🚗【2025年度版】運転技能検査 徹底解説!

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高齢者講習
Aさん
Aさん

運転技能検査って、最近よく聞くけど何をやるの?

B子さん
B子さん

どんな人が受けなきゃいけないの?

そんな疑問に答えるべく、この記事では「運転技能検査」の仕組みや対象者、検査内容、そして合格するためのポイントまでをわかりやすく解説します。


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目次

  1. 運転技能検査って何?導入の背景
  2. 運転技能検査の対象となる「11類型の違反行為」
  3. 【対象者の条件】運転技能検査を受けるのはどんな人?
  4. 【運転技能検査の内容】どんな運転をするの?どう採点される?
  5. 不合格になるとどうなる?
  6. 運転技能検査の攻略法
  7. まとめ|これからの高齢運転者に求められる力

1. 運転技能検査って何?導入の背景

2022年、75歳以上の運転者に対して導入されたのが「運転技能検査」です。
この制度は、高齢ドライバーによる重大事故の予防を目的に設けられました。

背景には、「信号無視」「通行区分違反」など、特定の違反を繰り返す高齢者は事故リスクが高いという統計があります。
それをふまえ、一定の違反歴がある75歳以上の方に対して、免許更新時に「運転技能検査」を課すことで、運転能力の客観的評価を行う流れが作られました。要するにそれまでは認知機能の低下が高齢者事故を引き起こす最も重要な原因と考えられていたが、色々調べてみたところ、「それはどうやら違いそうだ。特定の違反傾向のある者が、怪しそうだぞ。」と気づいてきたわけです。そして2022年から始まったのが、この「運転技能検査」ということです。


2 . 🚫 運転技能検査の対象となる「11類型の違反行為」

・信号無視

・通行区分違反

・通行帯違反など

・速度超過(スピード違反)

・横断・転回禁止違反

・踏切不停止・遮断踏切への進入

・交差点での右左折方法違反

・交差点での安全進行義務違反

・横断歩道の歩行者妨害

・安全運転義務違反(わき見・漫然運転など)

・携帯電話の使用など(ながら運転)

※個々の違反歴と重大事故の起こしやすさとの関連を分析した結果、将来において死亡・重傷事故を起こす危険性が類型的に高いと認められる違反行為です。

※免許の更新だけでなく、次のような場合も「運転技能検査」が必要になります:

  • 運転免許を失効して再取得する場合
  • 病気などが理由で免許取消処分を受けた後、再取得する場合

このようなケースでも、過去に一定の違反歴がある方は、技能検査に合格しないと再取得にあたって**一部試験免除(学科・技能試験の省略)**が受けられません。


3 . 🚦【対象者の条件】運転技能検査を受けるのはどんな人?

75歳以上の方で、以下の期間内に上記の11類型の違反行為をした方です:

免許証の有効期限が切れる日の直前の誕生日から数えて160日前からさかのぼった過去3年間以内に、指定された違反をしている人

ちょっと難しく聞こえますが、つまり…


💡 かんたんに言うと、こうなります!

「75歳以上で、更新時の誕生日の約5ヶ月前から過去3年間に一定の交通違反をしていた人は、更新時に運転技能検査が必要になるよ」ということです。


🧭 具体的な日付のイメージ(例)

たとえば、あなたの誕生日が「2025年10月1日」で、免許の有効期限が「2025年10月31日」だった場合――

  • 有効期限の直前の誕生日=2025年10月1日
  • そこから160日前=2025年4月24日

つまり、2022年4月24日〜2025年4月24日の間に該当する違反をしていれば、運転技能検査の対象となる可能性があります。


🔍 注意ポイント

  • 検査の対象になる違反は、信号無視や携帯電話使用など、事故につながりやすいものに限定されています(→ 11類型の違反はこちら)。
  • 違反の回数にかかわらず、1回でもしていれば対象になります。
  • ゴールド免許の方でも、上記期間に該当違反があれば対象です。

4 . 🚗【運転技能検査の内容】どんな運転をするの?どう採点される?

運転技能検査では、実際に教習所などのコースを使って、普通自動車を運転します。
検査といっても、いわゆる“実技試験”のようなイメージに近いです。


🔧 検査で行う主な項目

検査では次のような「基本的な運転行動」がチェックされます:

  • 指示された速度での走行(例:時速30km)
    ※指定された場所を指定された速度で走行します。
    (例:時速30kmであれば、20km/h以上、40km/h未満で走行できれば問題なし。)
  • 一時停止(停止線で完全に止まれるか)
    ※少しでもタイヤが動いていれば止まったとみなされません。
    ※停止線から概ね2m以上離れている場所で停止すると停止したとみなされませんので、停止線で再停止が必要になります。
  • 右折・左折(それぞれ2回ずつ)
    ※曲がる際に脱輪をしたり、対向車線にはみ出ると減点になります。特にはみ出し行為(右側通行)は、大きな減点になりますので、ご注意ください。
  • 信号のある交差点での通過(青信号で進む、赤信号では停止線で止まる。)
    ※信号を守るのは基本中の基本です。赤信号では停止線をはみ出さないように気をつけましょう。
  • 段差乗り上げ
    ※高さ(7cm〜11cm教習所によって異なる)の段差をアクセルを使って乗り越え、1m先にある停止位置までに前輪中心に位置するの接地点を停止させる。
    ※乗り上げることができなくても減点の対象となります。

📊 採点方法は「減点方式」

運転技能検査は 100点満点からの減点方式 で採点されます。

  • 危険な運転をした場合には、大きく減点
  • 小さなミスは軽く減点

というルールで、運転の安全性が評価されます。

例えば、

  • 脱輪  20点減点
  • 段差の乗り上げ課題で、先の1m線までに停止できなかった  20点減点
  • 検査員に危険とみなされて補助ブレーキを踏まれた   30点減点
  • 対向車線に大きくはみ出した  40点減点
    ・・・など

✅ 合格基準は?

  • 第一種免許(一般的な普通免許):70点以上で合格
  • 第二種免許(タクシー・バスなどの職業運転免許所持者):80点以上で合格

※二種免許をお持ちの方が、70点だった場合、二種免許のみを返納されるのであれば合格になります。

5 . 不合格になるとどうなる?

残念ながら不合格となると、免許の更新ができず、失効扱いになります。
ただし、再受検は可能で、期間内に合格すれば免許更新が可能です。

🔁 再受検の回数制限はなし(ただし更新期限内に合格が必要)
💡 再検査は1日1回まで。検査実施施設の予約が必要です。


6. 運転技能検査の攻略法

1. コース説明はしっかり聞く&イメージ作り
  • 試験前に教官からコースの説明があります。
  • 頭の中で“走るイメージ”をつくっておくと安心です。
2. 一時停止は“完全停止”+3秒キープ
  • 停止線で止まり、軽く3秒ほど数える習慣を付けると◎。
3. 角を曲がるときは“枠内・脱輪に注意”で低速走行
  • ゆっくり運転して枠からはみ出さず、脱輪しないように注意。
4. 段差乗り上げは“すぐブレーキ”
  • アクセル→ブレーキの切り替え動作の練習をしておくと安心。
  • 想像より進むので、確実に止まる意識が大切。

5. 緊張対策は“深呼吸して心を整える”

  • 深呼吸+「ゆっくり落ち着いて運転」が本番では効果的。

7. まとめ|これからの高齢運転者に求められる心構え

運転技能検査の導入は、高齢者を排除する制度ではありません。
むしろ、「安全に運転を継続してもらう」ためのチェック体制です。

そのためには、次の3つの姿勢が重要です。

  • 「自分は大丈夫」と過信しない
  • 見直しと振り返りを怠らない
  • 変化に応じて運転スタイルを柔軟に見直す

これからも元気に、安全にハンドルを握るために。
運転技能検査を「壁」ではなく「節目」として捉え、自身の運転を見つめ直すチャンスにしていきましょう!

また、そもそも運転技能検査は、違反がない方は対象となりません。日頃から、ご自身の運転を見つめ直し、“違反のない” より安全性の高い運転を心がけるようにしましょう。