学科試験対策:「高さ制限」と「特定車両通行止め」の出題ポイント

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問題

「この標識の向こう側を、積載した荷物の高さを含めて、車両の高さが3.3mの車両で通行した」

👉 正解:⭕(通行できる)


1. 正しい意味:「高さ制限」標識

この標識は 高さ制限 を示すものです。
赤い丸の中に「3.3m」などと数字が書かれ、その上下に青い三角形が描かれています。

意味はシンプルで、
「表示された高さを超える車両は通行できない」 というもの。

つまり、次のように整理できます。

  • 車両の高さが 3.3mちょうど → 通行可能
  • 車両の高さが 3.31m以上 → 通行禁止

ここが学科試験のひっかけポイントです。
「3.3mの車は通行できるか?」と問われたら、迷わず が正解。
数字ジャストはOK、超えたらNG というルールをしっかり覚えておきましょう。


2. 「超える」標識と「以上」標識の違い

標識問題で受験生が混乱するのは、
「数字を超えるのか」「数字以上がダメなのか」 という部分です。

この違いを明確にしておきましょう。

① 「超える」タイプ(斜め線なし)

  • 高さ制限(例:3.3m)
  • 幅員制限(例:2.2m)
  • 重量制限(例:5.5t)

👉 数値を超えると通れない。
👉 その数値ジャストまでは通行可能。

例:3.3mの高さ制限 → 3.3mの車は通れるが、3.31mは通れない。


② 「以上」タイプ(斜め線あり=禁止マーク)

  • 特定車両通行止め(例:最大積載量3t以上の貨物車通行止め)

👉 数値を含めて禁止。
👉 3tちょうどのトラックも通行できない。

例:最大積載量3t以上通行止め → 3tもアウト。


3. 見分け方のコツ

試験では標識の図柄を一瞬で判断できるかどうかが重要です。

  • 赤い丸+数字(斜め線なし) → 「超える」NG(ジャストはOK)
  • 赤い禁止マーク(斜め線あり)+補助標識 → 「以上」NG(ジャストもNG)

👉 斜め線があるかどうかを見れば即判別できます。


4. 実際の設置場所と意味

高さ制限

  • トンネル入口
  • 高架下・ガード下
  • 立体交差の橋

高さ制限は、主に 構造物にぶつからないようにするため に設置されます。

幅員制限

  • 狭い橋
  • 工事中の道路
  • 山間部の狭路

幅員制限は、対向車とのすれ違いが困難な場所や構造上制限が必要な場所に設置されます。

重量制限

  • 老朽化した橋
  • 道路の強度が弱い区間

重量制限は、道路や橋が破損しないようにするためです。

特定車両通行止め

  • 学校周辺
  • 住宅街
  • 市街地の生活道路

大型車やトラックが入ると危険や迷惑になるため設置されます。


5. 学科試験で狙われる「ひっかけ問題」

ここからは実際に試験に出る典型的なパターンを紹介します。

  • 問題①

    「高さ制限3.3mの標識がある場所を、高さ3.3mの車両で通行した」
    👉 ⭕ 通行できる
  • 問題②

    「最大積載量3tのトラックが、『最大積載量3t以上通行止め』の道路を通行した」
    👉 ✖ 通行できない
  • 問題③

    「幅員制限2.2mの道路を、車幅2.2mの車で通行した」
    👉 ⭕ 通行できる
  • 問題④

    「重量制限5.5tの道路を、車両総重量5.5tの車で通行した」
    👉 ⭕ 通行できる

このように、同じ数値でも標識の種類で正解が変わります。
試験では「数字ジャストはどうか?」という出題が本当に多いので要注意です。


6. 試験対策の覚え方

  1. 数字ジャストは通れるか? → 斜め線なしなら⭕
  2. 数字以上はダメか? → 斜め線ありなら✖
  3. 「超える」と「以上」の言葉の違いをイメージで覚える。
  4. 実際の道路シーンを思い浮かべながら整理すると忘れにくい。

まとめ

  • 高さ制限は「表示の高さを超えるとNG」。数字ジャストは通れる。
  • 特定車両通行止めは「数値以上NG」。数字ジャストも通れない。
  • 見分け方は「斜め線の有無」で一瞬で判断できる。
  • 学科試験では「3.3mは通れるか?」「3tは通れるか?」のような問題が頻出。

👉 今回の問題では 3.3mの車両は通行できる
👉 「超える」と「以上」の違いをしっかり押さえておけば、必ず正解できます。