はじめに
学科試験では「標識」に関する問題がよく出題されます。その中でも普段あまり見かけない標識ほど、教習生を悩ませるポイントになります。
本記事では、冬の道路で気にするべき「タイヤチェーン未装着車通行止め」について解説していきます。
問題

「この標識のある道路では、タイヤチェーンを取り付けていない車両は、通行することができない。」
答え
👉 答え:○(正しい)
解説
この標識の意味
この標識は 「タイヤチェーン未装着車通行止め」 を意味し、チェーンを巻いていない車は通行できないことを示しています。
注意すべきは、スタッドレスタイヤや4WD車でも通行できないという点です。
※2018年12月14日に公布・施行された道路標識令の一部改正により、大雪時(異例の降雪時)に適用される規制です。
問題例(学科試験で出やすいひっかけパターン)
- この標識のある道路では、スタッドレスタイヤを装着していれば通行できる。
👉 ×(通行できない) - この標識のある道路では、タイヤチェーンを取り付けていない車両は、通行することができない。
👉 ○(正しい) - この標識はタイヤチェーンの着脱場であることを示している。
👉 ×(誤り。着脱場を示す標識ではない) - この標識のある道路では、4WD車であればタイヤチェーンを付けなくても通行できる。
👉 ×(4WD車もチェーン必須!) 
チェーン規制とは
- 大雪や大雪特別警報が発表された場合に発令される規制
 - 従来なら通行止めとなる区間でも、チェーンを装着すれば通行可能になる
 - 大規模な立ち往生や交通マヒを防ぐことが目的
 
規制の対象区間(2024年10月時点)
- 国道や高速道路の 13区間 が対象
 - 例:月山道路(山形県)、山中湖〜須走(山梨・静岡)、上信越道、中央道、北陸道など
 - 順次拡大予定
 
チェーン規制と冬用タイヤ規制の違い
- 冬用タイヤ規制:スタッドレスタイヤ or チェーンで通行可
 - チェーン規制:チェーン必須(スタッドレスだけ、4WDだけは不可)
 
👉 学科試験でもよく狙われる混同ポイント!
罰則について
- 規制中は、区間手前で係員がチェーン装着確認を行います
 - チェーン未装着車は通行できません
 - 確認時に未装着でも 罰則や違反金はなし
 - ただし確認を無視し、渋滞や事故を引き起こした場合は 道交法違反の可能性あり
 
まとめ
- この標識=「タイヤチェーン未装着車通行止め」
 - スタッドレスだけでは通行不可
 - 4WD車もチェーン必須
 - 冬用タイヤ規制と混同しないよう注意
 - 学科試験では「着脱場」や「4WDならOK」といったひっかけ問題に要注意!
 

 
