2016年からサービスを開始したスマホゲーム「ポケモンGO」、サービス開始当初からかつてないゲーム性と元々のあったポケモンの知名度によって爆発的にヒットし、一時は公園や神社など人だかりができるほどの社会現象となりました。しかし、ポケモンを捕まえてただ図鑑を埋めるだけの単調さと、都会以外は話にならないほど不利な設定上の問題などにより、サービス開始から半年も経たずに人気の火が消えたかのように思っていましたが、最近再びポケモンGOブームが再燃、特に中高年を中心に人気が高まり、中には70歳以上の高齢者も多く、仲間同士で集まってポケモンをゲットしているということです。
私自身もハマってはいないものの2016年のサービス開始当初から時々モンスターを捕まえて楽しんでいましたが、最近は子供がハマってしまい公園で遊ぶよりもジムバトルやレイドバトルをするために外に連れていかれるようになりました。
「ポケモンGO」の最大の魅力は、やはり遊んでいるだけで運動になるところでしょう。日本運動疫学会の関係者によりますと『ポケモンGO』をやると、1日の歩数が平均1473歩増加するそうで、健康に良いとのことです。たくさん歩いて、たくさんモンスターをゲットすればゲームを優位に進めることができるので、高齢者にとってはお友達と散歩をしながら楽しく健康的にプレイできるので最高の娯楽ということですね。
しかし、再ブームによって心配されるのが、サービス開始当時、社会的問題となった「ながらスマホ」、ポケモンGOが原因となる交通事故があとを絶たなかったこと。そしてこれが再び繰り返されるのではないかということです。
アップデートによって安全性が高まったとされる「ポケモンGO」ですが、果たしてそうなのか、考えてみたいと思います。
目次
スポンサードリンク
ポケモンGOってどんなゲーム?
・フィールド上に現れるモンスターをゲットする。
・モンスターは、図鑑に登録され、図鑑を埋めることがこのゲームの最大の目的。
基本的にはこれだけです。
でも、その図鑑を埋めることがとても難しいのです。また、その中にも様々なゲーム性があり、単純に図鑑を埋めるだけではないので、とても面白い。そしてこのゲームを優位に進めるためには、次のようなことをしなければなりません。
・フィールド上にあるポケストップやジムと呼ばれる場所に行き、それを回すとアイテムを入手できる。
・歩いた距離によって卵を孵化させる。
・ジムにモンスターを配置する。
他にもたくさんありますが、基本的にはこれを繰り返すことになります。
ということは、その場所に実際に行かなければ、イベントは発生しませんしモンスターもゲットできません。とにかく歩くことが重要なのです。
開始当初と現在の比較
速度制限
2016年当初
このゲームの最大のポイントは、いかにたくさん歩くかということになりますが、当然プレイヤーはこう考えます。「別に歩かなくたっていいんじゃないか?」と。そこで、電車、バスはもちろん、自転車、バイク、車にのってポケモン探しに出かけます。誰かが車を運転してくれて同乗中ならまだしも、自らハンドルを握っている時でもポケモンをゲット。そりゃ事故も起こるわけです。
当時、ゲーム上でのスピード規制はほとんどなく、スピードが出ててもポケストップは回せるし、モンスターも出てくる状態で卵を孵化させること以外は、車やバイクで移動中のプレイが最も効率が良かったのかもしれません。
2019
現在は様々な規制があり、危険が考えられるような状態でのプレイはペナルティも課せられるなど、安全面にとても配慮している印象です。
・車や電車などで時速40km以上の速度を出すとモンスターは出現しませんし、ポケストップも回せません。
・時速24km以下で移動しないと移動距離を稼げないので、卵は孵化しません。
・また移動速度が速い場合などは、せっかく現れたモンスターが逃げやすくなるなどのペナルティもあるようです。
ゲーム性
ポケモンを捕まえて図鑑を埋めるだけのゲームではあるものの、現在は様々なイベントや対戦、ジムバトルやレイドバトルなど楽しみ方が広がっていて、かつてのようにポケモンの巣(特定のポケモンが出やすい公園など)に人が群がったりすることはなくなったようです。でもたまにポケモンゲットのために人が集まっているのは、レイドバトルという時間指定でジムで行うバトルをするためです。伝説のポケモンなどレアなものは人が集まらないとゲットできないので、全く知らない者同士が仲間となってモンスターと戦っています。ただ、ジムで行う時間指定の一時的なものなので、バトルが終わると一斉にいなくなります。しかし、一時的であっても住宅地などで騒がしい場合には通報されているケースも多いようですね。
「ポケモンGOプラス」と「どこでも冒険モード」
現在は、スマートフォン上でポケモンGOを立ち上げてなくてもゲームを進めることが可能となっています。
ポケモンGOプラス
腕などに装着してスイッチ1つでポケストップを回したり、ポケモンをゲットできる別売りアイテムです。これがあればスマートフォンの画面を見てなくてもゲームを優位に進めることが可能です。
どこでも冒険モード
ポケストップを回したり、ポケモンのゲットはできませんが、ポケモンGOのアプリを立ち上げることなく歩いた距離を計測してくれます。これは、ポケモンGOのゲーム内の機能であって、特別何かを購入する必要はありません。
運転中ポケモンGOをやる人はいなくなる?
以上の通り、現在は運転中や電車の中などで、ゲームの画面を開かなくても十分楽しめる仕組みにはなっています。しかし、ポケモンGOに依存しているような方は、人よりも優位にゲームを進めたい一心で、運転中でも常に画面を見てポケモンをゲットしたくなるのかもしれません。
運転中ポケモンGOをやる人はいなくなるかは、かつてから比べればかなり少なくなるとは思いますが、残念ながら、きっと「0」にはならないでしょう。さらに再ブーム到来ともなれば、久しく聞いていない「ポケモンで事故」の見出しが再び多くなるのかもしれませんね。
運転中だけではない、歩きスマホに要注意!
高齢者中心に再びブームが巻き起こっているポケモンGO。このゲームの最大の目的は歩くこと。しかも歩きながらポケモンを探したりポケストップやジムを目指すわけですから、きっと前なんか見ないでゲームをしている人も多いでしょう。前を見ていない本人が危ないのはもちろんですが、周りを行き交う人も巻き添えにならないように注意が必要です。
とても楽しいゲームですから、夢中になるのもわかりますが、周りに迷惑にならないような配慮を願いたいものです。
「ハリーポッター」ゲーム、2019配信予定!
ポケモンGOの開発運営元ナイアンティックの新作として2019年配信予定のゲーム『ハリー・ポッター:魔法同盟』ですが、ポケモンGOと同じくAR技術を搭載したゲームとなっているようです。
AR機能を使ったゲームであれば、ポケモンGOばかりではなく今度はハリポタをやっている人も街に溢れ、ながらスマホだらけにならないだろうか今から心配であります。
でもゲームとしては面白そうなのでこちらも注目ですね。
スポンサードリンク
おわりに
ポケモンGOの再ブームとその安全性などについて考えてみました。間違いなく配信当初から比べると安全性は高まったと言えますが、未だにバイクや車で移動しながらプレイした方が効率が良いのは変わりません。ポケモンGOは楽しいゲームです。しかし一部の身勝手な行動によって人の命が奪われないことを祈るばかりです。