【マイナ免許】「市役所で作ったから大丈夫」は大間違い!マイナンバーカードと免許証一体化の落とし穴

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交通ルールその他

2025年の春からスタートした「マイナンバーカードと運転免許証の一体化(マイナ免許証)」。 お財布が薄くなる、更新手続きが楽になるなどメリットも多いですが、制度が始まって約1年が経った今、現場では**「恐ろしい勘違い」**をしている方が意外と多いことに気づかされます。

昨日、私が勤める教習所の窓口で、まさにその「勘違い」が原因で、あわや**知らぬ間に法律違反(免許証不携帯)**になりかけていた事例がありました。

「自分はマイナ免許だから大丈夫」 そう思っているあなた、本当にそのカードの中に「免許情報」は入っていますか?

今回は、昨日の実体験をもとに、マイナ免許証に潜む意外な落とし穴について解説します。


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昨日の窓口での出来事:読み取れないカード

昨日、教習所に一人の男性(70代後半)が入校の申し込みに来られました。 希望車種は「小型二輪(AT限定)」。 年齢的に少し心配な部分はありましたが、小型限定であれば入校審査は不要ですので、手続きを進めることになりました。

「では、免許証の提示をお願いします」 私がそう言うと、男性は自信満々に**「マイナンバーカード」**を提示されました。

「ああ、マイナ免許ですね。確認します」 私は専用のリーダーを用意し、カードをセットしました。しかし……。

『読み取りエラー』

あれ? と思い、再度セット。しかし画面には何も表示されません。 パスワード(4桁)が間違っているのかと思い、ご本人に確認していくつか試してもらいましたが、一向に免許情報が出てきません。

男性は「この暗証番号しか使っていないはずだ」と首をかしげています。 機械の故障か? アプリの不具合か? 現場には少し気まずい空気が流れましたが、ふと私はある「仮説」を思いつき、男性にこう質問しました。

「お客様、このマイナカードに免許を登録したのは、どこの場所でしたか?」

警察署? それとも運転免許センター? そう返ってくると思っていた私に、男性は驚きの答えを口にしました。

「市役所だよ」


判明した事実:「勝手には連携されません」

その瞬間、すべての謎が解けました。

男性は、**「市役所でマイナンバーカードを作れば、自動的に運転免許証の情報も中に入る(連携される)」**と思い込んでいたのです。

これは大きな間違いです。 市役所(自治体)は、あくまで「マイナンバーカード」を発行する場所。 運転免許証を管理しているのは、公安委員会(警察)です。

つまり、市役所でカードを作っただけでは、中身は空っぽ。 「警察署」や「免許センター」に出向き、専用の端末で「一体化の手続き」をしない限り、マイナンバーカードは免許証代わりにはならないのです。

恐ろしいリスク:それは「免許証不携帯」です

「えっ、入ってないの?」と驚く男性。 そして、さらにまずい事実が発覚しました。

「じゃあ、本物の免許証はお持ちですか?」と聞くと、 「いや、これ(マイナカード)に入っているから、家に置いてきたよ」とのこと。

今回はたまたま電車で来校されていたので事なきを得ましたが、もしこの状態で車を運転していたら…… それは立派な**「免許証不携帯」**です。

もし検問で警察官に止められ、自信満々にこのカードを出しても、「免許情報が入っていませんね」と言われてアウト。 反則金3,000円が課せられます(点数は引かれませんが、違反は違反です)。

なにより、万が一事故を起こした際に免許証を提示できないとなると、手続きが非常に面倒なことになります。


正しい知識:マイナ免許にするには?

今回の男性だけの話ではありません。 「デジタル化」や「紐付け」という言葉を聞くと、なんとなく「役所が全部勝手にやってくれるんだろう」と思ってしまいがちです。

改めて、マイナ免許証を持つための正しい手順を整理します。

  1. マイナンバーカードを取得する(これは市役所など)
  2. 警察署、または運転免許試験場(センター)に行く
  3. 「一体化の手続き(免許登録)」を行う

※免許更新のタイミングで手続きする方が多いですが、更新期間でなくても、任意のタイミングで警察署に行けば登録可能です。

つまり、**「警察の端末で操作をしていないなら、あなたのマイナカードには免許情報は入っていない」**と断言できます。


まとめ:これは氷山の一角かもしれない

結局、その男性には事情を説明し、後日、本物の免許証を持って出直していただくことになりました。 (教習所の入校手続きには、有効な免許証情報の確認が必須のため、その日は入校できませんでした)

ご本人は「てっきり入ってるもんだと思ってたよ、危ないところだった」と苦笑いされていましたが、私はこれが氷山の一角ではないかと感じています。

特に、スマホやデジタル機器の操作に慣れていない高齢の方などは、「カードさえあれば万能」と誤解されているケースがあるかもしれません。

もし、ご家族で「俺はマイナ免許だ」と言っている方がいたら、念のため確認してあげてください。 **「それ、警察署で登録した?」**と。

便利な制度ですが、正しく理解していないと思わぬ落とし穴にはまります。 今一度、ご自身のお財布の中身と、カードの登録状況を確認してみてくださいね。

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今回の記事で「マイナ免許証」の仕組みが気になった方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください。メリット・デメリットや、現場の指導員として「切り替えはまだ待ったほうがいいのか?」という本音を解説しています。

正直まだ早い?指導員が考える「マイナ免許」への切り替えタイミング
https://online-ds.jp/2025/07/29/its-too-early-to-get-a-minor-license/

マイナ免許証にするメリット・デメリットとは?
https://online-ds.jp/2025/07/27/my-number-card-advantages-disadvantages/