はじめに
学科試験には「ひっかけ問題」が数多く登場します。
特に「専用通行帯」に関する問題は、車両区分や例外規定を正しく理解していないと簡単に間違えてしまうテーマです。
今回取り上げるのは、次の問題です。
問題
「小型自動二輪車でバス専用通行帯を通行し、すぐ先の交差点を左折した。」
答え
⭕️(まる)が正解です。
一見すると「二輪はバス専用通行帯を走れないから ❌」と思ってしまいそうですが、実は正解は ⭕️(正しい) です。
解説
バス専用通行帯とは?

まず基本から整理しておきましょう。
バス専用通行帯とは、朝夕のラッシュ時などに路線バスやスクールバスの定時運行を確保するために設けられた専用レーンです。
特徴は次のとおりです。
- 道路標識や路面標示で区間と時間帯が明示される
- 規制時間中は、原則としてバス以外は通行できない
- 「バス専用」「自転車専用」など、表示によって条件が変わる
通行できる車両
原則として通れるのはバスのみですが、法律で特例的に認められた車両もあります。
【通行可能な車両】
- 路線バス・スクールバス
- 小型特殊自動車(農作業用トラクターなど)
- 原動機付自転車(50cc以下のみ)
- 軽車両(自転車・リヤカー等)
通行が認められる例外的な状況
さらに、次のような やむを得ない場合 には、二輪や自動車でもバス専用通行帯を一時的に通行できます。
- 交差点を右折・左折するため
- 緊急自動車に進路を譲るため
- 工事や障害物を避けるため
今回の問題の正解は?
「小型自動二輪車でバス専用通行帯を通行し、すぐ先の交差点を左折した。」
- 小型二輪車は原則NG
- しかし左折するためなら例外的にOK
👉 よって正解は ⭕️(正しい) となります。
学科試験でのひっかけポイント
この問題は、二重のひっかけが仕込まれています。
- 「自動二輪は通れない」という知識を利用 → ❌ と答えさせる
- 「左折時は例外的に通れる」というルールを見落とさせる
試験ではこうした「一見正しそうな誤答」を選ばせる工夫がされているため、条文の例外をしっかり押さえておく必要があります。
実際の運転での注意点
実際の道路で運転するときにも次の点に注意しましょう。
- 左折のために通れるのは 直前の短い区間だけ
- 長い距離を走ると違反とみなされることもある
- 規制時間帯を必ず確認(例:7:00〜9:00など)
- 緊急車両接近時は速やかに道を譲る
おまけ問題
最後にちょっとした遊び心を。
「自動二輪車で、バス専用通行帯を直進してきたが、前方に白バイを発見したため、その交差点で左折した。」
👉 正解は… 白バイに捕まらないかもしれないが、道徳的には ❌ ですね。
まとめ
- バス専用通行帯は原則としてバスなど特定の車両のみが通行可能
- ただし、左折などやむを得ない場合は二輪も一時的に通行できる
- 学科試験では「自動二輪NG」と「左折OK」の二重トラップに注意
- 実際の運転では、例外はあくまで最小限にとどめることが大切