【高齢者講習】修了証明書を失くした!?再発行の落とし穴と、教習所で追加料金(3,300円「仮」)を取られる痛い現実

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高齢者講習

現役の教習所指導員です。

70歳以上のドライバーが運転免許を更新する際に立ちはだかる「高齢者講習」の壁。 最近は予約が取りづらく、多くの方が「とにかく早く予約しなきゃ!」と焦って受講されています。

しかし、その「早めの受講」が、思いもよらないトラブルを引き起こしているのをご存知でしょうか?

「あれ? 講習の紙、どこにやったっけ……?」 「もしかして、チラシと一緒に捨てちゃったかも……」

今回は、そんな絶望の淵に立たされている方(この記事を読んでいるということは、すでに失くしてしまった方ですよね?)に向けて、再発行のリアルな手順と、施設によって異なる「手数料のシビアな現実」について、教習所の裏側からコッソリ、かつ厳しくお伝えします。

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1. 導入:早めの受講が招く「数ヶ月の空白トラップ」

高齢者講習や認知機能検査、そして対象者のみが受ける運転技能検査は、運転免許の有効期限満了の「半年前」から受講・受検することができます。 警察からも「予約が混み合うので早めに!」とアナウンスされているため、真面目な方ほど早く受講されます。

しかし、ここに大きな**「落とし穴」**があります。

運転免許の実際の更新手続きができるのは、**「誕生日の前後1ヶ月(計2ヶ月間)」だけです。 つまり、もしあなたが誕生日の4ヶ月前に高齢者講習を終わらせた場合、実際の更新に行くまで「最低でも3ヶ月間」**は、手渡された紙の修了証明書を自宅で保管し続けなければならないのです。

数ヶ月も間が空けば、「神棚に置いたはずが…」「引き出しの奥に入れたはずが…」と記憶が薄れ、最悪の場合は古紙回収に出してしまった、という事態が後を絶ちません。

ほら、言わんこっちゃない。 でも、起きてしまったことは仕方ありません。まずは落ち着いて次の行動に移りましょう。

2. もし失くしてしまったら?再発行の手順

人によっては、以下の最大3枚の証明書を保管しているはずです。

  • 高齢者講習終了証明書
  • 認知機能検査結果通知書
  • 運転技能検査の合格証明書(※対象者のみ)

これらを1枚でも紛失した場合は、そのままでは免許の更新ができません。 受講・受検した教習所、警察関係の施設、または運転免許試験場へ出向き、再発行の手続きを行ってください。

【プロからの絶対のアドバイス】 いきなり窓口に突撃するのはやめましょう! 必ず、事前に「失くしてしまったので再発行をお願いしたい」と電話をしてから行ってください。 事前に連絡があれば、スタッフが過去の受講記録を探し出し、書類を準備して待っていてくれます。いきなり行くと、確認作業で長時間待たされることになりますよ。

3. ここが痛い!再発行「手数料」のカラクリ

さて、ここからが本題です。 「再発行ってお金かかるの?」と気になりますよね。 実は、再発行にかかる手数料は**「どこで、どんな制度で受けたか」**によって大きく異なります。

  • ① 警察署や運転免許試験場などの施設 基本的に無料です。
  • ② 教習所(警察から「委託」されて実施した講習) これも警察と同じ扱いになるため、基本的に無料です。
  • ③ 教習所(「認定教育」として実施した講習) ★ここが要注意です!

現在、多くの教習所では、混雑緩和のために「認定教育(3号課程など)」という独自の枠組みで高齢者講習や認知機能検査を実施しています。 この場合、受講料そのものも教習所が独自に設定していますが、「再発行の手数料」も教習所が自由に決めていいことになっています。

私の勤める教習所もこの「認定教育」を行っていますが、書類の再発行には1枚につき**1,100円(税込)**の手数料をいただいています。

もし、あなたが「高齢者講習」「認知機能検査」「運転技能検査」の3枚すべてを失くしてしまった場合、 1,100円 × 3枚 = 3,300円の再発行手数料がかかる計算になります。

元々の受講料・検査料で10,000円払っていたとしたら、合計13,300円の痛い出費です。世の中の物価上昇に合わせて教習所の維持費も高騰しているため、決して高齢者の方をいじめているわけではありません。規定通りの事務手数料です。

だからこそ、絶対に失くさないでください!と言っているのです。

4. まとめ:自己管理も「運転適性」のうち

世の中はどんどんデジタル化が進んでおり、免許行政もゆくゆくは変わっていくでしょう。しかし、高齢者の方に向けては「紙の方が分かりやすいだろう」という配慮から、当面はこの「紙ベースでのやり取り」が残るはずです。

最後に、教習所の現場から、ちょっと耳の痛い「リアルな数字」をお伝えします。

18歳の若者たちが車の免許を取った時にお渡しする「卒業証明書」。 これを失くして再発行に来る若者は、**「1年にわずか2〜3人」**程度です。

一方、高齢者講習の証明書を失くして教習所に駆け込んでくる方は、**「1週間に2〜3人」**のペースでいらっしゃいます。

この圧倒的な紛失率の違い。 世間から「だから高齢者は危ないんだよ」「自分の大事な書類の管理もできないのに、車の運転なんてできるのか?」なんて、冷たい目で見られたくはないですよね。

まだまだ現役のドライバーとして、誇りを持ってハンドルを握り続けたいのであれば、「自分の大切な書類くらい、自分でしっかり管理する」。 これも立派な運転適性の一部だと思ってください。

もし失くしてしまった方は、今回の痛い出費(または手間)を教訓にして、新しい免許証は絶対に失くさないように大切にしてくださいね。安全運転でいきましょう!