2018年7月1日午前4時55分ごろ、岡山市北区青江2の国道30号で、中学2年の男女5人が乗った乗用車が中央分離帯に乗り上げ、金属製ポールに衝突し大破した。同区の女子生徒が車外に投げ出され、頭を強く打って搬送先で死亡が確認された。他の男子2人と女子1人が足の骨折などで重傷、さらに男子1人が軽傷を負った。岡山県警岡山南署は、無免許の中学生だけで乗車していた経緯について調べを進めている。
〈毎日新聞〉
またもや無免許運転による死亡事故が起きてしまいました。
ネットの書き込みなどを見ると
・誰が運転してたのか
・誰の車なのか
・飲酒運転だったのか
・5人乗りに6人乗車してたのか
・責任は、本人達か親にあるのか
様々な憶測が飛び交ってはいるが、真実はわかっていない状態だそうです。
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多発する無免許運転
今年3月にも同じ中国地方の鳥取県で中学生の無免許運転による死亡事故が起きたばかりでした。
軽トラックを盗んだ中学生3人が単独事故を起こし、荷台に乗っていた中学2年生の男子生徒が亡くなったというもの。
その事故では亡くなった中学生と同中学2年の男子生徒(14)を窃盗と無免許過失運転致死、道路交通法違反(危険防止措置義務違反、報告義務違反)の疑いで、助手席にいた市内の別の中学3年の男子生徒(15)を窃盗と道路交通法違反(無免許運転車両同乗)の疑いで逮捕された。
無免許運転は2013年12月に厳罰化されたばかりで、それまで「1年以下の懲役または30万円以下の罰金」だったものが、「3年以下の懲役または50万円以下の罰金」になっただけでなく、車の提供者や同乗者にも同様程度の罰則が与えられることとなりました。
また無免許運転による行政処分も19点(欠格期間1年)から25点(欠格期間2年)となり、様々な罰則が強化されました。
しかしながら、無免許運転をする人たちは、そもそもそういった教育を受けておらず、捕まって初めて罪の重さに気づくことになります。それが、捕まって気付く場合ならまだ良い方で、今回のように犠牲者が出てからその恐怖に気付くことも少なくありません。
無免許運転厳罰化の背景(京都府亀岡市死亡事故)
この厳罰化の引き金となったのは、2012年4月、京都府亀岡市で起こった、登校中の児童の列に「遊び疲れによる居眠り」をしていた少年の(無免許)運転する車が突っ込み、引率していた保護者と保護者のお腹にいた胎児、また児童2名の合計4つ命が同時に奪われたという事故です。
その後亡くなった方のご遺族による懸命な努力により、無免許運転に関する厳罰化がはかられることとなりました。
事故を起こした少年には未成年に対する過去最高の懲役5年以上8年以下の実刑判決、また少年ら5名に損害賠償7400万円、また負傷した方へは1500万円の賠償命令が出ています。
何故、無免許運転をするのか
私は無免許運転をしたことがないので、そういう人の気持ちはわかりませんが、私が何故無免許運転をしなかったかはわかります。
当たり前の話ですが、それが違法だとわかっているから。
また、運転ができたとしても「運転する楽しさ」と「捕まったり事故を起こした時の恐怖」を天秤にかけたら圧倒的に恐怖が勝るから。
そして、何より周りの全ての人に迷惑がかかるから。
その分別がつくかどうかでしかありません。無免許運転をする人は、きっと違法だとわかっていてもノリだったり自己満足だったり過信して自分だったら大丈夫とか、捕まらなきゃいいんでしょという考えから抑えが効かなくなってしまうんでしょう。
中学生のようにまだまだ幼い感情は、周りの大人がしっかり正しい方へ誘導しなければいけません。手の付けられない不良であれば、時に警察の手を借りなければならないかもしれません。しかし、今回の岡山県の事故に関しては、頻繁に車を乗り回してたという情報もあることから、鍵の管理の不徹底(?もしかして容認してた?)が大きな原因の一つと言えるでしょう(そもそもの躾もあると思うが)。
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まとめ
先日も渋谷のど真ん中で仮免許の男がクラクションを鳴らし多くの人が横断するスクランブル交差点を突き抜けていく映像が話題を呼んでいました。犯人は、仮免許を取得したんだから無免許ではないだろうと供述しているようですが、仮免許での運転はあくまでも練習目的のみに使用できるのであって、同乗者の条件や練習中の表示義務があるなどの条件を満たしていたとも思えず、またその走行の悪質性からも練習中とは言いがたいところから、十分無免許運転に相応することは明確です。
教習の時も「実は無免許で運転したことがあります」という教習生は一人や二人じゃありません。
ちなみに平成29年中に無免許運転で検挙された数は、全国で20,620人です。あくまでも検挙されている数ですから、この数字は氷山の一角と言えるでしょう。想像しただけで恐ろしいです。