【卒業検定・所内編】「方向変換・縦列駐車」で落ちる人の共通点!パニックを救う”魔法の立て直し術”と減点ポイント

スポンサーリンク
運転上達の秘訣
スポンサーリンク

前回の記事では、卒業検定の「路上編」について、一発中止になる原因やよくある減点ポイントを解説しました。 まだ読んでいない方は、ぜひこちらを先にチェックしてください。【卒業検定・路上】落ちる原因はこれ!一発中止の「信号無視7つの罠」とよくある減点ポイント

さて、今回は卒業検定の後半戦、**「所内編(方向変換・縦列駐車)」**についてお話しします。

路上検定を無事に乗り切り、「あとは教習所でバックするだけだ!」と安心したのも束の間、ここで不合格になってしまう方が後を絶ちません。 今回は、なぜ所内のバック課題で落ちてしまうのか、そしてパニックに陥った時に絶対に知っておくべき**「魔法の立て直し術」**を伝授します。

1. 所内課題は「記憶力テスト」である

路上検定は、他の車や歩行者、天候など「予測不能な事態」にどう対応するかが問われます。 それに対して、所内の方向変換や縦列駐車は、他車の妨害もなく、天候にも左右されません。言ってみれば、**「教わった手順をその通りにこなすだけの記憶力テスト」**です。

技術というよりは、「ここでハンドルを全部切る」「このポールが見えたら止まる」という手順をどれだけ正確に再現できるかの勝負になります。

しかし現実には、当校における不合格者の割合は**「路上6:所内4」**。 あんなに簡単な作業なのに、練習では完璧だったのに、本番になると約4割の人が所内で涙を呑んでいるのです。

原因は「緊張とパニック」です。 頭が真っ白になって手順が飛び、少しズレてしまった時に「どうやって立て直せばいいか」が分からず、そのまま一発中止になってしまうケースが非常に多いのです。

2. 方向変換の罠:「入り口」で勝負は決まっている

方向変換の基本的なやり方については、以下の記事でおさらいしておいてください。 方向変換を極める!初心者向け完全ガイド

方向変換は、教習所のコース形状
奥が行き止まりになっているか

通り抜けできるか
や、教習車の車種(最小回転半径の違い)によって、ハンドルの切り始めの目安が微妙に異なります。

本番で失敗しないための「5つの関門」を解説します。

  1. 初めの誘導(幅寄せ) バックする側の縁石にある程度車を寄せます。ここが甘いと、バックする際に車の外側前方が大きく膨らむ「外輪差」によって、外側のポールや縁石にぶつかります。もしぶつかりそうなら、無理せず入り口まで戻ってやり直すのが賢明です。
  2. どこまで前進するか(停止位置)

    ここが最大のポイントです。車の前輪と後輪の距離(ホイールベース:約2.7m)をイメージしてください。前に行き過ぎた状態でバックを始めると**「内側の後輪」が縁石にぶつかり、手前で止まりすぎると「外側の後輪」**がぶつかってしまいます。図解や教官のアドバイスを思い出し、正しい位置で止まりましょう。
  3. バック中の全集中 バック中は、4つの車輪すべてがぶつからないか、ミラーと目視で神経を尖らせてください。少しでも「危ない」と思ったら、ぶつかる前に必ずブレーキを踏むこと。
  4. 出口への幅寄せ 無事にバックで入れたものの、車が出口側に寄りすぎてしまった場合。そのまま出ようとすると内輪差で後輪が引っかかります。無理に出ず、「幅寄せ」を使って車を反対側に寄せ直しましょう。 失敗しない幅寄せのコツ
  5. 出口のクランク的動き 最後に出る時は、第一段階でやった「クランク」と同じ要領です。
    クランクコース通過の秘訣 もし出口でぶつかりそうになったら、絶対にそのまま進まず、「切り返し」で立て直してください。 切り返しの正しいやり方

3. 方向変換の主な減点・中止項目

所内検定での減点は、一つひとつが非常に重いです。特に以下の点に注意してください。

  • 安全確認(-10点): 後退する前の後方確認、バック中の周囲確認、発進時の確認。幅寄せや切り返しをするたびに確認が必要です。1回忘れるごとに10点引かれるので、これで不合格になる人が後を絶ちません。
  • 合図(-5点など): バックで入った後、前進して出ていく方向へのウインカーを忘れずに。
  • 脱輪(-5点、-10点、中止): 縁石への接触。乗り上げてそのまま進むと一発中止です。
  • 接触大(中止): バックしすぎて、後ろのポールやフェンスに激突してしまうこと。

4. 縦列駐車の罠:「下がりすぎ」のチリツモ

縦列駐車の基本手順はこちらで確認してください。 縦列駐車を極める!初心者向け完全ガイド

縦列駐車は、一つひとつの目標物を繊細に合わせていく作業です。 手順ごとに「ほんの少し下がりすぎた」というミスが重なると、最終的に枠の奥深くに入りすぎてしまい、立て直しが極めて困難になります。

【よくある2つの絶望的ミスと原因】

  • 接触大(左前が前のポールに当たる) 最後に右へハンドルを全開にして下がる際、車の左前がポールにぶつかりそうになる状態です。これは、最後のハンドルの回し始めが**「早すぎた」**ことが原因です。
  • 脱輪大(左後輪が縁石に当たる) 逆に、大きく回りすぎて左後ろの車輪が縁石に激突しそうになる状態。これは、最後のハンドルの回し始めが**「遅すぎた(下がりすぎた)」**ことが原因です。

これらを何度も修正しようとして、最終的に枠内に収まらなくなることを「通過不能(中止)」と呼びます。

5. 最強の立て直し術:「ハンドルそのままで元に戻れ!」

本番で「あ! ぶつかる!」と思った時、教習生がやりがちな最悪の行動があります。 それは、**「焦ってその場でハンドルを逆回しして、ガチャガチャ動かそうとすること」**です。

自分の車が今どういう角度になっているのか把握できていない状態でハンドルを回すと、完全に迷子になり、二度と枠に入らなくなります。

これを防ぐための、最強のリカバリー鉄則を教えます。 上手く入らないと気づいたら、

「ハンドルは回したまま固定し、そのまま前進して元の位置(角度)に戻る」

これだけです。 ぶつかりそうになった状態のまま、ギアを「D(ドライブ)」に入れ、入ってきた軌跡をそのまま逆再生するように前進して、元の場所に戻ってください。

元の場所に戻ったら、ハンドルをまっすぐに戻して深呼吸。 「さっきは前に行き過ぎたから内側がぶつかったんだな。じゃあ、もう少し手前からハンドルを切り始めよう」と、冷静に原因を分析してポジションを作り直すのです。 これが最も確実で、最も安全な立て直し方です。

6. まとめ

卒業検定は、「一度も失敗しない完璧な運転」を求めているわけではありません。 **「もしミスをしても、パニックにならず、安全に自力で立て直せるか」**という、ドライバーとしての自己解決能力を見ています。

「間違えたら元の場所に戻る」。 このシンプルな原則さえ忘れなければ、所内検定は決して怖くありません。 深呼吸して、落ち着いて、一つひとつの手順と確認を確実にこなしてくださいね。