【学科試験対策】自動二輪車の積載制限とは?キャンプツーリングでも安心して走るための正しい知識

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交通ルールその他
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問題

「自動二輪車の積載の長さは、乗車装置又は積載装置の長さを30cmなら超えても良い」


答え

⭕️ 正解です。

ここで大事なのは「超えてよいのは車体そのものではなく、乗車装置または積載装置の長さに+30cmまで」という点です。つまり「30cmを超えて積んでよい」のではなく、「30cm以内なら積んでよい」という意味になります。


1. バイクに荷物を積めるのはどれくらい?

キャンプツーリングやロングツーリングでたくさんの荷物を積む場面は珍しくありません。
しかし「積めるだけ積んで走ればいい」というわけではなく、道路交通法で明確に制限が定められています。

実際、教習所でも「積載制限」は学科試験の重要ポイント。ここを理解していないと試験でつまずくだけでなく、実際の道路で「過積載違反」になることもあります。


2. 道路交通法施行令 第22条の規定

法律上、バイクの積載制限は以下のとおりです。

  • 長さ:乗車装置または積載装置の長さ+30cmまで
  • :乗車装置または積載装置の幅+30cmまで(ただし左右15cm以内ずつ)
  • 高さ:地上から2.0mまで
  • 重量:60kgまで(原付一種は30kgまで)

つまり「リアシート」「リアキャリア」「パニアケース」などから、前後30cm/左右15cm/高さ2m/重量60kgが限界ということです。


3. 「乗車装置」と「積載装置」とは?

ここで法律用語が出てきますが、分かりやすく言えば以下のようなイメージです。

  • 乗車装置:シート・ステップ・リアフェンダーまわり
  • 積載装置:キャリア・パニアケース・トップケース・サイドバッグ

つまり、ただの「荷物の大きさ」ではなく、「どこに固定しているか」が基準になります。


4. 実際の積載イメージ

  • シートバッグ:リアシートに括りつけるタイプ。これも積載装置とみなされます。
  • パニアケース/サイドバッグ:両側に取り付けるハードケース。車幅が広がるため、左右15cm以内に収める必要があります。
  • トップケース:リアキャリアに装着するボックス。高さ制限(2m以内)に注意。
  • 大型リアキャリア付き車種(例:CT125ハンターカブ):キャリアそのものが積載装置となるため、より大きな荷物が積める。

5. 過積載が招くリスク

法律違反というだけでなく、実際に事故の原因にもなります。

  • 荷物の落下:後続車を巻き込む二次事故の原因
  • ハンドリングの悪化:車体バランスが崩れ、転倒リスク増加
  • 転回・右左折時の死角拡大:歩行者や二輪との接触リスク
  • 追突事故につながる:荷物がはみ出すと車体感覚を誤りやすい

実際、教習所でのエピソードとして「積みすぎたツーリングバッグが片側に偏り、低速で転倒しかけた」ケースもありました。


6. キャンプツーリングでの注意点

キャンプやロングツーリングではどうしても荷物が増えます。そこで大切なのは以下のポイントです。

  • 左右のバランスを取る:右15cm/左15cmの制限内でも偏りはNG
  • 高さ2mを意識:寝袋やテントを縦に積みすぎない
  • 重量は合計60kgまで:原付一種は30kgまでと厳しい
  • 指定部品の利用:メーカー純正キャリアやパニアケースなら安心

特に「落ちなければ大丈夫」と考えるライダーが多いですが、法定制限を超えると **「積載方法違反」**で即検挙されます。


7. 学科試験でも狙われやすいポイント

学科試験問題としても頻出なのは「30cmを超えてよいのか/超えてはいけないのか」のひっかけです。

問題文が「超えてもよい」となっていると「違反」と思いがちですが、30cm以内ならOKなので⭕️となります。


まとめ

バイクの積載制限は、ツーリングの安全と直結するルールです。

  • 長さ:積載装置+30cm
  • 幅:積載装置+左右15cm
  • 高さ:地上から2mまで
  • 重量:60kgまで(原付一種は30kgまで)

「もっと積みたい!」という気持ちを抑えつつ、法律と安全を守った範囲で工夫して積載することがライダーに求められます。

キャンプツーリングやロングツーリングでは、便利なバッグやケースを活用しながら、無理のない積載で走行しましょう。