【学科試験対策】優先道路では見通しが悪くても徐行不要?大通りと脇道で考える交差点ルール

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交通ルールその他
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はじめに

「優先道路だから徐行しなくてもいい」
「いやいや、見通しが悪ければ必ず徐行しなきゃダメなんじゃないの?」

――自動車学校や試験勉強をしていると、このあたりで混乱する人が多いのではないでしょうか。

実は、優先道路と徐行義務には明確なルールがあり、学科試験でも頻繁にひっかけ問題として出題されます。
特に「見通しの悪い交差点」という条件が加わると、迷いやすいんですね。

今回はこのテーマを、法律・技能検定・そして実際の運転に即した形で整理していきます。


問題

「優先道路を走行中であれば、見通しの悪い交差点でも徐行する必要はない。」


答え

👉 ○(正しい)


法律の規定

道路交通法第42条(徐行すべき場所)では、次のように定められています。

  • 見通しのきかない交差点では徐行する義務がある。
  • ただし、優先道路を通行する車両はこの限りではない。

つまり、「優先道路上にある交差点」であれば、たとえ左右の見通しが悪くても「徐行義務は免除」されます。


具体例で考えてみよう

この問題は、こういうシーンをイメージすると分かりやすいです。

「皆さんのご自宅の近くに“大通り”と呼ばれる道路がありますよね?
たとえば、国道1号線環状8号線のような幹線道路です。

そこを走行していると、ところどころに細い脇道がありますよね。
その脇道の先は建物や植え込みで見えないことが多い。

――じゃあ、そのたびにいちいち徐行していたらどうでしょう?

当然、大通りは大渋滞になってしまいます。

だからこそ、法律は“優先道路においては徐行義務を免除する”としています。
つまり、このケースでは**「徐行する必要はない」=○(正しい)**という答えになるのです。」


ただし安全確認は必須!

「徐行義務がない」ことと「注意しなくていい」ことは全く違います。

優先道路を走っていても――

  • 脇道から車や自転車が飛び出してくる
  • 歩行者が横断してくる
  • 見通しが悪く、危険が潜んでいる

といった状況は十分にあり得ます。

そのため、速度をいちいち落とさなくても良い代わりに、

  • 常に心の中で注意を払う
  • ブレーキに足を軽く置いて構える
  • 周囲の状況を鋭く観察する

といった心構えが大切です。

「徐行義務がない」=「安全確認不要」では決してありません。


技能検定でのポイント

  • 学科上は「優先道路=徐行不要」で○になります。
  • しかし技能検定では、優先道路でも左右の安全確認を怠れば減点対象
  • 特に見通しが悪い場合、「減速していないから即不合格」とはならなくても、確認不足や危険予測不足は評価を下げます。

👉 ポイントは、「徐行義務はないが安全義務はある」ということ。


学科試験でのひっかけパターン

  • 「優先道路を走行中であれば、見通しの悪い交差点でも徐行する必要はない。」 →
  • 「優先道路であっても、見通しの悪い交差点では徐行しなければならない。」 → ×
  • 「優先道路で、見通しのよい交差点では徐行の必要はない。」 →

👉 「必ず」「一切」などの言葉が含まれているかに注意して解答しましょう。


学習のコツ

この問題は「法律上の義務」と「実際の安全運転」のギャップに惑わされやすいです。

  • 法律上の答え → 優先道路では見通し不良でも徐行不要。
  • 実際の運転・検定 → 優先道路でも必ず安全確認。

つまり、学科試験では「条文通り」に答え、実技では「安全第一」で行動する。
この切り替えが大事です。


まとめ

  • 優先道路を走行中なら、見通しの悪い交差点でも法定の徐行義務はない → 正解は○。
  • ただし安全確認は必須。ブレーキに足を構え、心の中で「いつでも止まれるぞ」と意識する。
  • 大通りと脇道をイメージすれば理解しやすい。
  • 学科試験は「法律上の条文ベース」、技能検定や実運転は「安全ベース」で考える。

👉 「徐行義務なし」=「安全確認不要」ではない。
学科と実技、それぞれの答えを混同しないことが合格への近道です。