はじめに
自動車免許の学科試験には、数多くの標識問題が登場します。その中でも「通行止め」と「車両通行止め」を混同してしまう受験生は少なくありません。
特に「歩行者は通れるのでは？」と勘違いしやすいポイントがあり、試験のひっかけ問題としても頻出です。
この記事では、通行止め標識の意味と車両通行止めとの違いを整理し、学科試験でも現実の運転でも迷わない理解を目指します。
問題
Q： この標識は、歩行者は通行しても良いが、車両は通行できないことを示している。○／×
正解
×（バツ）
解説：通行止め標識の正しい意味
この標識は「通行止め」を表しています。
- 赤い丸に斜め十字の白線
- 下部に「通行止」と書かれている
この標識の意味は 「すべての通行を禁止」 です。
つまり、車両だけでなく歩行者も含め、誰も通行してはいけない ことを示しています。
「歩行者はOK」と勘違いしてしまう理由
多くの受験生が「歩行者なら通ってもいいのでは？」と考えてしまいます。その理由は：
- 「車両通行止め」という似た標識が存在するため
- 日常生活で「歩行者だけ通れる通路」が身近にあるため（歩行者天国や工事現場の歩行者通路など）
- 標識の名称を正しく覚えず、見た目のイメージで判断してしまうため
👉 学科試験ではこの「思い込み」を狙った問題がよく出題されます。
「通行止め」と「車両通行止め」の違い
ここを押さえればもう迷いません。
- 通行止め（今回の標識）
→ 車両も歩行者も、すべて通行禁止
- 車両通行止め
→ 自動車、自転車など「車両」の通行を禁止（歩行者は通行可）
学科試験では、この2つを比較する形で出題されることが多いです。
「歩行者は？」という視点で考えると、正しい答えにたどり着けます。
実際の道路での「通行止め」
試験対策だけでなく、実際の道路でも「通行止め」標識に遭遇することは珍しくありません。
- 工事現場や災害時に「通行止め」になる道路
- 台風や地震で道路が寸断された場合
- イベントなどで歩行者も含めて完全に閉鎖されるエリア
こうした場面で「歩行者だから大丈夫だろう」と無理に進入するのは法律違反ですし、命に関わる危険行為でもあります。
学科試験対策ポイント
- 標識の名称を正確に覚える
「通行止め」＝全員NG、「車両通行止め」＝歩行者OK。 - 試験では“歩行者”に注目
「歩行者は通れるか？」というフレーズが出てきたら要注意。 - 他の似た標識と比較学習する
- 車両進入禁止
(一方通行の出口に設けられ、ここから先は、車両の進入ができないことを示している）
- 車両通行止め
（この先の道路「両方向」は、車両の通行が禁止されている） - 通行止め
（車両だけでなく、歩行者の通行も禁止されている）
これらをイラストで比較すると記憶に残りやすいです。
- 車両進入禁止
まとめ
今回の問題を振り返りましょう。
Q： この標識は、歩行者は通行しても良いが、車両は通行できないことを示している。○／×
A： ×（バツ）
理由は、通行止め標識は「車両も歩行者も含め、すべて通行禁止」だからです。
おわりに
学科試験は「当たり前」と思っていることが引っかけになる場面が多々あります。
特に標識問題は、見た目が似ているだけで誤答する人が続出します。
でも大丈夫。今回のように「歩行者も含めて全部NG」なのが通行止め、「車両だけNG」が車両通行止めと整理しておけば、もう間違えません。
あなたの合格と、安全運転を心から応援しています！ 🚗💨
