SUNDAYドライバーの特徴と注意点｜週末運転のリスクと対策

あなたは、週末の公道で「ヒヤッ」とした経験はありませんか？
運転頻度が低い人に見られる「SUNDAYドライバー」の3つの特徴
1. 1. 技術的な不安定さ
2. 2. 教習指導員がよく見る「危険な心理」
「SUNDAYドライバー」に巻き込まれないための安全運転5つの鉄則
まとめ：週末の安全は「予測と協調」で守る

あなたは、週末の公道で「ヒヤッ」とした経験はありませんか？

平日は街で見かけない車が急に増え、運転がぎこちない車や、逆に自信過剰で危険な行動をとる車に遭遇することも少なくありません。彼らは俗に**「SUNDAYドライバー」**と呼ばれ、週末や連休だけハンドルを握る人々のことです。

運転頻度の少なさからくる技術的な不安定さに加え、**「週末特有の心理状態」**が加わることで、SUNDAYドライバーは意図せず事故の引き金となることがあります。

今回は、教習指導員としての経験に基づき、SUNDAYドライバーの具体的な特徴と、彼らに巻き込まれないためにあなたが取るべき週末の安全運転5つの鉄則を解説します。

運転頻度が低い人に見られる「SUNDAYドライバー」の3つの特徴

SUNDAYドライバーの特徴は、単に「運転が下手」というだけではありません。そこには、技術面、知識面、そして心理面の3つの危うさが潜んでいます。

1. 技術的な不安定さ

操作のムラ：駐車や車線変更、右左折時の操作が不安定で、動作が急になったり、周囲の流れから極端に遅れたりします。
不十分な交通ルール理解：普段運転しないため、信号のタイミング、一時停止のルール、横断歩道での対応など、交通の流れに合わせた判断に戸惑うことがあります。
予測運転の欠如：周囲の車の動きや歩行者の行動に対する注意や予測が不足しており、突発的な動き（急ブレーキや急ハンドル）が目立ちます。

2. 教習指導員がよく見る「危険な心理」

教習所での指導を通じて、特に週末に多く見られる、運転に慣れていないのに自信過剰なドライバーや、ストレスを抱えたドライバーの存在が目立ちます。

自信過剰と不寛容：「俺の運転はうまい」と思い込んでいるのか、初心者マークや教習車に対して車間を詰めたり、無理なタイミングで割り込んでくるケースが多発します。安全よりもプライドが優先され、不必要な危険を生み出しています。
イライラ運転：休日の渋滞や混雑、さらには平日のストレスが影響し、無駄なクラクションを鳴らしたり、些細なことで感情的な運転をする人が増えます。車内で憂さ晴らしをしている状態であり、冷静な判断ができません。
自己中心的な行動：他の車両の動きに合わせられず、無理な進行や**遅すぎる方向指示器（ウィンカー）**といった、周囲への配慮が欠けた行動が目立ちます。自分の運転だけで精一杯になり、結果的に周囲の安全を脅かします。

「SUNDAYドライバー」に巻き込まれないための安全運転5つの鉄則

土日祝日は、運転に不慣れな人や感情的なドライバーが一斉に路上に出るため、事故リスクが高まる**「特異日」**だと認識すべきです。以下の5つの鉄則で、週末の安全を守りましょう。

鉄則	行動のポイント	理由と効果
① 車間距離を「広め」にとる	普段よりさらに十分な車間を保つ。特に前方が不安定な車の場合は意識的に広げる。	急ブレーキや不意な操作への対応時間を確保し、玉突き事故を防ぐ。
② 合流・車線変更は「譲る心構え」	こちらが優先であっても、合流や分岐ポイントでは一呼吸おいて譲るくらいの余裕を持つ。	方向指示器の遅れや無理な割り込みなど、予測不能な動きによる衝突リスクを回避する。
③ 感情的な車に近づかない	煽り運転や急な割り込みなど、イライラしている兆候のある車を見かけたら、速やかに車線を変更して距離を取る。	事故だけでなく、不必要なトラブルに巻き込まれるのを予防する。
④ 初心者マーク車は「狙われている」と意識	教習車や初心者マーク車の後方には、不寛容なドライバーが無理な追い越しをしてくる可能性があることを想定する。	予期せぬ追い越しや幅寄せに備え、早めの進路変更でリスクを分散する。
⑤ 交通量のピークを避ける	SUNDAYドライバーが集中する昼前後から夕方（特に10時〜17時）の移動を避け、早朝や夜間に計画する。	交通量の少ない時間帯を選ぶことで、心理的な余裕を持ち、落ち着いた運転ができる。