【学科試験】路側帯の種類と違反ポイントを徹底解説

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交通ルールその他
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はじめに

運転免許の学科試験や技能検定で、必ず出題・チェックされるテーマの一つが 「路側帯」 です。
見た目はどれも「車道の端にあるスペース」ですが、実は 3種類 に分かれており、それぞれ利用できる範囲や禁止事項が異なります。さらに、技能検定では路側帯に車体をはみ出しただけで 減点20点 となる厳しいルールがあります。

この記事では、学科試験に出やすい「路側帯の区分」を整理し、技能検定での注意点まで解説します。


問題

この標示は、駐停車禁止路側帯を示している。
「○」「×」「わからない」


答え

×(バツ)


解説

この標示は、歩行者用路側帯 を示しています。
道路交通法に基づき、路側帯には以下の3種類があります。


1. 通常の路側帯(白の実線)

  • 【標示】白の実線1本で車道の端を区切る
  • 【用途】歩行者・軽車両(自転車など)が通行できる場所
  • 【車の扱い】車両は通行してはいけない。ただし、横切ることは可能(駐停車はOK)

2. 駐停車禁止路側帯(白の実線+破線)

  • 【標示】外側が実線、内側が破線
  • 【用途】歩行者・軽車両が通行できる点は通常路側帯と同じ
  • 【車の扱い】駐停車はできない(人の乗り降り・荷物の積み下ろしのための短時間の停止も禁止)

3. 歩行者用路側帯(緑色や補助標識)

  • 【標示】白い実線2本
  • 【用途】歩行者専用。自転車・軽車両も通行禁止
  • 【車の扱い】当然、駐停車は不可

技能検定での注意点

技能検定では、路側帯に関する違反は非常にシビアに判定されます。
試験での減点細目は以下の通りです。

  • 減点項目:「路側帯進入(路側帯)」
  • 減点点数:20点
  • 内容:車体の一部が路側帯に入った、または入ろうとした場合に適用
  • 例外
    • 対向車を避けるためにやむを得ず進入した場合
      ※ただし、この場合も歩行者や自転車を妨害してはいけません。

つまり「うっかりはみ出す」だけで20点減点。技能検定は100点満点からの減点方式で70点以上で合格なので、一度の減点で減点で痛手を負う事になります。

また、次のようなケースでは即中止や大きな減点につながります。

  1. 路側帯を走行し続けた
  2. 歩行者用路側帯に進入した
  3. 駐停車禁止路側帯で停車した

学科試験のひっかけポイント

学科試験では、次のような出題が多く見られます。

  • 「路側帯に駐停車することができる」→ 通常路側帯なら○
    ※ただし、通常の路側帯でも路側帯の中に入って駐停車する場合は、路側帯の幅が0.75m以上あり、駐停車時の車の左側に0.75mの余地を開ける必要があります。また、路側帯の幅が0.75mに満たない場合は、路側帯に沿って駐停車することになります。
  • 「駐停車禁止路側帯では、人の乗り降りのための一時停止はできる」→ ×
  • 「歩行者用路側帯では自転車も通行できる」→ ×

一見、常識的に「少しくらいならいいだろう」と思いがちですが、試験では法律の文言通りの知識が求められます。


まとめ

  • 通常の路側帯:歩行者・軽車両用。駐停車は可能。
  • 駐停車禁止路側帯:歩行者・軽車両用。車は駐停車禁止。
  • 歩行者用路側帯:歩行者専用。車・自転車の通行や駐停車は不可。

そして、技能検定では 「路側帯進入=減点20点」 という厳しいルールが待っています。
「対向車を避けるための一時的な進入」などの例外を除き、基本は 路側帯は絶対に走らない・入らない を徹底してください。

学科試験対策としては、標示を正しく見分けることが合格への第一歩です。
実技試験では、「路側帯は歩行者の安全ゾーン」という意識を持ち、確実に守りましょう。