【学科試験対策】駐車車両を避けるときの側方間隔と走行の注意点|正しい判断力を身につけよう

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交通ルールその他

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問題

「駐車車両を避けていく場合、駐車車両のドアが急に開いたり、突然発進する恐れがあるので、対向車線に大きくはみ出して走行するのが良い。」
⭕/❌/わからない


正解

❌バツ


解説

確かに、駐車車両を避けるときには ドアが急に開く突然発進する といった危険があります。
そのために「安全な側方間隔」をとる必要がありますが、だからといって 対向車線にはみ出して大きく走行することは危険 です。

道路交通法上、駐車車両などの障害物を避けるときには、

  • 速度を落とし(徐行)、
  • 必要な最小限のはみ出しで、
  • 安全に通行すること

が求められています。

👉 学科試験では、「大きくはみ出す」という表現が出てきた時点で ❌ と判断するのが鉄則です。


側方間隔の基準

運転者が守るべき側方間隔には目安があります。

  • 不動物(電柱やガードレールなど) … 0.5m以上
  • 駐車車両 … 約1m程度
  • 歩行者
    • 対面する場合 … 1m以上
    • 背面から追い抜く場合 … 1.5m以上

ただし、これはあくまで「目安」。道路の幅や交通の状況によって間隔が十分にとれない場合もあります。
その場合は すぐに停止できる速度で進行 することが必要です。
逆に広い道路で十分な間隔を取れる場合は、状況に応じて速度を調整し、安全を確保しながら通行しましょう。


教習中にあった実際の体験

ここで一つ、私自身の教習経験を紹介します。

ある日、教習生が運転していた車で、道路脇に停車したばかりのタクシーの横を通り過ぎようとした場面がありました。
教習生は普段の練習通りに「安全な間隔」をとりながら進もうとしましたが、私は直感的に危険を感じ、補助ブレーキで教習車を停止させました。

するとその直後、そのタクシーが突然転回を開始したのです。
もしあのまま走り抜けていたら、確実に衝突していたでしょう。

なぜ私は止めたのか?明確な根拠があったわけではありません。
しかし、これまでの自身の運転経験や、数えきれないほどの教習を通じて、無意識のうちに「危ない気配」を察知したのです。


「状況に応じた速度」とは何か

法律や教本には「状況に応じた安全な速度で」と書かれています。
しかし、実際にはこれは単純なものではありません。

例えば:

  • 道路の幅が狭いのか広いのか
  • 対向車が来ているのか来ていないのか
  • 駐車車両に人が乗っているのか、エンジンがかかっているのか

こうした要素を総合的に判断して、「この速度ならすぐに止まれる」「この距離なら余裕がある」と決める必要があります。

つまり、状況に応じた速度とは マニュアルで一律に決まるものではなく、ドライバーの経験や判断力によって導かれるもの なのです。


駐車車両に潜むリスク

交通事故統計でも、駐車車両の側方通過時に起きる事故は少なくありません。
典型的なパターンは:

  • 駐車車両のドアが突然開く
  • 駐車車両がウインカーを出さずに急に発進する
  • 道路脇から歩行者や自転車が飛び出してくる

これらはすべて、運転者が「ただ走っている」だけでは防ぎにくいものです。


試験でも現実でも大切なこと

  • 学科試験では:「大きくはみ出す」「そのまま通過する」といった表現が出たら ❌
  • 実際の運転では:「側方間隔の基準を意識しつつ、状況に応じて徐行や停止も辞さない姿勢」

そして何より大切なのは、運転を重ねる中で 無意識の判断力を磨いていくこと です。
「なんとなく危ない気がする」と感じたら、迷わず減速・停止する――それが結果的に大事故を防ぎます。


まとめ

  • 駐車車両を避けるときに「大きくはみ出す」のは危険 → ❌
  • 側方間隔の目安:不動物0.5m、駐車車両1m、歩行者1〜1.5m
  • 間隔が取れない場合は徐行、それでも危険を感じたら停止
  • 実際の事故は「予兆なく起きる」 → 無意識の状況判断力を育てることが大切