問題
「総重量750kgを超える故障車をロープでけん引する場合は、けん引免許はいらない。」
👉 正解:○(正しい)
解説
1. けん引免許が必要なケースと不要なケース
道路交通法では、けん引免許の要否について明確なルールがあります。
けん引免許が必要なケース
- ヒッチメンバーなどを使用し、トレーラーをけん引する場合
- 被けん引車の総重量が 750kgを超える場合(継続的なけん引の場合)
- 継続的に荷物や車両をけん引する場合
けん引免許が不要なケース
- ロープやチェーンを使って、応急的に故障車をけん引する場合
👉 この応急けん引においては、750kgを超える車両であっても免許は不要。
試験でよく狙われるのは、この「重さに関わらず免許不要」という点です。
2. 応急けん引のルール
免許不要とはいえ、何でも自由にしてよいわけではありません。応急けん引には制約があります。
- けん引速度:35km/h以下
- 高速道路でのけん引は禁止
- けん引車+被けん引車=合計2台まで
- 被けん引車にはその車両を運転することができる運転者を乗車させなければならない
- ロープ中央に0.3㎡以上(30cm×30cm)の白い布をつける義務
3. 故障車をけん引するときは、ロープの中央に白い布?赤い布?学科試験の定番ひっかけ
よく出る誤答パターンは「赤い布をつける」という選択肢です。
👉 正解は「白い布」。
色の覚え方
- 故障はいつ起こるかわからない。
- 赤い布を常備するのは難しい。
- Tシャツやタオルなどの白布ならすぐ用意できる。
だから「白い布」だと覚えるとわかりやすいです。
4. 実務上の注意点
- ロープけん引は急ブレーキや急加速で切れるリスクがある。
- 夜間は布が見えづらく、実際には反射材を使う人もいる。
- 後続車から「けん引中」と分かる工夫が必要。
- 曲がり角を曲がるときは、故障車の軌道を考えてなるべく大回り。
- 故障車の運転の方が難しいので、運転経験ベテラン者が、故障車側に乗車した方が良い。
※技能検定でロープけん引を行うことはありませんが、学科試験では高確率で出題されます。
5. 学科試験で狙われるポイント
- 免許要否 → ロープけん引は不要(750kg超でも不要)
- 布の色 → 白!赤は×
- 速度制限 → 35km/h以下
- 高速道路 → 禁止
まとめ
- 故障車をロープでけん引する場合は、総重量750kgを超えていても免許不要。
- 速度は35km/h以下・高速道路は禁止。
- ロープの中央には**白布(0.3㎡以上)**をつけることが義務。
👉 覚え方はシンプル:
「故障は急に起こる。Tシャツで対応できる白布!免許不要、速度は35以下!」