築地市場、ターレット事故るとどうなる?

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移転問題で大きく揺れた築地市場。
2018年10月11日豊洲へ移転が決定しています。

東京の無法地帯とも囁かれる築地のイメージから、新天地「豊洲」での営業がスタートしどのように変わるのかが楽しみなところ。

中でも現築地市場を縦横無尽に行き交う「ターレット車(以下、ターレという)」、食品を扱う現場でもくわえタバコで激走する光景が目立ちますが、働く者の意識も変わっていくのでしょうか?

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築地市場で走る「ターレ」ってなに?

ターレットトラックとは(wikipedia)

免許は、16歳で取得可能な小型特殊自動車が必要で自動車免許(原付以外の免許)を取得していれば併せて運転することが可能です。小型特殊自動車であっても自賠責保険への加入が必須であり、もちろん公道を走る場合もあるためナンバー(水色)を受ける必要もあります。

現築地市場においては、
ターレ、2,000台以上が登録を受けて走行しており、時間帯によっては歩行者よりも多く、「ターレ」優先というような暗黙のルールもあると聞きます。

東京ドーム5個分と言われる築地市場でもこれだけ多くのターレが走れば当然交通事故も起きるわけです。

ターレ事故

小型特殊自動車は、その構造上15km/h以上の速度を出すことができませんので、言ってみればその辺を走る自転車の方がよっぽど速く走ることができるわけです。

自転車は幼稚園児からでも十分運転することが可能なので、当然事故も多く起きているわけですが、幼少期から乗っている経験からか事故を起こすイメージが持てない方も多いと思います。

一方ターレはといえば、15km/h以上の速度を出すことができないのに、しかもほとんど決まった場所しか走行しないはずなのに年間で多くの交通事故が起きているそうです。

事故件数は、年間400件以上とも言われ、しかもその約半数近い200件弱が人身事故なんだとか。

死亡事故も起こったことがあるそうです。

これは、もはやルールが破綻しているとしか思えず、まさに無法地帯であるが故にそれなりの覚悟で場内に入場する必要があるのでしょうか?

事故後の対応について築地署の職員に聞いてみた

築地署で勤務しているとほぼ毎日、事故の一報が入るそうです。

因みに築地市場は東京都の保有する土地ということになりますが、その場合でも警察官が処理をすることになるのでしょうか。

道路交通法は交通事故について「道路における車両等の交通に起因する人の死傷、または器物の損壊」と規定しており、道路以外の私有地で発生した事故は「対象外」としています。ただし大型商業施設の駐車場など、不特定多数の人や車が自由に往来できる場として使用されている場合は、私有地であっても例外的に道路交通法が適用されるケースもあります。

では築地市場での事故はどのような扱いとなるか。

基本的に警察官は、現場には行きますが、やはり管轄外ということになり事故証明は出さないそうです。現場で東京都に所属する警備員に引き継ぎ事故証明などの処理については任せてしまうということでした。

尚、ターレでも加入が義務付けられている自賠責保険ですが、基本的に物損事故には保険金は出ませんし、私有地での事故に関しては人身でも下りないことになっています。

また任意で加入する保険も種類によっては、私有地の事故に対応しておらず注意が必要です。

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まとめ

10月の豊洲移転をひかえ、今まで通りというわけにはいかなくなるものも多くなります。

東京都と築地市場の労働組合がしっかりと連携し、新天地でのルールや仕組みづくりを議論し、食についても営業についても市場内の交通についても日本一安全な豊洲市場を目指していただきたいと思います。

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