ドライブレコーダー義務化により超監視社会の到来?

2018年開催のFIFA ワールドカップより「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」が導入されました。
これにより全てのプレーが人間の不確かな感覚によるものではなく、リプレイ画像を冷静に観て判断し、正確にジャッジされることになりました。
まさに6月22日に行われたブラジル対コスタリカでは、ネイマール選手(ブラジル)が見せた、ゴンザレス選手(コスタリカ)に身体を押さえつけられ、のけぞらせるようにバランスを崩したというプレイが、一度はPKの判定を受けたものの、その後のVARのジャッジにより判定が覆り、ネイマールの動きは演技だったとしてコスタリカのフリーキックに変わったというプレイがありました。
かつてはそのままPKが行われ、TV観戦しているものだけが、「あれは演技だ」とヤジを飛ばしていたわけですが、VAR導入により選手も観客も審判も正確な判定により、皆が納得し合えるようになったのではないでしょうか。

これは、とりわけスポーツだけに限らず、交通社会においても同様に様々な場面において正確なジャッジが必要とされています。

中でも期待されるのは、ドライブレコーダーの活用です。

ドライブレコーダーのメリットと注意点

ドライブレコーダーは、運転中のすべての映像を記録しながら、急ブレーキや急発進、交通事故など車両に大きな衝撃が加わった前後十数秒の、時刻・位置・前方映像・速度・ウィンカー操作・ブレーキ操作等を記録、保存します。
記録された映像を見ることにより、運転者の運転行動を振り返って客観的に確認することができます。これにより運転者は自身の好ましくない運転特性を把握し、その反省を活かして安全運転に対する意識を向上させ、交通事故に遭うことを防止できます。
また、交通事故の場合、記録した映像を保険会社や警察に提出することで、事故の参考資料として採用され、事故処理がスムーズになることもあります。

ドライブレコーダー導入のメリット

  1、運転者の安全意識が高まる

記録された自身の運転を確認することにより、ヒヤリハットや交通事故を起こしやすい運転行動を振り返って
客観的に確認することができます。
これにより運転者は自身の好ましくない運転特性を把握して危険な運転をしなくなり、交通事故を防止できます。

  2、安全運転指導に活用できる

ヒヤリハット場面を抽出し、社内や対個人の安全運転指導に用いることができます。その運転ぶりを確認することで、
一時停止の励行、適切な車間距離の保持など具体的な指導が可能です。

  3、事故は発生時の事実確認が容易になる

記録された事故前後の映像によって、事故発生状況が把握でき、過失の程度なども確認できます。
そのため過失の程度が誤認されることを防止できます。

  4、運転者の状況の把握や、犯罪・トラブル防止につながる

複数台のカメラを有するドライブレコーダーでは、車両前方の映像を撮影することに加え、車内撮影用のカメラにより
車内の状況を撮影できることから運転中の脇見、携帯電話使用など運転者の状況把握ができます。

  5、業務の効率化が図れる

日報や事故報告書の作成がスムーズになります。

ドライブレコーダー導入の注意点

  1、従業員の理解を得る

導入時には、従業員から「管理が強化されるのでは」という意見が出されることも想定されます。
「交通事故防止に役立つ、交通事故発生時に運転者を守る、事故処理の迅速化・処理費用の軽減ができる」など、
導入のメリットを十分に説明し、理解を深めてもらうことが大切です。

  2、費用がかかる

種類や性能によって値段も数千円から数万円まで様々です。維持費や管理費がかかる場合もあります。

  3、管理・運用面

ドライブレコーダーの多くは、撮影データをSDカードに保存する仕組みになっています。そのため、
撮影データをとりだすにはSDカードを抜いてパソコンのカードリーダーで読みだすか、
ドライブレコーダーをパソコンに直接接続するしか方法はなく手間がかかることが挙げられます。
最近ではスマートフォンなどの端末と接続できる機種も増えてきています。
SDカードを抜かなくてもデータの再生や検索ができるので、便利なウエその場で録画データを確認しやすくなっています。
目的の画像を検索するのに時間がかかったり、機能等が多くて使い方が煩わしいとの声もあります。
誰がどの映像をどのように管理するかを決めておく必要があるでしょう。

  4、機器の選定

機器の選定にあたっては、複数のメーカーの機器を比較して、画素数や解像度、画角、接続形式など
機能や長所・短所を理解した上で選定した方がようでしょう。
販売店とよく相談することが大切です。

ドライブレコーダーの普及により、ひき逃げ検挙率大幅上昇

全国のひき逃げ事件で容疑者が逮捕されるなどした割合は2015年で56.1%で、このうち被害者が死亡したケースはほぼ全件で容疑者が検挙されました。

検挙率上昇の背景には、防犯カメラや科学機器のほか、ドライブレコーダーの普及が大きいとされています。
また警視庁は、東京都トラック協会など4団体と協定を結び、都内の8万台の車から事故発生時の映像提供を受けています。

ドライブレコーダー記録提出企業は保険料割引

三井住友海上火災保険は、営業車などのドライブレコーダー記録を提出した企業を対象に、自動車保険料を最大6%割り引くサービスを開始しました。レコーダーを導入した企業は交通事故が減る傾向があるといいます。交通安全への取り組みを企業に促し、保険金支払いの減少につなげる狙いがあります。
割引の条件は、業などで使用する全車両の50%以上にレコーダーを設置し急加速の回数や走行距離などのデータを提出することです。また、集まった映像やデータを基に企業向けの安全セミナーも行なっています。

ドライブレコーダー義務化になったら

政府は2020年をめどに乗用車などの自動運転実現に向けた法整備の大綱案を取りまとめ、ドライブレコーダーなどの搭載の義務化を検討することとしています。

先にも述べたように、ドライブレコーダー設置にはメリットと注意点があり、費用面での個人負担や機器の性能上のムラなどもあるため既存の登録済み車両全てにというのは現実的ではないと思われますが、2020年以降販売の車両全てに装備義務ということになれば、機器のスペック等の基準などを設けるなどして、現実的な話になります。

そうなれば、近い将来全ての車両にドライブレコーダーが搭載され、正確な事実確認や犯罪抑止などに寄与する一方で、常に走行車両などにはカメラがあり、そして映像記録が残されるわけですからあなたは常に見られてる状態になります。

これと連動するように防犯カメラの増設や科学機器の発達がし、またマイナンバーとの連携により、映像から個人が特定されます。これは、

いわゆる超監視社会の到来と言えるのではないでしょうか?

そうなれば、もうあなたは誰からも逃げることはできません。

 

 

【高齢者講習】高齢者も大変だけど教習所も困ってる

近年、高齢ドライバーによる交通事故が社会問題となっています。
「ブレーキとアクセルの踏み間違い」「高速道路の逆走」などの操作ミスや判断ミス。また認知症が原因と思われる通常では考えられないような重大事故が、連日のように報道されています。
交通事故死者数が減少する一方で、高齢者が関わる死亡事故は急増

こいった背景から、平成29年3月より教習所で行う高齢者講習が強化されました。以前よりも高度で合理的な講習内容となり、高齢ドライバーによる交通事故の抑止率を高めることと、免許証の返納率を高めることが大きな狙いと言えるでしょう。

この法改正により、75歳未満の高齢者は、3時間講習から2時間講習へと短縮されたため、講習時間だけでなく料金も安くなりメリットの強い改正だったと言えます。

しかし75歳以上の方にとっては、これまでは認知機能検査当日に講習が受けられていたものが、認知機能検査後新たに講習の為の予約を取り直し、別日に講習を受講しなければならなくなりました。また講習内容も認知機能検査の結果次第では2時間講習(5,100円)と3時間講習(7,950円)に分けられ、年金生活の方にとってはかなり苦しい法改正(改悪?)になったと言えるでしょう。

運転免許の更新については、ゴールド免許であっても71際以上の方は免許の有効期限を3年しか受けられず、認知症でもなく、無事故無違反の方にとっては、何のメリットもない講習であるわけです。因みに違反をされてる方(試験場でないと更新手続きができない)にとっては本講習が違反者講習を兼ねているので、講習後警察署でも更新手続きが可能となり多少メリットはあります。

法改正後、高齢者講習の受講料が上がったんだから教習所はさぞ儲かっているだろうと思いませんか?

実はそんなことありません。

というわけで、今回は「高齢者講習の法改正によって教習所も困っている」という話をしたいと思います。

高齢者講習の問題

講習料金

講習料金については平成31年1月現在、
75歳未満の方は5,100円(2時間講習
75歳以上の方は認知機能検査750円(結果まで含めて約1時間)で
5,100円(認知機能検査の点数が76点以上の方、2時間講習

7,950円(認知機能検査の点数が75点以下の方、3時間講習
と非常にお高い設定ではあると思いますが、
しかし1時間毎の売り上げで考えると、指導員1人につき受講者が1人だった場合で2,550円、2人だった場合で5,100円、3人だった場合で7,650円となります。
また認知機能検査にいたっては、1人で10人まで受け持つことができますが、10人行なった場合で7,500円の売り上げとなります。

しかし、講習の裏では、講習時間前の会計や事務処理などの時間は含まれていませんし、また予約の突発的なキャンセルもあります。因みに通常の教習業務であれば、1時間につき普通車教習で時間単価で4500円以上に設定している教習所が多く、車種によっては、1時間あたり10,000円以上のものもあるので、高齢者講習の生産性の低さが窺えます。普通の教習をやってた方が儲かります。

しかも、都道府県によっては、教習所の売り上げとして100%計上できる場所もあれば、何%か行政に持っていかれる「県」もあるようなので、全国で統一した仕組みづくりが求められるところです。

であれば「講習料金をあげるべき?」という意見もありますが、これ以上年金生活の人からお金を徴収することも難しく、私はお金を上げることよりももっと少ない人員で多くの方が受講できるような講習の簡略化が望ましいと思っています。

講習時間

講習時間も教習所関係者の間では大きな問題となっています。

理由は、

教習時限は50分に対し、
高齢者講習時間は、60分単位になっているため、指導員の休み時間がなくなってしまうということです。

通常の教習では、インターバルの10分間の間にトイレやタバコを済ませ、次の時間の準備にあてますが、講習時間は60分毎に設定されているため、休む間も無くすぐ次の講習や教習を行わなければなりません。教習所によっては休み時間を取らせない時間設定になっていると聞きます。また、休み時間を作ったとしても通常の教習とは10分ずつの時間差が生まれ、講習担当者は、タイミングよく教習業務に移動できないという問題があるんです。

今となっては後の祭りですが、高齢者講習というものは、そもそもほとんど教習所で行なっているわけですから、教習所のカリキュラムに沿った仕組みづくりを検討すべきでした。

担当者の人数と資格

担当者の数は、
1人の担当者につき受講者3人までで最大12人の方が一回の講習で受講できます。
また、認知機能検査では、最大15人(指導員は2人)までしか受検できません。

それ以外にも会計や事務処理を行う者、また認知機能検査では採点要員(原始的な採点方法により時間がかかる)など、一回の講習で多くの職員が動いています。教習所によっては高齢者講習に多くの職員を従事させ、本来の仕事である通常の教習業務に人手が足りなくなり、予約が取れなくなっている教習所もあるそうです。

また講習を担当できる指導員は高齢者を実施するための資格が必要で、その資格取得には茨城県ひたちなか市にある中央研修所に派遣され泊まり込みで取得しなければならず、当然そこにも経費がかかります。

どの業種もそうかもしれませんが、教習所業界は今や人手不足が大きな問題で、資格を取らせてもやめてしまったり、そもそも職員の数が少ないので高齢者講習に人を回せないなど、近年の道交法改正によって仕事量は増えているのに職員数や売り上げは増えないという超悪循環に陥っています。そういった意味で高齢者講習に大きく力を注ぐことのできない教習所ばかりなので、高齢者の間では予約が取れないといった声も多く出ている現状であります。

予約を取ってあげられない

前述の通り、予約を取れないのには理由があります。

そもそも教習所のキャパシティを計算せずに見切り発進気味の法改正だったため、はっきりいってパンクしてます。

新潟県など独自の方法で予約がスムーズに取得できる仕組みを取っている都道府県もありますが、東京や愛知県を始め多くの場所では、講習の予約が3ヶ月待ち4ヶ月待ちが当たり前の状態になっています。

また高齢者講習の予約が取れないという理由で免許を失効される方が続出しています。もちろん失効すればその間は運転できなくなります。
因みに失効しても半年以内に更新手続きを完了すれば、免許は戻ってきますが…。

この状況を見て警察庁が何も手を加えないのが不思議でしようがありません。

法律を改悪し、自らの失態を隠すかのように傍観しているように思えてなりません。

講習内容

講習内容にもいろいろ問題がありますが、

今回は運転実技の中身に触れておきます。
運転講習は、S字やクランクなどの技術的なことから法規走行などを実施します。

高齢者の方も50年の運転経験があるわけですから、それなりにプライドもあります。あくまでも講習であって教習ではありませんので、95%以上の方は仮免も取れないくらいの運転能力なのが残念ですし、こんな人たちが同じ道路を使っていると思うと、怖くてたまりません。

もちろん最後の講評ではプライドを傷つけないようにアドバイスをさせていただきます。

問題なのは、こんな狭い教習所で、一時停止を守らない高齢者と免許も持っていない教習生が共存しているわけですから事故を起こさない方が難しい。それを気を張って事故が起きないように最善を尽くしているんです。

 

まとめ

そのほか、高齢者講習に関わる教習所の苦悩を挙げればキリがありません。例えば、予約の電話が長すぎてなかなか切ってくれないとか、やりたくもない講習に来てるので何かあるとすぐにキレるおじいちゃんとか、たまに講習中お漏らしする方も…。

この記事は、教習所に携わる方が見ていただいた方が共感を持っていただけるかもしれませんが、本心から言うと是非高齢者の方に一読していただきたい内容であります。

警察庁も今後、このような様々な意見を精査し、改善を目材したいと言うコメントを発表しているということです。

高齢者講習は、安全安心の交通社会実現の為に欠くことのできない講習です。

私たちも免許を更新する以上、いつか必ず受けなければなりません。免許を持つ全ての方に関わる話、また高齢者の事故防止は自らの身をも守るという深いテーマであることは、全ての方が共有し、もっとよく話し合っていかなければならないものだと思います。

 

運転免許学科試験、この問題わかる?

運転免許取得への最後の砦、運転免許試験場で行う「学科試験」。

一度で合格する人もいれば、10回以上かかってやっと合格なんて話も聞いたことがあります。一発で合格するために「裏コー(試験当日、試験場近くにある施設で試験問題と答えを教えてくれる施設)」に行く人なんかもいるようですが、そもそも問題と答えを暗記しなきゃいけないので、立派に勉強してることになりますね(私はオススメしませんが…。)

答えは、○か×かの二択。

かつては、素直に1問1点問題が、100題だったのでわかりやすかったんですが、
現在では、1問1点が90題と危険予測問題が10点分(1題に3問ずつ全て正解して2点、これが5題出る。)

たかが1点ですが、正答率が90%で合格となるので、どれだけ難しい大学入試だって正答率90%で合格なんて存在しないわけで、それなりにしっかりとした勉強をしていないと合格はできません。

そこで今回は、教習時に「こういう場面ならこうしなきゃいけない。」ということについて問題にしてみたので、考えてみましょう。

学科試験問題

問1、信号のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている場合は、必ず譲らなければならない。

問2、信号のない横断歩道を歩行者が突然渡ろうとしたため、急ブレーキによる追突事故など危険を防止するため譲らないで通過した。

問題の考察

問1、信号のない横断歩道を歩行者が渡ろうとしている状況では必ず譲らなければならないわけですから、極端にいうと止まった事によって「自らが死ぬ事になろうとも」「この世の終わりが来る事になろうとも」その歩行者を譲らなきゃいけないという事になります。
そんな頭の固いことを言うな思う人もいるかもしてませんが、であれば「必ず」と言う言葉を外してほしいものです。

問2、これも極端な話をしますが、突然渡ろうとする歩行者ですから、飛び出し気味ということが考えられます。その場面を想像すると、運転者は慌てて急ブレーキをかけようとするはずです。急ブレーキとなれば、当然後続車の追突が考えられますね。じゃ仮にその後続車が危険物を運んでいる大型のトレーラーだったら?
多分大惨事ですね。譲ったあなたは間違いなく死ぬ事になるでしょうし、追突したトレーラーもガソリンを撒き散らし引火、地域一帯に広がる大火災に発展し、譲られた歩行者も死の直前にこう思うでしょう。「あの運転手が譲らなければこんな事にならなかったのに…」と。

まさに問1で恐れていたことが、問2で起こってしまった事になります。

この2つの問題は、信号機のない横断歩道に歩行者が渡ろうとする歩行者が存在した時に「必ず譲る」必要があるのか、それとも「状況によっては譲らなくて良い」のかを聞いています。
ただ問題をひっくり返しただけの話なので、問1が○であれば、問2は×ということになり、逆に問1が×であれば問2は○ということになる。(考え方によっては、両方とも×もあり得る。)

となると、答えは、

問1「×」

問2「○」

と考えたくなるでしょう。

しかし、道路交通法第38条にはこのように記載されています。

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道路交通法解説

道路交通法第38条第1項「横断歩道等における歩行者等の優先」

車両等は、横断歩道又は、自転車横断帯に接近する場合には、当該横断歩道を通過する際に当該横断歩道等によりその進路の前方を横断しようとする歩行者又は自転車がないことが明らかな場合を除き、当該横断歩道等の直前で停止することができるような速度で進行しなければならない。
この場合において、横断歩道等によりその進路の前方を横断し、又は横断しようとする歩行者等があるときは、当該横断歩道等の直前で一時停止し、かつ、その通行を妨げないようにしなければならない。

この条文はこのように言っています。

1、横断歩道を横断しようとする歩行者や自転車が明らかにいない場合は、そのまま通過できる。

2、横断歩道を横断しようとする歩行者がいるかいないか明らかでない場合は、止まれる速度で進行する。

3、横断歩道を横断しようとする歩行者がいる場合は、止まってその進行を妨げないようにしなければならない。

問題の回答・解説

答えを解くカギは、問2に隠されています。

「歩行者が突然渡ろうとした」という状況を考えると、その直前まではその「歩行者」は横断しようとしてなかったということになります。ということは、そもそもその「横断歩道」は、この後歩行者が渡ろうとするかどうかがわからない状況だったということがわかります。

道路交通法解説の「2」にあります通り、横断する歩行者がいるかいないかわからない状況の場合は、止まれる速度で進行しなければならないため、「急ブレーキ」の恐れがあったらおかしいわけです。

よって問2は×ということになります。

問1は、いかなる状況の場合も譲れる状態になければならないため言い訳はできません。

したがって、問1は○になります。

まとめ

この問題は、危険予測の基本であります。

道路交通法は、「歩行者 対 」であれば、全て歩行者に都合よくできています。

例えば、信号も横断歩道もない交差点で歩行者が渡ろうとしている場合でも歩行者の妨げにならないようにしなければならないというルールもあるんです。車の立場から言えば、そんなところ渡る方が悪いたくなりますが、法律はそうはいきません。

 

問2のような状況で、歩行者をひかずに済んだならそれはたまたまひかずに済んだだけ

残念ながら横断歩道で歩行者に道を譲る人は多くありませんが、歩行者と車、どちらが優先なのか、もっと多くの人が理解を深めるべきです。「もし歩行者を撥ねてしまったら」…。想像するだけで恐ろしい。私の人生だったら一巻の終わりになるでしょう。

 

どうなる自動運転。教習所はもういらない?

近年、急速に自動車の運転の自動化が進んできております。

最近では、アウディが「トラフィック ジャム パイロット(一定条件を満たした場合、60km/h以下の渋滞時に、ドライバーが監視義務のない同一車線内の自動運転を行うもの)」を発表するなど、国内外各自動車メーカーも競うようにシステムの開発に取り組み、近い将来完全自動化は夢の話ではなくなってきたように思います。

ここでよく耳にするのは、「車の運転が完全に自動化になれば、教習所なんていらないんじゃない?」ということです。

そこで今回は、「車の自動運転と教習所の存続」ついて考えてみたいと思います。

自動運転のレベル

まず、自動運転って何だ?と思われる方も多いと思います。

例えば「自動的にブレーキが効けば自動運転だ。」と思う人もいれば、「人が運転操作しなくても車が勝手に目的地まで連れて行ってくれる状態。」を自動運転と考える人まで様々な意見がありますが、大なり小なり車が自動で運転の一部を行なってくれる状態はまさに自動運転であります。

自動運転の定義は、一般的にアメリカのSAEインターナショナルが「SAE J3016」に定めたものによって表され、その自動の程度よってレベル1からレベル5まで分類されます。

レベル0(自動運転機能なし)

人が自分で運転する。自動運転機能がない車で、一般的な車はこれに該当します。強いて言うなら、オートマチック車は、自動でギアをチェンジしてくれるわけですから自動運転の第一歩ということになりますね。

レベル1(運転支援)

アクセル、ブレーキ、ハンドル操作の一部を支援してくれる状態で、追突や衝突などに対するブレーキ操作を車が判断して行う自動ブレーキや、走行や減速などを自動で行うACC(アダプティブ クルーズ コントロール)や車線の逸脱を防止するための路外逸脱抑制機能もこれに分類されます。

現在は、この様な機能を搭載した車も多く存在し、ホンダセンシングなどがこれに該当します。

レベル2(部分運転自動化)

アクセル、ブレーキ、ハンドル操作を支援してくれるのは、レベル1と変わりませんが、そのACC(アダプティブ クルーズ コントロール)を進化させ、機能領域を広げたものがレベル2になります。日産の「プロパイロット」スバルの「ツーリングアシスト」などがこれにあたります。

前車との車間距離をキープしてくれるのはもちろん、白線を検知し車線中央を保ったまま走行してくれる機能です。

しかしながらこの段階ではまだまだ運転手の確認義務はあり、あくまでも運転支援というレベル。機能に過信し事故になってしまったという事例もあるようでが、この場合、システムエラーが起こっていたとしても、まだまだ責任は運転手にあるようです。

さらに高速走行時には大きく力を発揮するものの、一般道路に出れば、まだまだドライバーがほぼ全ての操作をしなければなりません。

レベル3(条件付き自動運転)

交通量が少ないことや、天候や視界が良好など、運転しやすい環境が整っている条件で、システムが周囲の状況を判断し運転してくれる本格的な自動運転になりますが、緊急時には人間による操作が必要だそうで、この段階でも「たまに手放しが出来そう」というレベル。

しかも日本ではまだまだ法整備は整っておらず、アウディが自動運転レベル3の「A8」を発表し、まもなく発売という流れになりそですが、こういった車両もあくまでも「人の運転」が前提での発売になるのではないでしょうか?

またこのレベル3以降、交通事故の場合の過失は、運転手とシステムのどちらが負うことになるのか、難しいところでもあります。

レベル4(高度自動運転)

運転しやす環境が整っている条件は変わらないものの、レベル3では、緊急時には、人間による操作が必要だったものが、このレベル4では、必要なくなります。ということは、ほぼ完全自動のレベルということになります。

しかしながら走行できる条件は変わらないわけですから、その車両専用の道路でも出来ない限り実質的に運転手が必要ということになりますね。

レベル5(完全自動運転)

これは、どのような条件下でも自律的に自動走行してくれる車です。

現在はレベル5は実現不可能なのではないかとも言われています。

レベル4でも挙げた通り、自動運転車専用レーンでも作れば実現可能なのでしょう。しかし、歩行者や自転車、他の車の動き、また雨や雪などの天候その他の様々な条件が異なる場面において、完全自動化というのはなかなか難しいと言えます。

また法整備や自動車保険などを考えるといっそう複雑なものとなり、実現にはかなり長い年月が必要となるでしょう。

教習所は必要なくなるのか?

長い年月を費やしたとしても、いつかは自動運転レベル5に到達する日が来るはずです。便利になる一方で働き手が必要なくなり、運送会社やタクシー、バスなど全て自動運転任せになる時代が来るということにもなります。

少子高齢化に伴って、日本人の数も減少しているしちょうど良いかもしれませんが、それでも多くの人が、働く場所を失うことになるでしょう

中でも車の運転技術が必要なくなるわけですから、教習所の存在、もっと言えば免許の存在もいらなくなるのかもしれません。

現在、警察庁も自動運転についての法整備やそのロードマップは一切議論していないということです。しかしながら自動運転レベル3の時代に突入した現在、早急な対応が図られるべきものでもあります。

運転免許制度は、その時代と共に改正されてきました。記憶に新しいところでは、平成29年3月に準中型免許が新設されたばかりであります。

また20年以上前までは自動車はマニュアル免許のみでありましたが、オートマチック車の普及に伴い、オートマチック限定免許が登場したわけであります。

ということは、今後免許制度が変わったとしても、それぞれのレベルに応じた免許、例えば「自動運転レベル3限定免許」といったものが出来るのではないでしょうか?そうなれば教習所の役割はなくならず、それぞれのレベルに応じた教習を行うことになるでしょう。

まとめ

今回は自動運転と教習所の存続について考えてみました。

各自動車メーカーの自動運転開発競争が激化する中、便利になる一方、苦労する人たちもいるんだということも忘れてはいけません。

日本人の5人に1人は高齢者という時代ですから運転の自動化は、そういった高齢者にとっても喜ばしいことだし、交通事故減少にも大きく寄与することになります。最近では自動ブレーキ限定免許も検討中という話です。

教習所の役割は、その時代にあった運転教習でありますので、自動運転がレベル5に到達してもその役割は失わないでしょう。

 

 

【高齢者講習】認知症の人ってどのくらいいるの?

認知機能検査とは

昨年(平成29年)の3月より「認知機能検査」が強化されました。

認知機能検査とは、
75歳以上の高齢ドライバーが受けなければならない「記憶力・判断力」を確かめる為の検査で2種類あります。それぞれ検査内容は同じですが、受けなければならない状況が異なります。

1、「更新時認知機能検査運転免許の更新の前までに教習所または一部の公安委員会で行います。

2、「臨時認知機能検査」75歳以上の方が一定の交通違反をした場合に公安委員会で行います。

»臨時認知機能検査、臨時高齢者講習とは

点数の範囲は3つに分類されます。結果は、100点中何点だったかによってその後受けなければならない講習等の内容が異なります。
↓詳しくはこちら↓
70歳以上の運転免許更新、高齢者講習の具体的内容

 

このうち、第1分類(48点以下)に該当した場合は、医師の診断が必要となります。
また診断の結果が「認知症」となった場合は、運転免許が取り消されることがあります。

認知機能検査の実施結果(平成29年3月12日〜平成30年3月31日)

2,106,477人      認知機能検査受検者数

57,099人 (2.7%)     第1分類(認知症の恐れあり)と判定された者

41,486人 (1.9%)  臨時適性検査(専門医の診断)の通知又は診断書提出命令を受けた者

16,470人 (0.7%)  医師の診断を受けた者

1,892人     (0.08%) 免許の取り消し・停止を受けた者

【参考】
4,736人          その他の警察活動などを端緒に診断を受けた者
1,318人          内、免許の取り消し・停止を受けた者

少しわかりづらいのでまとめると

認知機能検査を受験した人は、2,106,477人。
その内、3,210人が取り消し・停止になったということです。
(因みにその他、4,517人が運転免許を失効、16,115人が自主返納したそうです。)

法改正の結果、運転を引退されるかたも多く存在するということです。

運転免許の自主返納は過去最多

私も認知機能検査を行う検査員として従事しておりましたが、第一分類(48点以下)の結果だった方は、その検査内容から、かなりの体調不良か、検査環境の悪さがない限り、記憶力や判断力の衰えを自ら、若しくは家族の方からの説得により自覚すべき点数だと思います。

もちろん中には車が無いと生活できないという環境の方も多いようですが、何かあってからでは遅いのです。生活の為の足を失うこと以上に苦しい日々が待っている可能性があります。

また、自主返納された方には、本人確認証として効力のある運転経歴証明書が交付され、バスやタクシーの割引が受けられるなど特典もあります。

平成29年の1年間に運転免許を自主返納したドライバーは(若年層を含め)4.2万人を超え、過去最多だったことが警察庁のまとめで分かりました。そもそも昨年の道交法の改正により高齢ドライバーへの法律が厳しくなったのも安全運転に対する意識づけだけでなく、運転免許の返納を促す為であることは、明らかであります。

65歳以上の方の7人に1人は認知症と言われている現在、このペースでいくと2025年には5人に1人になると見込まれております。

この記事を書いている私自身もいつ認知症になるか分かりません。

もし、あなたがご家族から免許を返納しなさいと言われた時に素直に受け入れられますか?

何が自分や家族のために一番大事なことなのか

「明日は我が身」ではありませんが、この「認知症」と「運転」についてしっかりと向き合っていかなければならないと思います。

 

バイクのすり抜けは捕まるの?白バイ警察官に聞いてみた。

何故人はリスクを負ってまでバイクに乗るのか

私は自動二輪の免許を取って20年以上になりますが、ほぼ毎日バイクを運転してます。

車を運転するよりも圧倒的に運転頻度が高いんですが、暑い日も寒い日も、雨の日も風の強い日も、ヘルメットで髪型が崩れるし、頭が蒸れてハゲるリスクだって、転倒して死ぬ可能性だってあるのに…。なんでこんなに辛い思いをして、バイクに乗るのか、
バイクの免許持ってない人やバイクに興味のない人には、意味がわからないでしょう。

バイクの魅力ってなんですか?

季節を肌で感じられ、風をキって走る爽快感?
趣味でツーリングに出掛ける方は、そうかもしれませんが、

通勤・通学で乗る人は?
風を感じるなんて、そんなくだらない感情に命はかけられません。
むしろ風なんて感じたくないし、快適が良いに決まってます。

そんな辛い思いをして、いったい何の為にバイクに乗るのか・・・?

多分、ライダーのほとんどは、こう考えるんじゃないでしょうか、
身軽さと時短が最大のメリットだと

身軽さで言えば、例えばちょっとコンビニ行くのだって、車を出すほどじゃないけど、歩きじゃ遠いからバイクで行く、なんてことも多いです。最近では、大型二輪やビックスクーターの需要が減り、小型二輪の人気が上がってきたようにも思います。特に今夏を目標に小型二輪を最短二日間で取得できるようにという法改正も行われるようです。

AT小型二輪(125CC以下)免許を最短二日間で取れるようになる!!

「目的地まで車より早く着く」
「渋滞なんて関係ない」
「時間が読める」

身軽さは時間短縮に繋がり、そして、その時間を有効活用できるようになります。

時は金なり

時間こそお金以上の価値がある!
だからこそ、人はリスクを負ってまで、バイクに乗るんじゃないでしょうか?

すり抜けは捕まる??

しかし、そもそも何でバイクは時短につながるのか、

例えば、スポーツカー小型AT二輪車朝の通勤時間帯に都心部まで高速道路を使ってはいけない条件で30kmの距離を競争したとしましょう。どっちが先につきますか?

答えは、「ほぼ同着!」のはず!

だって道路交通法上、高速道路に乗ることができるかどうか以外、特に速度に関しては全く両者の条件は変わらないのでなので、先に出た方がやや先に到着するということになります。

しかし、大半の方が、小型二輪の方が先に着くと思ったんじゃないでしょうか?

それは、やっぱり二輪の方が、身軽で、僅かの隙間でもすり抜けできるからに他なりません。
でも、「すり抜け」って違法じゃないの?

ではこのすり抜けの行為が違反になるのかを考えてみましょう。

追い越し違反

まずは、やはり前車を追い越すわけですから、追い越しに関する法律に抵触するかどうかです。

道路交通法第2条21号 「追い越し」

ということは、「すり抜け」は、二輪車が、前者に追いつき、進路を変えて、その前車の前方に出るわけですから立派な追い越しに該当するわけです。では、その方法についてはどうでしょうか。

道路交通法第28条 「追い越しの方法」についてこの様に記載されている。

とあるので、追い越しは、右からしなさいというものです。
ですから左側からのすり抜けはもちろん、二車線の真ん中をすり抜ける行為も同様にこの条文に反するということです。

私は訳あって警察官の方とお話しすることが多く、実際に交通機動隊に所属し普段から白バイで取締りを行なっている複数の方に確認してみました。

[回答]白バイの方全員ではないらしいですが、止まっている車両の左側から抜けていく二輪車については、取り締まっていないのが現状だそうです。

ただし、もちろん走っている車両の左側を抜けていく二輪車や、二車線の真ん中を抜けていく車両は取締りの対象となるようです。また止まっている車両であっても割り込み違反に抵触する場合があるということです。

道路交通法第32条「割り込み等の禁止」

例えば、左側をすり抜けていき、駐車車両があって、それを回避しようと割り込んで入ったり、交差点の近くで後車の前方を横切って右折レーンに入ろうとしたりする行為です。

というわけで、「追い越し」に関しては、

・走行中の車両を左側から追い越してはならない。
・後車の前に割り込んだり、横切ったりしてはならない。
・交差点(優先道路を除く。)の30m手前では、そもそも追い越しが禁止されているため、本来すり抜けは、できない

ということになります。ほとんどのライダーがやっているんじゃないでしょうか?

信号無視

すり抜けていく二輪車のほとんどは、信号待ちの車両の先頭に出ようとします。

この場合、信号無視に該当するのかでありますが、

道路交通法施行令第二条三号「赤色の灯火」このように記されている。

とあるので、停止位置を超えた場合は、信号無視ということになります。しかし逆に言えば、停止線を超えなければ、違反にはならないということですね。
ただ、先頭に出た二輪車のほとんどが、停止線を超過しているようにも思いますが…。

その他の道交法

路側帯への侵入については、もちろん違反と言えるでしょう。 道交法では、歩行者の通行の用に供するとあるため、
道路外に出る(例えば、コンビニに入る)ため横切ることはできますが、走行することはできません。
車道外側線(歩道が設けられている道路に設けられた白色の実線または破線)については、車道外側線と歩道との間
の路肩部分も車道であるため、一般道路の路肩走行は(高速道路は違法です。)違法とは認められません。
進路変更の禁止について、道路交通法第26条の2では、車両は、みだりにその進路を変更してはならない。
とありますので、車両間の真ん中をすり抜けていく行為は、これに抵触するのではないでしょうか。

まとめ

結論は、日本の道路交通法は、事故やその恐れのある運転行動に対して、言い訳や言い逃れができない仕組みになっているわけです。白バイも「すり抜け」に関して、そこまで厳しく取り締まっているわけではないようですが、

あまりにもスピードが早い状態ですり抜ける車両や先ほど紹介した「みだりな進路変更」など、明らかに危険と認められる車両については何かしらの理由付けをして(例えば、整備不良やナンバープレートの折り曲げ、自賠責保険未加入など)積極的に取り締まっているようです。

すり抜けで捕まらない方法は、

申し訳ないですけど、ありません。

捕まりたくなければ、すり抜けないことです。

その為には、時間にゆとりを持って行動することしかありません。
その為に30分から1時間前行動をオススメします。

因みに私は実践しています。バイクで死にたくないですからね。
「目的地に早く到着することと無事に到着することのどちらが大事なことなのか…。」
ということですね。

それでは、

 

モテる運転テクニック!

「モテる運転テクニック」・・・。そんなのあるかよ!って思う方も多いと思うでしょうが、私なりの感覚で、こんな運転すれば、「今日のデートは上手くいく」とか「告白したら成功する」ということを考えてみました。

運転がすでに上手な方にとっては、ごく当たり前の内容かもしれませんが、免許を取得したばかりの方、今後ドライブデートを控えているがあまり運転に自信のない方などには是非ご一読いただければと思います。

私が免許を取得したのは、もう20年以上前ですが、当時は、イイ車に乗っておしゃれなお店で美味しい食事を食べれれば、運転の質や本人の容姿はともかく、どんな女性もイチコロだった時代。

私はと言えば、18歳で免許を取得し、シビックSIR(兄の車でマニュアル車)やレンタカー(当時はレンタカー屋さんでバイトしてました)やバイクを (乗らない日がないというくらいに)乗り回していました。そして私はこう思うのです。

「運転は誰よりも上手い」 と…。(今思えば、クソみたいな運転でした。)

先に言っておきますが、こう思うのは自由ですが、この思考が運転に現れると最悪です。いわゆるモテない運転の典型となるでしょう。というわけで、当然私はモテるわけもなく、ただ車が好きな少年Aという感じでした。

そんな、クソドライバーにも心境の変化が現れる出来事がありました。「こんな運転をしていてはダメだと。」

モテる運転への目覚め

当時、こんな私でも付き合えるかどうか微妙なイイ感じの異性がおりました。
そしてまさにドライブデート。「よし、今日決めよう」と心に誓い、二人は横浜方面へと出かけました。

いつも通りのマイペース走行、当初は会話も弾み、「よしこの調子でいければ今夜決められる!」
そんな雰囲気で、予定していた場所に立ち寄ったり、食事したり、とにかく楽しい雰囲気でドライブは進んでいきました。

軽快な変速操作、メリハリの効いたな速度コントロール、キレのいいハンドリング、ナビより正確なルート設計(カーナビは高価だったのでつけてませんでした。)サザンやミスチル、その他最新のヒットチャートを網羅したMD(徹夜で作成)

私の中では、非の打ち所がない完璧なドライブでした…。

しかし、彼女はそうではなかったようです。デートも終盤になるにつれ、彼女の口数は減り、お通夜モードへ突入。
それもそのはず、その後彼女は、車内でリバース  別れ際の出来事でした。もちろん、その日は決められることもなく、そんなドライブの後ですから、自然に距離が離れることになり彼女との関係は消滅です。)

一生忘れられないドライブとなりました。

ここで私は、その日のことを振り返り、全て私の運転のせいでこのような結果を招いてしまったと反省し、悔やんだ記憶があります。そして20歳だった私は悟りました。運転を変えなきゃダメだと

モテない運転の典型例

ではどんな運転がモテない運転なのかを考えます。

オンとオフの激しい運転

「オン」とはアクセルにことで、「オフ」とはブレーキのことです。
すぐ止まる事がわかっている短い距離でもアクセルで加速。
またブレーキのタイミングが遅いことにより、急ブレーキ気味。
そして加速と原則の間の優しい調節が欠如しているレーシングカーのような走り。

このような運転は、助手席に不快感を与えるばかりか、事故への不安を感じさせたり、車酔いの原因となるでしょう。

車の運転で最も重要なのは、速度調節。助手席に乗っている人の頭の動きを視野の範囲の中で観察し、前後に揺れる挙動があれば、「オンとオフが激しくなっているかも」と自ら反省し、柔らかい加速や早めの減速に努めましょう。

「カックンブレーキ」

停止時の制動ショックのことで、止まる瞬間に「ビッっタン!」と前から後ろに向かって戻るようなショックがある状態を俗に「カックンブレーキ」と言われます。こういった操作一つで不快に感じ、「この人の運転する車にはもう乗りたくない。」と思われる傾向もあります。

制動ショックを抑える方法は、止まる直前にブレーキの力を抜くことです。
もっと具体的に説明すると、
予定している停止位置(例えば、信号などの停止線や停止中の前車後ろ)に目標を置き、その2〜3m 手前で止まるつもりでブレーキのピークを作ります(そこで止まるように誘導する)がそこでは止まらずに、予定停止位置までの2〜3m間でブレーキを離さないようにやや緩め、優しく止まりそうな強さを探し停止します。

慣れてくると全く制動ショックが掛からず止まる事が可能になるでしょう。

無理な追い越し

無理な追い越しをしても到着時間はほとんど変わらないという実験結果もあります。リスクを負って何度も追い越しても何も得るものはないでしょう。増えるのは事故のリスク同乗者の不安感だけです。

周りの車にすぐ腹をたてる

マナーの悪い車を見かけると、ついつい出てしまうのは、乱暴な言葉

無意識に出てしまうものもあれば、強い男をアピールする為わざとってこともあるかもしれません。
また、わざわざ窓を開けて怒鳴ってみたり、車から降りて交通トラブルを起こしてみたり、これは最悪です

日頃から、運転中に無意識に乱暴な言葉が出る方は、意識的に押さえる努力をしましょう。

怒りの心理は運転にも移り、走りが乱暴になります。
こんなものを目の前で見せられたら、「交通トラブルの面倒ごとに付き合わされる可能性」や「こんな些細なことでキレるなら自らもDVの被害を受けるかも」なんて思われるかも。私が女だったら思いますね。

モテる運転

私の思うモテる運転とは、運転に関して何も感じさせない事

不快にさせたり、不安にさせたり、酔わせたり、怖がらせたり、、

 

何も感じさせない運転ができれば、自然と会話が弾むでしょう。
彼女のハートを射抜くにはいろんな手法があると思いますが、少なくともこれで一つマイナスポイントはなくなるでしょう。
あとは、話術を磨いてください

 

ご参考までに

例えば、
カラオケが上手いとキスが上手い」みたいなことを女子は考えがち らしいです。

同じように
「車庫入れが上手」な人は「運転が上手」であり

「運転が上手」な人は「夜が上手」と考えるようですので

三段論法からすると

「車庫入れの技術」は必須です。

 

自動二輪「一本橋」攻略法!苦手克服、成功率アップの秘訣

二輪教習において、初めに訪れる難関「一本橋」!!

すぐに上手に通過できる方もいれば、この教習だけで10時間以上費やし、なかなか先の項目に進めない方もいらっしゃいます。この記事に目を通していただいているの方はきっと後者であり、「上手に渡りきることができない。」か「タイムをクリアできない。」とにかく一本橋の成功率が低い方なんだと思います。

今回は、そんな方へ、私が指導してきた経験から、長く上手に通過できる方法ではなく、今の現状を打開し、
安定して渡り切れる「成功率アップ」の方法をお教えします。

これを見ればきっと一本橋を渡るのが楽しくなると思います。

一本橋が苦手な方の特徴

・渡れない方の多くは、男性で、特に40代以上の方。

・発進時からふらつく傾向があり、台にすら乗れないこともあります。

・また、渡っている最中は、歯を食いしばり、目先ばかりを注視。

・腕にはものすごく力が入り、バランスを体全体でとろうとします。
その結果、頭は大きく揺れて、膝は開き、頭が揺れた方へと落下。

いかがでしょう?ご自身に該当する内容はありますか?

かつて、何千人もの教習生の方に指導経験がありますが、苦手な方のほとんどがこのような特徴です。

これを改善できれば、攻略できるのですが、それが出来ているなら、なんの苦労もいりません。

しかしながら、この中で改善できないものは、性別と年齢くらいなもので、他のものは、改善可能な内容だと私は思います。

独自の指導法

基本的に私は、はじめから「10」のことは教えません。

何故なら、始めから上手に出来る方もいるし、色んなことを始めから詰め込まれても全て実践するのは困難。また、出来ないところから上達した方が何故出来るようになったのか、フィードバックしやすい。という理由です。

1、まずは、渡りきるクセをつけることが重要でタイムは二の次

例えば、これから渡る平均台が、吊橋だと思ったらどうですか?落ちるわけにはいきません。タイムのことなんか考えてる場合じゃないですよね?だからとにかく早く渡るイメージを持つ。失敗すれば次はもっと早く、成功すればそれを何度か繰り返すことが大切です。そして、意識や目線は常にゴール地点!近くは意識しないこと。とにかく繰り返しましょう(その時の指導員次第ですが…。教習生の方が勝手なことはできないでしょうから。)。

これは、渡りきる事が出来たという「自信をつけること」と、一本橋で重要な、「安定した発進の練習」に効果があります。

2、渡りきることが出来るようになってきたら徐々にタイムを作っていく

因みに最終目標タイムは、
小型二輪  5秒以上
普通二輪  7秒以上
大型二輪 10秒以上

タイムを延ばす方法は、
a)一本橋に乗った後、安定したところでクラッチを切ったまま(握ったまま)にしておく
b)リアブレーキを優しくかける
c)速度が落ちてバランスが崩れる前にアクセルを一定に回したままゆっくり動く半クラッチにする(クラッチを繋ぎすぎない)
※あくまでもアクセルでエンジンに力をかけている状態で半クラッチにするのが正解で、逆に、半クラッチにしてからアクセルを使うと速度が上がりすぎたり、安定しない場合が多いので間違えないように!

d)また速度作りだけではなく、ハンドルをわざと右や左へ大きく曲げて、車輪をジグザグ左右に振る事により距離を稼ぐのも効果的です。
※一本橋の規格は、長さ15m 幅30cm 高さ5cmで、一本橋に長く乗るカギは、いかに「幅30cm」を有効に(端から端まで)使えるかどうかで決まります。

3、上体のバランスとニーグリップ

タイムを意識しだすとまた成功率が一気に下がる傾向があります。
安定性がない最大の理由は、

腕に力が入りすぎ、本来はハンドルで修正すべきバランスが、上体の揺れに繋がり、上体が揺れれば、それとバランスを保とうと膝が大きく開いてしまいます。結果、必ずバイクは頭が揺れた方へと流れてしまい、落下につながります。いわゆる負のスパイラルです。

実は、一本橋の落下につながる全ての原因は腕の力みによるものなんです。悪循環の始まりは、体の硬さに他なりません。

腕の力み、体の硬さをとる超裏技

かつて一本橋の指導法について悩んでいました。その中の一つが一本橋で体や腕の力みを取るためのわかりやすい指導方法でした。なんども試行錯誤を繰り返すうちに、劇的に改善する神の言葉にたどり着きました。ある一言、声をかけただけで、全く渡れなかった人達が次々に渡りきれるようになる奇跡の言葉。

その言葉をお教えする前にまずは実験してみましょう。

両手をテーブルの上に乗せて、腕をピンと伸ばしてください。腕には思い切り力を入れます。
これが、皆さんが陥りやすい、一本橋走行時の腕の状態です。

この状態から力を抜かなければならないのですが、一本橋走行時と考えれば、なかなか力は抜けません。
初めの頃は、少し前傾姿勢をとってください。と指導していましたが、改善できる方もいれば、むしろ、克服できない方の方が多かった印象です。

是非やってみてください。テーブルに乗せた手に力を入れたまま前傾姿勢。

どうですか?力が入ったままですよね?これでは裏技とは言えません。

しかし、これならどうでしょう。

ヒジを下に下げてください。

どうですか?前傾姿勢とほぼやってることは一緒なのに多少力が抜けたのがわかりますか?ちなみに注意していただきたいのは、あくまでもヒジを下に下げるのであって、ただ単に曲げているだけではない、下に下げることが大事なんです。

実際にこの言葉で力が抜けて、さっきまでとは別人のようになる方がほとんどです(ごめんなさい100%とは言い切れませんが、劇的に改善されるのは間違いないです)。

またこれは、一本橋だけに限らず、よく力が入りすぎと注意を受けるポイント全てに有効ですので、

スラローム、クランク、8の字等、いろんな場面で試してみてください。

この記事がきっかけで上達していただけることを祈っております。

それではまた、

 

【AT小型(125CC以下)限定自動二輪免許】二日で取得!7/11スタート

AT小型二輪、最短2日で取得可能に!

平成30年4月5日、警察庁が、普通自動車免許所持者に限りAT小型免許(AT小型限定自動二輪免許)の教習にかかる日数を現行の3日間から2日間に短縮するという方針を固めたそうです。

教習時限数は、普通自動車免許を所持している場合
第一段階 3時限
第二段階 5時限   合計8時限です。

現行の道路交通法施行規則第33条<教習の時間及び方法>によると1日に受けることができる教習時限は、

第一段階は2時限まで
第二段階は3時限まで、ただし、連続して3時限行うことはできないとあります。
現在は、最短日数が3日間ですが、
この場合、

・初日は第一段階なので2時限のみ

・二日目は第二段階が含まれるため、3時限の教習が可能となる。
・三日目は第二段階のみなので3時限の教習を行った場合最短3日間が可能であります。

法改正が行われた場合の日程

法改正後は一日の教習時限の上限が3時限から4時限になるということなので

ということが可能になるというわけです。

因みにどの教習所においても、この8時限のうち3時限以上は、シミュレータ教習が設定してある為(これも教習所業界では問題となっている。「ただでさえ短い教習時限の中でシミュレータ教習多すぎだろ!!」という感じ。)教習所ごとに設定されている教習計画次第ではありますが、1日に何度もシミュレータを行わなければならないという問題が発生します。

また第二段階のシミュレータ教習「危険を予測した運転」はセット教習となる為、2時限目は連続して「危険予測ディスカッション」を受講しなければならず、実質1日の教習時限数が5時限となります(学科は今日時限の上限に含まれません。)。

基本的に二輪教習は、コースを覚えてもらわなければならないことがあり、特に第一段階と第二段階では、コース設定も異なる教習所が多いと思われますので、受講者に対する負担が大きくなることは必至であります。

そして、何より1日でいろんなことを詰め込まれるので、果たして、安全教育としての理解度を深めることができるのか、心配されるところです。

事の発端は経済産業省自動車課長の発言?

2016年に神戸市で開催された「BIKE LOVE FORUM」のなかで発言された、経済産業省の川野大志自動車課長の一言が引き金になったのではないでしょうか。

「排気量125CCの自動二輪免許取得を今までより簡単にするというような取り組みにチャレンジしてみた。」と述べている。(これを聞いたどこかのニュースでは、普通自動車免許を取得すれば小型二輪免許が運転できるようになると誤報を流し、一時騒動になっていたが…。)

その後も、自動二輪を推進する業界団体や、メーカー等の粘り強い働き掛けにより、警察庁が動き出したという経緯だそうです。

今後、パブリックコメント(意見公募)を実施した上で道路交通法施行規則を改正し、今夏にも導入する方針だそうです。

『警察庁からの情報によると平成30年7月11日改正がほぼ確定とのことです。また、この法改正によりどの教習所でもできるようになるわけではありません。受け入れ側も行政に申請するなど手続きを踏まなければならないでしょうから全ての教習所が前向きに取り入れるとは考えにくいです。ひとまず、「法律上は可能になった。」というだけで、教習所として取り入れる義務はないということ。
【平成30年6月15日追記】』

まとめ

この法改正により、小型ATの取得人口が増加することになれば非常に喜ばしいことです。
近年下火になりつつある自動二輪業界に一石を投じる政策であることを期待しております。

しかしながら東京最速(渋滞が多いからすり抜けしやすい小型は早い。)であり、無法者も多い乗り物、悪質ライダー量産により、交通事故数増加とならないことをお祈り申し上げます。

S字克服!仮免検定合格の秘訣!

普通自動車免許、第一段階技能教習の中で最も苦手な方が多いのがS字であります。指導員の言う通りにやっても上手くいかない。教え方が悪いのか、頭ではわかっているのに感覚がつかめない。そんな方が多いのではないでしょうか?

また練習中は上手くいっているのに修了検定(仮免検定)になると、緊張のせいか舞い上がってしまい、脱輪してしまう。S字が原因となって不合格になる方の多くは、こう言います。「初めてぶつかってしまいました。緊張で硬くなってしまいました。」と…。

でも実際は違います。緊張のため脱輪したのではありません。不合格のあなたは、S字を完全にマスターしていなかった、S字のことをきちんと理解していなかった、今までたまたま通れていただけだったんだと認識すべきであります。

というわけで今回は、S字が全く通過できない方はもちろん、修了検定前の再確認をしたい方、また修了検定不合格になった方、そしてお友達やご家族の方に通り方をきちんと教えたい方など、S字マスターの秘訣を基本的なことから、指導員の陥りやすいダメな指導法、私独自の解決法などをまとめていきたいと思います。

まずは敵(S字)を知ろう

S字コースの幅って考えたことありますか?まずは、技術的な話の前に今回の「敵」であるS字のことをしっかり理解しましょう。

幅が3.5mということは、普通自動車の幅は概ね1.7m(ミラーは含まない)なので単純に2台並べてしまう幅だということにお気づきだったでしょうか?

また、弧の長さは円周の8分の3ということなので、
2πr×3/8なので
2×3.14×7.5×3÷8=17.6625mということになりますね。

因みに、なんで幅って3.5mなんでしょうか??もっと広く作ってくれれば、簡単に通れるのに…。

この答えは、S字の想定場面を考えれば、わかります。
そもそも、こんな道、存在しますか?  なかなかお目にかかれないと思います。

ただ、こう考えたらいかがでしょう?

狭い一方通行の道に左右交互に連続して駐車車両が存在する場合。こういった場面が多く存在するかどうかはともかくとして、まさにこれがS字の形になりますね。

幅3.5mの根拠ですが、そもそも路端に駐車する場合、駐車する右側部分の余地が3.5m以上なければ駐車してはならないことが定められています。また公道(私道や林道、農道は除く)においても、4m以上の道幅でないと設置できないことになっているので、ルール上、道路における最低道路幅は、3.5mということになるのです。

最低道路幅が存在する以上、4mなら通れるけど、3.5mだと通れませんというわけにはいかないので、このような設定になっているわけです。

S字が苦手な人の特徴と対策

まず、S字が苦手な方の多くは、女性です。性別で判断してはいけませんが、経験上、そんな印象があります。中でも特徴的なのは、低身長の女性です。これを見て気分を害する方もいらっしゃるかと思いますが、私の経験上、そのような傾向を感じます。

何故、低身長の女性が苦手かというと、二つ理由があります。

1、目線の位置が、他の方に比べ低い為、近くの情報は全くと言っていいほど入ってこないので、道の形状や流れ、危険箇所がつかみづらく、ほぼ当てずっぽうで走行する傾向がある。

2、ブレーキペダルに合うよう座席調節をした場合にハンドルにかなり近づくことになりハンドルに対して窮屈で回しづらくなってしまう

この様な特徴は、もちろん改善の余地があります。

1、クッション(持参)を敷くなどして、目の位置を上げ、少しでも近くから遠くまで多くの情報を確認できる様にし、道の形状や車の動きを把握できる様にする。

2、ハンドルの正しい操作(回し方、戻し方)は運転の基本であり、どこを走行するときにも必要な技術となります。お家の中でもお鍋の蓋などを用いて練習しましょう。正しい回し方のできない方は、ハンドルの真っすぐがわかりづらくなるばかりか、今どのくらい回っているのかわからなくなり、S字通過の際は致命的と言えます。

因みにこの対策を取るだけで、改善されるケースも多いです。

その他の苦手な方の特徴は、走行速度が安定しないという方も多いですね。S字はゆっくりすぎると逆に通りづらくなります。理由は、ゆっくり過ぎれば一定の時間での進む距離が、短くなる(ということは一定時間における車の動きの情報量が減る)為、間違った方に進んでいてもそれに気づかないという傾向が見られます。逆に速過ぎれば、ハンドル操作が追いつかず、曲がりきれないなんてことにもなります。

速度はゆっくりすぎず、速すぎず!

(わかりずらい方のために)ブレーキを離した時のクリープ現象だと速すぎ、止まりそうな速度だと遅すぎ。少しだけブレーキを効かせながら淡々と進んでいくイメージです。敢えて時速何kmかという話はしません。どうせ、S字を通過中、速度計なんか見れませんから。

ダメな指導法

番外編として、私が思う、「こんな指導員はダメだ!」

「縁石がボンネットのこの辺に見えたら、1回転くらい回してみて!」という様な、縁石の見え方やハンドルの量で指導するのは指導としては手抜き!他の形状では通用しないし、それで通過できたとしても車両感覚は掴めぬままでS字をマスターしたとは言えません。

S字を極めるための考え方

S字を極めるには、車両感覚(どのくらいハンドルを回したらどのくらい曲がるのかとか、縁石に対して内輪差の影響を受けた後輪の動きをマスターしなければなりません。しかしながら、そんな感覚が備わっているのなら、そもそも苦労はしないし、こんな記事をここまで読み進めることはしないでしょう。

では、修了検定合格に少しでもお役に立てるよう、S字通過の考え方としてのコツをお教えします。

最大のポイントは、「大回り」です。大回りすべきところで、小回りしてしまった結果ぶつかってしまうという傾向が最も多いわけですが、「そんなことはわかっているけど、それができないから苦労している」わけです。

では、大回りのポイントを解説します。

上図の下から上に向かって走行している場合。ABCポイントそれぞれ大回りしててほしいわけですが、中でも最も大回りしていた方が良いポイントはどこでしょうか?

 

 

 

 

答えをお話しする前に先ほどの連続駐車を想定して考えてみます。

するとA、B、Cポイントは次のようになります。

これを見れば、答えが見えてくるかもしれません。教習生の方が最もぶつかりやすいのは「青い車」の右前部分であります。では何故接触してしまうのか、

それは、前方に接近してくる「赤い車」が気になり、それを回避したくなるからです。回避した結果、内輪差の影響を受け、内側に近づきすぎて接触してしまうわけです。「赤い車」は避けるのではなく、むしろ近づいた方が良い。その後「青い車」の安全が明らかになったら、「赤い車」から離れるように進行し、再び大回りのラインを通りながら、同様に今度は「黒い車」の右後ろに沿うように誘導します。

この時、気をつけるべきは、目線です。Cポイント注視しないように心掛けます。あくまでも視点は近くから曲がる先まで広く見て道の形状後輪の軌跡を想像しながら通ることが重要です。

ということで先ほどの答えはCポイントということになります。

基本的に教習生の方の運転を見ていると、Bポイントに近づいていく傾向にあり、その後一気にハンドルを回し「青い車」に近づいてしまう。いわば曲線でなくクランクのように直角に曲がろうとしてしまっている方が多いようです。

ただ問題なのは、教習所の場合は、「赤い車」のような立体障害物ではなく、縁石でありますので運転席から見た場合ボンネットの死角に入りCポイントにどのくらい近づいているかイメージがつきにくいのも事実です。

まとめ

修了検定の不合格理由で最も多いのは、S字に限らずですが、脱輪(大)により検定中止というものです。

縁石を乗り越えてそのまま通過してしまうというもの。この際に必要なのは「切り返し」ということになりますが、「切り返し」については、別の記事で上げていきたいと思います。

»【仮免検定】合格の秘訣!切り返しの方法解説

縁石に乗り上げる時点で、これが壁ならキズがつきます。今回の記事は、少なくともS字走行時に車にキズをつけないための考え方についてまとめました。

なかなか上達しない方は、この記事を見て実践していただければ、もしかしたら解決の糸口が見つかるかもしれません。

因みに、私が指導していた時は、このような説明した後、繰り返し練習をさせてましたが、しっかり操作中にも意味を考え、実践できた方はほぼ100%通過できるようになってました。

感覚さえわかれば、S字は簡単!頑張ってください。