70歳以上の方は運転免許更新前に「高齢者講習」を必ず受講しなければなりません。
特に75際以上の方は「高齢者講習」の前に「認知機能検査」を受け、その結果によりそれぞれ講習の内容が異なります。
「認知機能検査」の点数は、3つに分類され、
76点以上が2時間講習(5,100円)
75点以下が3時間講習(7,950円)となりますが、
さらに48点以下の場合は、更新前に医師の診断を受けなければならず、「認知症」と診断された場合は、運転免許を取り消される場合があります。
認知機能検査の結果が48点以下の方の多くは、警察官や医師、または家族の説得により運転免許を諦め、返納せざるを得ない状況となっています。
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【高齢者講習】認知症の人ってどのくらいいるの?
したがって、運転免許継続を希望される方は、「認知機能検査」が最初の関門となる為、ここで良い点数(76点以上)を取ることが、安心して免許を継続するための絶対条件となってくるのです。
認知機能検査で良い点数を取るためには、問題3と問題4の「手がかり再生」検査でいかに良い点数を取れるかが、大きなポイントになると言えます。
目次
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手がかり再生とは
手がかり再生とは、記憶力テストのことで、高齢者の方の多くはこの検査の出来によって、その後の講習内容が左右されるほど、絶対に落とすことはできない重要な検査となっています。
内容は、
「これから一度に4枚ずつ、計16枚の絵をお見せします。
あとで何が書いてあったか答えていただきますので、全て覚えてください。」
ここで記憶した絵を後ほど行う検査の中で回答するものです。言ってみれば、問題の答えを先に見せるのでそれを記憶し、後に出てくる問題で全て回答してくださいということ。
イラストは、4つのパターンがありますが、当日の検査ごとにパターンが異なるため、どのパターンが出題されるかはわかりません。16種類×4パターンで全部で64種類ありますので、全て覚えられれば、検査の結果は、100点満点間違いないでしょう。
しかし、これら全てをしかもパターン別に記憶して臨むのはかなり大変な作業で、そもそも64種類全て覚える能力があれば、その時点で認知症ではありません。
それでは、100点を取りたい方の為にどんなイラストがあるかを完全紹介します。
手がかり再生、4パターン完全公開!
パターンA
・大砲(戦いの武器)・オルガン(楽器)・耳(体の一部)・ラジオ(電気製品)
・てんとう虫(昆虫)・ライオン(動物)・たけのこ(野菜)・フライパン(台所用品)
・ものさし(文房具)・オートバイ(乗り物)・ぶどう(果物)・スカート(衣類)
・ニワトリ(とり)・ばら(花)・ペンチ(大工道具)・ベッド(家具)
Bパターン
・戦車(戦いの武器)・太鼓(楽器)・目(体の一部)・ステレオ(電気製品)
・トンボ(昆虫)・うさぎ(動物)・トマト(野菜)・ヤカン(台所用品)
・万年筆(文房具)・飛行機(乗り物)・レモン(果物)・コート(衣類)
・ペンギン(鳥)・百合(花)・カナヅチ(大工道具)・机(家具)
Cパターン
・機関銃(戦いの武器)・琴(楽器)・親指(体の一部)・電子レンジ(電気製品)
・せみ(昆虫)・牛(動物)・トウモロコシ(野菜)・ナベ(台所用品)
・ハサミ(文房具)・トラック(乗り物)・メロン(果物)・ドレス(衣類)
・クジャク(鳥)・チューリップ(花)・ドライバー(大工道具)・椅子(家具)
Dパターン
・刀(戦いの武器)・アコーディオン(楽器)・足(体の一部)・テレビ(電気製品)
・カブトムシ(昆虫)・馬(動物)・カボチャ(野菜)・包丁(台所用品)
・筆(文房具)・ヘリコプター(乗り物)・パイナップル(果物)・ズボン(衣類)
・スズメ(鳥)・ひまわり(花)・ノコギリ(大工道具)・ソファー(家具)
例えばパターンAであればこんな感じで始まります。
「これは、大砲です。」
「これは、オルガンです。」
「これは、耳です。」
「これは、ラジオです。」
まずは1ページ4つずつ絵を紹介していきます。
その後、「私から質問をするので、みなさん声を出して答えてください。」と言われ、一つずつ質問されます。
「この中に体の一部がありますが、それはなんですか?」
そうしたらあなたは「耳です。」と大きな声で答えてください。
「それでは、この中に電気製品がありますが、それはなんですか?」と聞かれたら
「ラジオです。」と答えます。
この調子で1ページ4つずつ計16枚の絵をヒントから答えてもらう作業をしていただきます。
因みに先ほどのイラスト紹介にカッコ書きがあったと思います。【例、大砲(戦いの武器)】
これは、大砲が絵の名前で、カッコ内はその絵を示すヒントです。
問題3 自由再生(ヒントなしで16枚の絵を思い出します)
回答用紙3では先ほど覚えていただいた16枚の絵をヒントなしで回答していただきます。
書き出す順番は、覚えた順番ではなく、思い出した順番で構いません。また書き方は漢字でもカタカナでもひらがなでもなんでも構いませんが、前にドイツ語で書かれたことがあり、正解かどうか調べるのに苦労した経験があります。
また似てるものを書いても誤回答となる場合があるので、検査官の言ったその通りのものを書くようにしましょう。
誤回答例
・大砲◯ 鉄砲❌
・万年筆◯ ペン❌
など
問題4 手がかり再生(ヒントありで思い出します)
回答用紙4では、先ほど紹介したヒントが左側に書かれているので、そのヒントを手掛かりにして、再び全ての絵を思い出してもらう問題です。
戦いの武器なら 「大砲」
楽器なら「オルガン」という具合です。
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問題3、問題4の配点
問題3のヒントなしでの回答は、正答だった場合、1問につき2点となるので、全て正解した場合で32点となります。
問題4は、手掛かり再生で、問題3で回答できなかった絵を回答できれば、1点加点されます。
例えば、問題3で10個の絵を回答できた場合、10×2で20点となりますが、問題4で回答できなかった残りの6つを補うことができれば6点が加算される為20+6で26点となります。
因みにまた別の記事でも紹介しますが、この検査で20点以上取らなければ、2分類又は1分類(3時間講習 7,950円)が確定となる為、いかにこの問題で良い点を取れるかが最も重要でありますので、事前に予習することができるのなら是非オススメしたいと思います。
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