はじめに
自動車免許の学科試験では「標識」や「標示」に関する問題が頻出します。
中でも混同しやすいのが、道路の縁石や側端に描かれる「黄色い線」です。
「駐車禁止なのか?」「停車はいいのか?」という点で、多くの受験生が迷います。
さらに、道路には同じ意味を持つ「標識」もあり、両方を覚えていないと試験で間違えてしまう可能性が高いのです。
今回は、黄色い実線=駐停車禁止の意味と、似ている「駐車禁止」との違い、さらに学科試験でもよく出題される「駐車と停車の違い」について詳しく解説します。
問題

Q: この標示は、駐車禁止を示している。○/×
正解
×(バツ)
解説:黄色い線の標示の意味
道路交通法では、縁石や側端に引かれた黄色い線には次の意味があります。
- 黄色い実線 → 駐停車禁止(駐車も停車も禁止)
- 黄色い破線 → 駐車禁止(駐車はダメだが停車はOK)
つまり、黄色い実線は「車を一瞬でも止められない場所」を意味します。
一方で黄色い破線は「駐車はできないが、停車なら可能」という区別があります。
標識にも注意
道路上の「標示」だけでなく、同じ意味を持つ「標識」も存在します。
- 駐車禁止標識:青地に赤い丸、斜め線が1本
- 駐停車禁止標識:青地に赤い丸、斜め線が2本
学科試験では「標示」と「標識」を組み合わせた引っかけ問題も出題されます。
👉 「線だけ覚えて標識を忘れる」「標識だけ覚えて標示を忘れる」と失点につながるので、必ずセットで理解しておきましょう。
駐車と停車の違い
「駐車禁止」と「駐停車禁止」を正しく理解するためには、駐車と停車の違いを押さえておく必要があります。
停車とは
- 人の乗り降りのために止まる行為
- 5分以内の荷物の積み下ろしのために止まる行為
駐車とは
- 上記以外のすべての停止
- 運転者が車から離れる場合
- 5分以上の停止
- 人待ち・荷待ち・客待ち
👉 ポイントは「停車は短時間・明確な目的あり」「それ以外は駐車」。
例題で確認
- 駅に友達を送りに来て、友達を降ろす
→ 停車(○) - 駅に友達を迎えに行き、到着を待つ
→ 駐車(×)
📌 「人待ち・荷待ち・客待ちは駐車」というルールを覚えれば混乱しません。
実際の道路での注意
駐停車禁止の場所は、交通の安全を確保するために設けられています。
- 交差点付近
- バス停や横断歩道の付近
- 見通しの悪いカーブ
ほんの数十秒でも車を止めれば、事故や渋滞の原因になります。
また、駐停車禁止違反は反則金・違反点数の対象になるため、試験対策だけでなく実生活でも要注意です。
まとめ
- 黄色い実線は 駐停車禁止
- 黄色い破線は 駐車禁止
- 標示と標識はセットで覚える
- 停車は「人の乗り降り・5分以内の荷物積み下ろし」、それ以外は駐車
- 「人待ち・荷待ち・客待ちは駐車」と覚えるのが鉄則
おわりに
学科試験の標識・標示問題は「ちょっとした思い込み」で間違えてしまいがちです。
しかし、意味を整理し、駐車と停車の違いを正しく理解すれば、ひっかけ問題にも動じません。
この記事を通じて「黄色い線の意味」や「標識との違い」をしっかり押さえ、試験だけでなく日常の安全運転にも役立ててください 🚗💨