免許証の返納率を高めることが大きな狙いと言えるでしょう。

この法改正により、75歳未満の高齢者は、3時間講習から2時間講習へと短縮されたため、講習時間だけでなく料金も安くなりメリットの強い改正だったと言えます。

しかし75歳以上の方にとっては、これまでは認知機能検査当日に講習が受けられていたものが、認知機能検査後新たに講習の為の予約を取り直し、別日に講習を受講しなければならなくなりました。また講習内容も認知機能検査の結果次第では2時間講習(5,100円)と3時間講習(7,950円)に分けられ、年金生活の方にとってはかなり苦しい法改正(改悪?)になったと言えるでしょう。

運転免許の更新については、ゴールド免許であっても71際以上の方は免許の有効期限を3年しか受けられず、認知症でもなく、無事故無違反の方にとっては、何のメリットもない講習であるわけです。因みに違反をされてる方(試験場でないと更新手続きができない)にとっては本講習が違反者講習を兼ねているので、講習後警察署でも更新手続きが可能となり多少メリットはあります。

法改正後、高齢者講習の受講料が上がったんだから教習所はさぞ儲かっているだろうと思いませんか?

実はそんなことありません。

というわけで、今回は「高齢者講習の法改正によって教習所も困っている」という話をしたいと思います。

高齢者講習の問題

講習料金

講習料金については平成31年1月現在、
75歳未満の方は5,100円(2時間講習
75歳以上の方は認知機能検査750円(結果まで含めて約1時間)で
5,100円(認知機能検査の点数が76点以上の方、2時間講習

7,950円(認知機能検査の点数が75点以下の方、3時間講習
と非常にお高い設定ではあると思いますが、
しかし1時間毎の売り上げで考えると、指導員1人につき受講者が1人だった場合で2,550円、2人だった場合で5,100円、3人だった場合で7,650円となります。
また認知機能検査にいたっては、1人で10人まで受け持つことができますが、10人行なった場合で7,500円の売り上げとなります。

しかし、講習の裏では、講習時間前の会計や事務処理などの時間は含まれていませんし、また予約の突発的なキャンセルもあります。因みに通常の教習業務であれば、1時間につき普通車教習で時間単価で4500円以上に設定している教習所が多く、車種によっては、1時間あたり10,000円以上のものもあるので、高齢者講習の生産性の低さが窺えます。普通の教習をやってた方が儲かります。

しかも、都道府県によっては、教習所の売り上げとして100%計上できる場所もあれば、何%か行政に持っていかれる「県」もあるようなので、全国で統一した仕組みづくりが求められるところです。

であれば「講習料金をあげるべき?」という意見もありますが、これ以上年金生活の人からお金を徴収することも難しく、私はお金を上げることよりももっと少ない人員で多くの方が受講できるような講習の簡略化が望ましいと思っています。

講習時間

講習時間も教習所関係者の間では大きな問題となっています。

理由は、

教習時限は50分に対し、
高齢者講習時間は、60分単位になっているため、指導員の休み時間がなくなってしまうということです。

通常の教習では、インターバルの10分間の間にトイレやタバコを済ませ、次の時間の準備にあてますが、講習時間は60分毎に設定されているため、休む間も無くすぐ次の講習や教習を行わなければなりません。教習所によっては休み時間を取らせない時間設定になっていると聞きます。また、休み時間を作ったとしても通常の教習とは10分ずつの時間差が生まれ、講習担当者は、タイミングよく教習業務に移動できないという問題があるんです。

今となっては後の祭りですが、高齢者講習というものは、そもそもほとんど教習所で行なっているわけですから、教習所のカリキュラムに沿った仕組みづくりを検討すべきでした。

担当者の人数と資格

担当者の数は、
1人の担当者につき受講者3人までで最大12人の方が一回の講習で受講できます。
また、認知機能検査では、最大15人(指導員は2人)までしか受検できません。

それ以外にも会計や事務処理を行う者、また認知機能検査では採点要員(原始的な採点方法により時間がかかる)など、一回の講習で多くの職員が動いています。教習所によっては高齢者講習に多くの職員を従事させ、本来の仕事である通常の教習業務に人手が足りなくなり、予約が取れなくなっている教習所もあるそうです。

また講習を担当できる指導員は高齢者を実施するための資格が必要で、その資格取得には茨城県ひたちなか市にある中央研修所に派遣され泊まり込みで取得しなければならず、当然そこにも経費がかかります。

どの業種もそうかもしれませんが、教習所業界は今や人手不足が大きな問題で、資格を取らせてもやめてしまったり、そもそも職員の数が少ないので高齢者講習に人を回せないなど、近年の道交法改正によって仕事量は増えているのに職員数や売り上げは増えないという超悪循環に陥っています。そういった意味で高齢者講習に大きく力を注ぐことのできない教習所ばかりなので、高齢者の間では予約が取れないといった声も多く出ている現状であります。

予約を取ってあげられない

前述の通り、予約を取れないのには理由があります。

そもそも教習所のキャパシティを計算せずに見切り発進気味の法改正だったため、はっきりいってパンクしてます。

新潟県など独自の方法で予約がスムーズに取得できる仕組みを取っている都道府県もありますが、東京や愛知県を始め多くの場所では、講習の予約が3ヶ月待ち4ヶ月待ちが当たり前の状態になっています。

また高齢者講習の予約が取れないという理由で免許を失効される方が続出しています。もちろん失効すればその間は運転できなくなります。
因みに失効しても半年以内に更新手続きを完了すれば、免許は戻ってきますが…。

この状況を見て警察庁が何も手を加えないのが不思議でしようがありません。

法律を改悪し、自らの失態を隠すかのように傍観しているように思えてなりません。

講習内容

講習内容にもいろいろ問題がありますが、

今回は運転実技の中身に触れておきます。
運転講習は、S字やクランクなどの技術的なことから法規走行などを実施します。

高齢者の方も50年の運転経験があるわけですから、それなりにプライドもあります。あくまでも講習であって教習ではありませんので、95%以上の方は仮免も取れないくらいの運転能力なのが残念ですし、こんな人たちが同じ道路を使っていると思うと、怖くてたまりません。

もちろん最後の講評ではプライドを傷つけないようにアドバイスをさせていただきます。

問題なのは、こんな狭い教習所で、一時停止を守らない高齢者と免許も持っていない教習生が共存しているわけですから事故を起こさない方が難しい。それを気を張って事故が起きないように最善を尽くしているんです。

 

まとめ

そのほか、高齢者講習に関わる教習所の苦悩を挙げればキリがありません。例えば、予約の電話が長すぎてなかなか切ってくれないとか、やりたくもない講習に来てるので何かあるとすぐにキレるおじいちゃんとか、たまに講習中お漏らしする方も…。

この記事は、教習所に携わる方が見ていただいた方が共感を持っていただけるかもしれませんが、本心から言うと是非高齢者の方に一読していただきたい内容であります。

警察庁も今後、このような様々な意見を精査し、改善を目材したいと言うコメントを発表しているということです。

高齢者講習は、安全安心の交通社会実現の為に欠くことのできない講習です。

私たちも免許を更新する以上、いつか必ず受けなければなりません。免許を持つ全ての方に関わる話、また高齢者の事故防止は自らの身をも守るという深いテーマであることは、全ての方が共有し、もっとよく話し合っていかなければならないものだと思います。

 

どうなる自動運転。教習所はもういらない?

近年、急速に自動車の運転の自動化が進んできております。

最近では、アウディが「トラフィック ジャム パイロット(一定条件を満たした場合、60km/h以下の渋滞時に、ドライバーが監視義務のない同一車線内の自動運転を行うもの)」を発表するなど、国内外各自動車メーカーも競うようにシステムの開発に取り組み、近い将来完全自動化は夢の話ではなくなってきたように思います。

ここでよく耳にするのは、「車の運転が完全に自動化になれば、教習所なんていらないんじゃない?」ということです。

そこで今回は、「車の自動運転と教習所の存続」ついて考えてみたいと思います。

自動運転のレベル

まず、自動運転って何だ?と思われる方も多いと思います。

例えば「自動的にブレーキが効けば自動運転だ。」と思う人もいれば、「人が運転操作しなくても車が勝手に目的地まで連れて行ってくれる状態。」を自動運転と考える人まで様々な意見がありますが、大なり小なり車が自動で運転の一部を行なってくれる状態はまさに自動運転であります。

自動運転の定義は、一般的にアメリカのSAEインターナショナルが「SAE J3016」に定めたものによって表され、その自動の程度よってレベル1からレベル5まで分類されます。

レベル0(自動運転機能なし)

人が自分で運転する。自動運転機能がない車で、一般的な車はこれに該当します。強いて言うなら、オートマチック車は、自動でギアをチェンジしてくれるわけですから自動運転の第一歩ということになりますね。

レベル1(運転支援)

アクセル、ブレーキ、ハンドル操作の一部を支援してくれる状態で、追突や衝突などに対するブレーキ操作を車が判断して行う自動ブレーキや、走行や減速などを自動で行うACC(アダプティブ クルーズ コントロール)や車線の逸脱を防止するための路外逸脱抑制機能もこれに分類されます。

現在は、この様な機能を搭載した車も多く存在し、ホンダセンシングなどがこれに該当します。

レベル2(部分運転自動化)

アクセル、ブレーキ、ハンドル操作を支援してくれるのは、レベル1と変わりませんが、そのACC(アダプティブ クルーズ コントロール)を進化させ、機能領域を広げたものがレベル2になります。日産の「プロパイロット」スバルの「ツーリングアシスト」などがこれにあたります。

前車との車間距離をキープしてくれるのはもちろん、白線を検知し車線中央を保ったまま走行してくれる機能です。

しかしながらこの段階ではまだまだ運転手の確認義務はあり、あくまでも運転支援というレベル。機能に過信し事故になってしまったという事例もあるようでが、この場合、システムエラーが起こっていたとしても、まだまだ責任は運転手にあるようです。

さらに高速走行時には大きく力を発揮するものの、一般道路に出れば、まだまだドライバーがほぼ全ての操作をしなければなりません。

レベル3(条件付き自動運転)

交通量が少ないことや、天候や視界が良好など、運転しやすい環境が整っている条件で、システムが周囲の状況を判断し運転してくれる本格的な自動運転になりますが、緊急時には人間による操作が必要だそうで、この段階でも「たまに手放しが出来そう」というレベル。

しかも日本ではまだまだ法整備は整っておらず、アウディが自動運転レベル3の「A8」を発表し、まもなく発売という流れになりそですが、こういった車両もあくまでも「人の運転」が前提での発売になるのではないでしょうか?

またこのレベル3以降、交通事故の場合の過失は、運転手とシステムのどちらが負うことになるのか、難しいところでもあります。

レベル4(高度自動運転)

運転しやす環境が整っている条件は変わらないものの、レベル3では、緊急時には、人間による操作が必要だったものが、このレベル4では、必要なくなります。ということは、ほぼ完全自動のレベルということになります。

しかしながら走行できる条件は変わらないわけですから、その車両専用の道路でも出来ない限り実質的に運転手が必要ということになりますね。

レベル5(完全自動運転)

これは、どのような条件下でも自律的に自動走行してくれる車です。

現在はレベル5は実現不可能なのではないかとも言われています。

レベル4でも挙げた通り、自動運転車専用レーンでも作れば実現可能なのでしょう。しかし、歩行者や自転車、他の車の動き、また雨や雪などの天候その他の様々な条件が異なる場面において、完全自動化というのはなかなか難しいと言えます。

また法整備や自動車保険などを考えるといっそう複雑なものとなり、実現にはかなり長い年月が必要となるでしょう。

教習所は必要なくなるのか?

長い年月を費やしたとしても、いつかは自動運転レベル5に到達する日が来るはずです。便利になる一方で働き手が必要なくなり、運送会社やタクシー、バスなど全て自動運転任せになる時代が来るということにもなります。

少子高齢化に伴って、日本人の数も減少しているしちょうど良いかもしれませんが、それでも多くの人が、働く場所を失うことになるでしょう

中でも車の運転技術が必要なくなるわけですから、教習所の存在、もっと言えば免許の存在もいらなくなるのかもしれません。

現在、警察庁も自動運転についての法整備やそのロードマップは一切議論していないということです。しかしながら自動運転レベル3の時代に突入した現在、早急な対応が図られるべきものでもあります。

運転免許制度は、その時代と共に改正されてきました。記憶に新しいところでは、平成29年3月に準中型免許が新設されたばかりであります。

また20年以上前までは自動車はマニュアル免許のみでありましたが、オートマチック車の普及に伴い、オートマチック限定免許が登場したわけであります。

ということは、今後免許制度が変わったとしても、それぞれのレベルに応じた免許、例えば「自動運転レベル3限定免許」といったものが出来るのではないでしょうか?そうなれば教習所の役割はなくならず、それぞれのレベルに応じた教習を行うことになるでしょう。

まとめ

今回は自動運転と教習所の存続について考えてみました。

各自動車メーカーの自動運転開発競争が激化する中、便利になる一方、苦労する人たちもいるんだということも忘れてはいけません。

日本人の5人に1人は高齢者という時代ですから運転の自動化は、そういった高齢者にとっても喜ばしいことだし、交通事故減少にも大きく寄与することになります。最近では自動ブレーキ限定免許も検討中という話です。

教習所の役割は、その時代にあった運転教習でありますので、自動運転がレベル5に到達してもその役割は失わないでしょう。

 

 

【高齢者講習】認知症の人ってどのくらいいるの?

認知機能検査とは

昨年(平成29年)の3月より「認知機能検査」が強化されました。

認知機能検査とは、
75歳以上の高齢ドライバーが受けなければならない「記憶力・判断力」を確かめる為の検査で2種類あります。それぞれ検査内容は同じですが、受けなければならない状況が異なります。

1、「更新時認知機能検査運転免許の更新の前までに教習所または一部の公安委員会で行います。

2、「臨時認知機能検査」75歳以上の方が一定の交通違反をした場合に公安委員会で行います。

»臨時認知機能検査、臨時高齢者講習とは

点数の範囲は3つに分類されます。結果は、100点中何点だったかによってその後受けなければならない講習等の内容が異なります。
↓詳しくはこちら↓
70歳以上の運転免許更新、高齢者講習の具体的内容

 

このうち、第1分類(48点以下)に該当した場合は、医師の診断が必要となります。
また診断の結果が「認知症」となった場合は、運転免許が取り消されることがあります。

認知機能検査の実施結果(平成29年3月12日〜平成30年3月31日)

2,106,477人      認知機能検査受検者数

57,099人 (2.7%)     第1分類(認知症の恐れあり)と判定された者

41,486人 (1.9%)  臨時適性検査(専門医の診断)の通知又は診断書提出命令を受けた者

16,470人 (0.7%)  医師の診断を受けた者

1,892人     (0.08%) 免許の取り消し・停止を受けた者

【参考】
4,736人          その他の警察活動などを端緒に診断を受けた者
1,318人          内、免許の取り消し・停止を受けた者

少しわかりづらいのでまとめると

認知機能検査を受験した人は、2,106,477人。
その内、3,210人が取り消し・停止になったということです。
(因みにその他、4,517人が運転免許を失効、16,115人が自主返納したそうです。)

法改正の結果、運転を引退されるかたも多く存在するということです。

運転免許の自主返納は過去最多

私も認知機能検査を行う検査員として従事しておりましたが、第一分類(48点以下)の結果だった方は、その検査内容から、かなりの体調不良か、検査環境の悪さがない限り、記憶力や判断力の衰えを自ら、若しくは家族の方からの説得により自覚すべき点数だと思います。

もちろん中には車が無いと生活できないという環境の方も多いようですが、何かあってからでは遅いのです。生活の為の足を失うこと以上に苦しい日々が待っている可能性があります。

また、自主返納された方には、本人確認証として効力のある運転経歴証明書が交付され、バスやタクシーの割引が受けられるなど特典もあります。

平成29年の1年間に運転免許を自主返納したドライバーは(若年層を含め)4.2万人を超え、過去最多だったことが警察庁のまとめで分かりました。そもそも昨年の道交法の改正により高齢ドライバーへの法律が厳しくなったのも安全運転に対する意識づけだけでなく、運転免許の返納を促す為であることは、明らかであります。

65歳以上の方の7人に1人は認知症と言われている現在、このペースでいくと2025年には5人に1人になると見込まれております。

この記事を書いている私自身もいつ認知症になるか分かりません。

もし、あなたがご家族から免許を返納しなさいと言われた時に素直に受け入れられますか?

何が自分や家族のために一番大事なことなのか

「明日は我が身」ではありませんが、この「認知症」と「運転」についてしっかりと向き合っていかなければならないと思います。

 

バイクのすり抜けは捕まるの?白バイ警察官に聞いてみた。

何故人はリスクを負ってまでバイクに乗るのか

私は自動二輪の免許を取って20年以上になりますが、ほぼ毎日バイクを運転してます。

車を運転するよりも圧倒的に運転頻度が高いんですが、暑い日も寒い日も、雨の日も風の強い日も、ヘルメットで髪型が崩れるし、頭が蒸れてハゲるリスクだって、転倒して死ぬ可能性だってあるのに…。なんでこんなに辛い思いをして、バイクに乗るのか、
バイクの免許持ってない人やバイクに興味のない人には、意味がわからないでしょう。

バイクの魅力ってなんですか?

季節を肌で感じられ、風をキって走る爽快感?
趣味でツーリングに出掛ける方は、そうかもしれませんが、

通勤・通学で乗る人は?
風を感じるなんて、そんなくだらない感情に命はかけられません。
むしろ風なんて感じたくないし、快適が良いに決まってます。

そんな辛い思いをして、いったい何の為にバイクに乗るのか・・・?

多分、ライダーのほとんどは、こう考えるんじゃないでしょうか、
身軽さと時短が最大のメリットだと

身軽さで言えば、例えばちょっとコンビニ行くのだって、車を出すほどじゃないけど、歩きじゃ遠いからバイクで行く、なんてことも多いです。最近では、大型二輪やビックスクーターの需要が減り、小型二輪の人気が上がってきたようにも思います。特に今夏を目標に小型二輪を最短二日間で取得できるようにという法改正も行われるようです。

AT小型二輪(125CC以下)免許を最短二日間で取れるようになる!!

「目的地まで車より早く着く」
「渋滞なんて関係ない」
「時間が読める」

身軽さは時間短縮に繋がり、そして、その時間を有効活用できるようになります。

時は金なり

時間こそお金以上の価値がある!
だからこそ、人はリスクを負ってまで、バイクに乗るんじゃないでしょうか?

すり抜けは捕まる??

しかし、そもそも何でバイクは時短につながるのか、

例えば、スポーツカー小型AT二輪車朝の通勤時間帯に都心部まで高速道路を使ってはいけない条件で30kmの距離を競争したとしましょう。どっちが先につきますか?

答えは、「ほぼ同着!」のはず!

だって道路交通法上、高速道路に乗ることができるかどうか以外、特に速度に関しては全く両者の条件は変わらないのでなので、先に出た方がやや先に到着するということになります。

しかし、大半の方が、小型二輪の方が先に着くと思ったんじゃないでしょうか?

それは、やっぱり二輪の方が、身軽で、僅かの隙間でもすり抜けできるからに他なりません。
でも、「すり抜け」って違法じゃないの?

ではこのすり抜けの行為が違反になるのかを考えてみましょう。

追い越し違反

まずは、やはり前車を追い越すわけですから、追い越しに関する法律に抵触するかどうかです。

道路交通法第2条21号 「追い越し」

ということは、「すり抜け」は、二輪車が、前者に追いつき、進路を変えて、その前車の前方に出るわけですから立派な追い越しに該当するわけです。では、その方法についてはどうでしょうか。

道路交通法第28条 「追い越しの方法」についてこの様に記載されている。

とあるので、追い越しは、右からしなさいというものです。
ですから左側からのすり抜けはもちろん、二車線の真ん中をすり抜ける行為も同様にこの条文に反するということです。

私は訳あって警察官の方とお話しすることが多く、実際に交通機動隊に所属し普段から白バイで取締りを行なっている複数の方に確認してみました。

[回答]白バイの方全員ではないらしいですが、止まっている車両の左側から抜けていく二輪車については、取り締まっていないのが現状だそうです。

ただし、もちろん走っている車両の左側を抜けていく二輪車や、二車線の真ん中を抜けていく車両は取締りの対象となるようです。また止まっている車両であっても割り込み違反に抵触する場合があるということです。

道路交通法第32条「割り込み等の禁止」

例えば、左側をすり抜けていき、駐車車両があって、それを回避しようと割り込んで入ったり、交差点の近くで後車の前方を横切って右折レーンに入ろうとしたりする行為です。

というわけで、「追い越し」に関しては、

・走行中の車両を左側から追い越してはならない。
・後車の前に割り込んだり、横切ったりしてはならない。
・交差点(優先道路を除く。)の30m手前では、そもそも追い越しが禁止されているため、本来すり抜けは、できない

ということになります。ほとんどのライダーがやっているんじゃないでしょうか?

信号無視

すり抜けていく二輪車のほとんどは、信号待ちの車両の先頭に出ようとします。

この場合、信号無視に該当するのかでありますが、

道路交通法施行令第二条三号「赤色の灯火」このように記されている。

とあるので、停止位置を超えた場合は、信号無視ということになります。しかし逆に言えば、停止線を超えなければ、違反にはならないということですね。
ただ、先頭に出た二輪車のほとんどが、停止線を超過しているようにも思いますが…。

その他の道交法

路側帯への侵入については、もちろん違反と言えるでしょう。 道交法では、歩行者の通行の用に供するとあるため、
道路外に出る(例えば、コンビニに入る)ため横切ることはできますが、走行することはできません。
車道外側線(歩道が設けられている道路に設けられた白色の実線または破線)については、車道外側線と歩道との間
の路肩部分も車道であるため、一般道路の路肩走行は(高速道路は違法です。)違法とは認められません。
進路変更の禁止について、道路交通法第26条の2では、車両は、みだりにその進路を変更してはならない。
とありますので、車両間の真ん中をすり抜けていく行為は、これに抵触するのではないでしょうか。

まとめ

結論は、日本の道路交通法は、事故やその恐れのある運転行動に対して、言い訳や言い逃れができない仕組みになっているわけです。白バイも「すり抜け」に関して、そこまで厳しく取り締まっているわけではないようですが、

あまりにもスピードが早い状態ですり抜ける車両や先ほど紹介した「みだりな進路変更」など、明らかに危険と認められる車両については何かしらの理由付けをして(例えば、整備不良やナンバープレートの折り曲げ、自賠責保険未加入など)積極的に取り締まっているようです。

すり抜けで捕まらない方法は、

申し訳ないですけど、ありません。

捕まりたくなければ、すり抜けないことです。

その為には、時間にゆとりを持って行動することしかありません。
その為に30分から1時間前行動をオススメします。

因みに私は実践しています。バイクで死にたくないですからね。
「目的地に早く到着することと無事に到着することのどちらが大事なことなのか…。」
ということですね。

それでは、

 

モテる運転テクニック!

「モテる運転テクニック」・・・。そんなのあるかよ!って思う方も多いと思うでしょうが、私なりの感覚で、こんな運転すれば、「今日のデートは上手くいく」とか「告白したら成功する」ということを考えてみました。

運転がすでに上手な方にとっては、ごく当たり前の内容かもしれませんが、免許を取得したばかりの方、今後ドライブデートを控えているがあまり運転に自信のない方などには是非ご一読いただければと思います。

私が免許を取得したのは、もう20年以上前ですが、当時は、イイ車に乗っておしゃれなお店で美味しい食事を食べれれば、運転の質や本人の容姿はともかく、どんな女性もイチコロだった時代。

私はと言えば、18歳で免許を取得し、シビックSIR(兄の車でマニュアル車)やレンタカー(当時はレンタカー屋さんでバイトしてました)やバイクを (乗らない日がないというくらいに)乗り回していました。そして私はこう思うのです。

「運転は誰よりも上手い」 と…。(今思えば、クソみたいな運転でした。)

先に言っておきますが、こう思うのは自由ですが、この思考が運転に現れると最悪です。いわゆるモテない運転の典型となるでしょう。というわけで、当然私はモテるわけもなく、ただ車が好きな少年Aという感じでした。

そんな、クソドライバーにも心境の変化が現れる出来事がありました。「こんな運転をしていてはダメだと。」

モテる運転への目覚め

当時、こんな私でも付き合えるかどうか微妙なイイ感じの異性がおりました。
そしてまさにドライブデート。「よし、今日決めよう」と心に誓い、二人は横浜方面へと出かけました。

いつも通りのマイペース走行、当初は会話も弾み、「よしこの調子でいければ今夜決められる!」
そんな雰囲気で、予定していた場所に立ち寄ったり、食事したり、とにかく楽しい雰囲気でドライブは進んでいきました。

軽快な変速操作、メリハリの効いたな速度コントロール、キレのいいハンドリング、ナビより正確なルート設計(カーナビは高価だったのでつけてませんでした。)サザンやミスチル、その他最新のヒットチャートを網羅したMD(徹夜で作成)

私の中では、非の打ち所がない完璧なドライブでした…。

しかし、彼女はそうではなかったようです。デートも終盤になるにつれ、彼女の口数は減り、お通夜モードへ突入。
それもそのはず、その後彼女は、車内でリバース  別れ際の出来事でした。もちろん、その日は決められることもなく、そんなドライブの後ですから、自然に距離が離れることになり彼女との関係は消滅です。)

一生忘れられないドライブとなりました。

ここで私は、その日のことを振り返り、全て私の運転のせいでこのような結果を招いてしまったと反省し、悔やんだ記憶があります。そして20歳だった私は悟りました。運転を変えなきゃダメだと

モテない運転の典型例

ではどんな運転がモテない運転なのかを考えます。

オンとオフの激しい運転

「オン」とはアクセルにことで、「オフ」とはブレーキのことです。
すぐ止まる事がわかっている短い距離でもアクセルで加速。
またブレーキのタイミングが遅いことにより、急ブレーキ気味。
そして加速と原則の間の優しい調節が欠如しているレーシングカーのような走り。

このような運転は、助手席に不快感を与えるばかりか、事故への不安を感じさせたり、車酔いの原因となるでしょう。

車の運転で最も重要なのは、速度調節。助手席に乗っている人の頭の動きを視野の範囲の中で観察し、前後に揺れる挙動があれば、「オンとオフが激しくなっているかも」と自ら反省し、柔らかい加速や早めの減速に努めましょう。

「カックンブレーキ」

停止時の制動ショックのことで、止まる瞬間に「ビッっタン!」と前から後ろに向かって戻るようなショックがある状態を俗に「カックンブレーキ」と言われます。こういった操作一つで不快に感じ、「この人の運転する車にはもう乗りたくない。」と思われる傾向もあります。

制動ショックを抑える方法は、止まる直前にブレーキの力を抜くことです。
もっと具体的に説明すると、
予定している停止位置(例えば、信号などの停止線や停止中の前車後ろ)に目標を置き、その2〜3m 手前で止まるつもりでブレーキのピークを作ります(そこで止まるように誘導する)がそこでは止まらずに、予定停止位置までの2〜3m間でブレーキを離さないようにやや緩め、優しく止まりそうな強さを探し停止します。

慣れてくると全く制動ショックが掛からず止まる事が可能になるでしょう。

無理な追い越し

無理な追い越しをしても到着時間はほとんど変わらないという実験結果もあります。リスクを負って何度も追い越しても何も得るものはないでしょう。増えるのは事故のリスク同乗者の不安感だけです。

周りの車にすぐ腹をたてる

マナーの悪い車を見かけると、ついつい出てしまうのは、乱暴な言葉

無意識に出てしまうものもあれば、強い男をアピールする為わざとってこともあるかもしれません。
また、わざわざ窓を開けて怒鳴ってみたり、車から降りて交通トラブルを起こしてみたり、これは最悪です

日頃から、運転中に無意識に乱暴な言葉が出る方は、意識的に押さえる努力をしましょう。

怒りの心理は運転にも移り、走りが乱暴になります。
こんなものを目の前で見せられたら、「交通トラブルの面倒ごとに付き合わされる可能性」や「こんな些細なことでキレるなら自らもDVの被害を受けるかも」なんて思われるかも。私が女だったら思いますね。

モテる運転

私の思うモテる運転とは、運転に関して何も感じさせない事

不快にさせたり、不安にさせたり、酔わせたり、怖がらせたり、、

 

何も感じさせない運転ができれば、自然と会話が弾むでしょう。
彼女のハートを射抜くにはいろんな手法があると思いますが、少なくともこれで一つマイナスポイントはなくなるでしょう。
あとは、話術を磨いてください

 

ご参考までに

例えば、
カラオケが上手いとキスが上手い」みたいなことを女子は考えがち らしいです。

同じように
「車庫入れが上手」な人は「運転が上手」であり

「運転が上手」な人は「夜が上手」と考えるようですので

三段論法からすると

「車庫入れの技術」は必須です。

 

交通事故死ゼロの日はない?

日々、テレビ等で交通事故のニュースが報道されています。
街を歩いていてもそこら中に「死亡事故発生地点」の立て看板…。

 

物凄い身近に感じる死亡事故ですが、いったい一年間でどのくらいの方が交通事故によって亡くなっているのかまた、何故交通事故は起こってしまうのか、減らすことはできないか、私なりの視点で考えてみました。

交通事故は起きて当たり前

まず、交通事故件数や死者数を知る前に、どうして交通事故が起こるのかを考えたいと思います。

あなたは、こんな事を考えたことはありませんか?
日本の道路の総延長って何キロメートル?

これは、農道や林道を除いた日本の道路(高速道路や一般道路、都道府県道など)を全部つなぎ合わせたら一体何キロメートルになるか、ということです。
2016年4月1日の情報によると、1,278,183kmだそうです。なんだか物凄い大きな数字で想像しにくいので、もう少しわかりやすく言うと、赤道の長さが、40,075kmなので、地球を約32周したぐらいの長さってことです。私の想像を遥かに超える長さでした…。

そして次に
日本の自動車の保有台数って何台?

ナンバーを受けて道路を走ることができる自動車の数ってことですが、これは、二輪車から大型車まで大小様々ではありますが、2018年現在で、82,022,872台・・・。すごい数ですね。

では、全ての車が道路に出てきた場合、日本の道路はどうなっちゃうんでしょう??

自動車が全て普通自動車だったと想定した場合、車両の長さを5mで計算すると、
約10mずつの車間距離で、日本の道路が全て埋め尽くされてしまうことになり、言わば満員電車に乗っているのと同じ状態と言えるのではないだろうか?渋滞が起きて当然、そして何より事故は起きて当たり前、と言う気がします。

交通事故件数と交通事故死者数

それでは、この満員大国ニッポンで、一体どのくらい事故が起こっているんでしょうか?

(平成29年)
交通事故件数  472,165人件(因みに最も多かった年は、平成16年の952,720件<比較的最近なのね>)
交通事故死者数          3,694人<24時間以内に亡くなった方>(戦後最少)

戦後最少の死者数だったとはいえ、果たしてこれが少ないと感じるかは、難しいところですが、
過去最悪だった昭和45年(20世紀少年に描かれている大阪万博の年)では16,765人(この時、沖縄はまだ返還されていなません。)の方が亡くなっているので、そこから考えれば、大きな減少と言えるでしょう。(因みにこの頃の時代背景や減少の理由などについては、別の機会に書きたいと思います。)

交通事故死ゼロの日

これだけ減少してきた死者数なんだから、きっと交通事故死ゼロの日があるはず、と思い調べてみました。
しかしながら、記録の残る昭和43年以降今日に至るまで、交通事故死ゼロの日は、存在しませんでした。
毎日、全国のどこかで、交通事故によって尊い命が奪われているということです。

今後、近い将来交通事故死ゼロの日は、訪れるのでしょうか?

ちょっとそんな日を想像してみました。

  1. 家から一歩も外に出てはいけないと言う法律ができた時(戦争でも起きればあるかもね。)。
  2. 全てが自動化されコンピュータによって全てが管理されている世の中がきた時。
  3. 全ての人がルールを守り、技術やマインドなど事故を起こさないためのスキルを身につけた時。

果たしてそんな日は来るのでしょうか? 3 が一番理想ですね。

ウチにも まだまだ道路で目を離せないチビ達がいます。やはり何度か轢かれそうにもなってます。
事故が起きれば、加害者も被害者も相当ツライ思いをしなければなりません。

交通事故死0の日、また世界一安全な道路に貢献すべく、活動をしていきたいと思います。

オートマ、マニュアル、準中型…運転免許どれにする??

昨年の3月12日に改正された道路交通法により準中型免許が新設され、18歳で取得可能な免許の幅が広がりました。

これから教習所に通おうと考えている人は、こんなことに悩むかもしれません。オートマチック車、マニュアル車、準中型車、どれをとったらいいの??

私が運転免許を取得した頃は、「男」はマニュアル!「女」はオートマ!それが、暗黙のルールだった気がします。「男」がオートマチック限定免許を取得すれば、「何でオートマ取ったの?」と、必ず理由を求められたものでした。
現在はそれが完全に逆転し、マニュアル免許を取れば、「何でマニュアルにしたの?」と聞かれるようになってきたようです。

因みに私は、始めからマニュアル免許を取得しました。何でかって?家の車がマニュアルだったからなのと、モテそうな気がしたから…。

よく教習所に通うオートマチック限定免許を取りに来た男性に、何でオートマチックにしたのかを聞いてみると、
一番多い答えは、親に「オートマチックにしなさい!」と言われた。というものです。自分の意見はないのか!と心の中では、思ってしまいますが、親がスポンサーなら致し方ないのかもしれませんね。

またこんなのも多いです。「もうマニュアル車なんてほとんど無いんじゃないですか?」とか
「教習料金がオートマチックの方が安いんで…。」なんて言われる方もいますが…。

どんな免許を取得するかは、個々人の環境に応じて決めればいいのですが、今回は、こんな人はこの免許にした方がいいんじゃないかというものを考えてみましたので参考にしていただければと思います。

2017年中の卒業者数を比較

2017年中に全国の指定自動車教習所を卒業した数で比較してみました。

オートマチック マニュアル 準中型
709,905人 439,392人 7,572人

圧倒的にオートマチックが多いことがわかります。オートマ限定免許が新設されたのは、1991年11月1日でありますからこの二十数年の間に時代は大きくオートマチックにシフトしてきたことがわかります。

因みに準中型免許は2017年3月12日に施行されたので一年間に満たないデータになりますが、その差は歴然です。準中型免許の新設についての裏話は別の記事で上げたいと思いますが、全体の1%にも満たない結果になりました。あれだけ苦労して新設された免許なのにあまり需要がないことがわかります。

これだけオートマチックの取得者が多いことを考えれば、免許条件の記載にも「オートマチック車に限る」という文言は不要で、オートマチック免許として確立してもいいように思えますが…。

また、男女比率は示してませんが、最近は、男女問わず、取りたい免許を取得している傾向であります。

免許種別による取得理由や用途を比較

運転免許を取る理由も人それぞれありますが、その取得した理由やその用途について、考えてみました。

オートマチック限定免許

よく、「身分証が必要でオートマチック免許で十分。」と言われる方もいますが、身分証がわりなら原付免許でいいのでは?とという気もしますが…。また、オートマチック免許は、他の免許より、「早い」「安い」「簡単」 という最大のメリットがありますから、そりゃオートマにしますよね!

では2018年現在の法律でオートマチック限定普通自動車第1種免許を取得するとどんな車が運転できるのか、

車両総重量 3.5トン未満
最大積載量 2.0トン未満のオートマチック車ということになります。

重さで言われてもよくわからないかもしれませんが、要するに一般の家庭にあるようなオートマチックの乗用車しか運転できない免許ということになります。一部のアメ車(男の憧れであるハマーなど)は重量の関係で運転することはできません。

ただ、最近の車は、ほとんどオートマチック(レンタカーなんかも全てオートマチックになっていると聞きます。)なので、この免許さえあれば、よほどのことがない限り、運転できない乗用車はないということになります。

マニュアル免許

基本的に運転することができる車両の重量は、前文にあげたオートマチック車と変わらないので、スポーツカーなどのマニュアルの乗用車を運転したい方にオススメの免許ということになります。

しかし、貨物自動車にはまだまだマニュアル車が多い印象ですが、普通自動車免許では、貨物でよく使用される2t車の運転はできませんので、貨物系車両の運転を考えている方は、準中型免許じゃないとダメということになりますね。

マニュアルを希望される方の用途は、他にもあり、例えば”おじいちゃんの持ってる軽トラックを運転したい”とか”外国に行くことがよくあり、そこでも運転したい”とか、”車のことをより理解したいので”なんて方もいますね。

何れにしても現在では少数派の免許ということ。

準中型免許

私の最もオススメ免許はこれ!教習時限数は長いし、料金もかなり高い…。でもこの免許には取る価値がある!

まずは、運転することができる車両の重量ですが、
車両総重量 7.5t未満
最大積載量 4.5t未満

因みに、平成19年の道交法改正までに取得できた普通自動車免許では、
車両総重量 8t未満
最大積載量 5t未満でした(因みに私はこの時代に取得しました。)。

ということは、18歳で取得可能な運転免許区分の中で、限りなくかつての普通自動車免許の重量基準に近い車両の運転が可能になるということです。これは、運転できる車両の幅が広がるだけでなく、就職先の選択肢も大きく広がるため、高校卒業時から運送業などの就職先も視野に入れることが可能になりました。

特に、卒業後の進路が決まっていない学生さんや、将来大型車やバスにもチャレンジしたいと考えてる方、また自らのスキルアップや大きなアメ車に乗りたい方などにオススメです。

私は、かつての仕事柄、この世に乗れない車両があることが耐え難く、もし私がまだ学生であれば、間違いなく取得する免許だと思います。

また、気をつけなければならないのが、免許の区分があまりにも増えすぎてしまったため、知らず知らずのうちに運転してはいけない大きさの車両を運転してしまい、運転免許が取り消される、、ということも実際起きているようですので、「大は小を兼ねる」という言葉があるように、取っておけばそのような問題もなくなり、「保険のつもりで取っておくに越したことはない免許」ということになります。

まとめ

かつては、四輪の自動車免許を取得すれば、二輪免許も勝手についてきた時代もありました。羨ましい限りです。しかし、現在は運転免許の区分も細分化され、個人の事情にあった運転免許を選択する必要があります。

また教習料金の問題や取得までの期間の問題、個人の用途と様々ですが、夫婦共稼ぎの時代、男女問わず生活をしていくためにはなんでも働けなければならないと思います。大きな車両の免許を取得すれば、生活のための視野も大きく広がり、皆さんの生活を豊かにするばかりか、人出不足が深刻化する物流業界も活発となり、日本経済発展にも寄与することにもなります。

 

これから運転免許を取得する方へ

是非、準中型免許に挑戦していただき、18歳の100人に一人も持っていない免許を自慢してみてはいかがでしょうか?