学科試験対策:「自動車専用道路」と通行できる車両・できない車両

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交通ルールその他
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問題

「この標識の向こう側を150ccのスクーターで通行した。」

👉 正解:○(正しい)


1. 標識の意味

画像の標識は 「自動車専用道路」 を示すものです。
青い丸の中に白い自動車のイラストが描かれていて、これ以降の道路は 自動車専用 であることを表します。

  • 歩行者 → 通行不可
  • 自転車、軽車両 → 通行不可
  • 原付(50cc)、125cc以下の二輪車 → 通行不可
  • 普通自動車、バス、トラック → 通行可能
  • 排気量125ccを超える二輪車(126cc以上) → 通行可能

👉 つまり、150ccのスクーターは 通行できる ということになります。


2. 「125cc以下はダメ」な理由

なぜ125cc以下は自動車専用道路を走れないのでしょうか?
理由は 速度性能と安全性 にあります。

自動車専用道路は、高速道路と同じように高い設計速度で作られています。
そのため次のような条件を満たす車両でないと危険なのです。

  • 60km/h以上で安定して走行できる
  • 加速性能が十分あり、合流時にスムーズに流れに入れる
  • 長距離・高負荷に耐えられるブレーキ性能がある

50cc原付や125cc以下の小型二輪は、速度性能や安定性の面で不足があり、流れに乗れずに交通の妨げや事故の原因になる可能性が高いとされます。
そのため、「125ccを超えるかどうか」が通行可否の分かれ目 になるのです。


3. 学科試験でのひっかけポイント

この標識が試験に出題されるとき、よくある引っかけは以下の通りです。

  • 「二輪車はすべて通行できない」 → ✖
  • 「スクーターは軽いから通れない」 → ✖
  • 「125cc以下も通れる」 → ✖

👉 ポイントはただひとつ。
「125ccを超える二輪は通行可能」 というルールを覚えることです。


4. 自動車専用道路と高速道路の違い

ここで、自動車専用道路と高速道路の違いも整理しておきましょう。

  • 自動車専用道路
    • 一般道の一部として指定されている
    • 無料で通行できる場合が多い
    • 信号や交差点が設けられている区間もある
    • 標識で「自動車専用」と明示されている
  • 高速道路
    • 有料道路が多い(例:東名高速、首都高など)
    • 出入口はICのみで、信号や交差点はない
    • 通行できる車両の条件は自動車専用道路と同じ(125cc超の二輪車から)

👉 つまり、どちらでも「125cc超え」であればスクーターやバイクは走行可能。
150ccスクーターなら問題なく通行できるのです。


5. 実際に走るときの注意点

150ccスクーターで自動車専用道路を走行するときは、次の点に注意しましょう。

  1. 合流時の加速
     流入部で十分に速度を上げ、後続車に迷惑をかけない。
  2. 車間距離の確保
     二輪車は車体が軽いため風や路面の影響を受けやすい。特にトラックの後ろでは横風や乱気流に注意。
  3. 追い越し・進路変更
     自動車専用道路はスピード差が大きいため、急な進路変更は危険。必ず早めに合図を出す。
  4. 夜間走行
     街灯が少ない道路も多い。ハイビームを活用して視認性を高める。

6. 学科試験で狙われる関連標識

学科試験では、この「自動車専用道路」と混同しやすい標識も出題されます。

  • 「二輪の通行止め」標識
    赤い丸に二輪車の絵。これは排気量に関係なく二輪車すべてが通行できない。
  • 「自動車専用」標識と「自動車通行止め」標識の違い
    青い丸(専用)と赤い丸(通行止め)の混同は要注意。
  • 「自動車専用道路の入口」標識と「高速道路の入口」標識
    高速道路の入口には「高速自動車国道」や「有料道路」の案内が追加されることが多い。

👉 標識の形と色で判断できるように整理して覚えましょう。


まとめ

今回の問題は「この標識の向こう側を150ccのスクーターで通行した」。
正解は ○(正しい)

  • 「自動車専用道路」標識は、125cc以下の二輪車は通行できない。
  • 150ccは125cc超なので通行可能。
  • 試験では「二輪車はすべてダメ」と思い込ませるひっかけが多い。
  • 実際の運転では、合流・追い越し・夜間走行などに注意が必要。

👉 覚え方のコツは「125cc以下はダメ。126cc以上ならOK」。
たったこれだけで試験のひっかけに負けません。