【学科試験】黄色信号は「注意」じゃない?知らないと間違える典型問題を徹底解説

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交通ルールその他

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はじめに

黄色信号は「注意信号」だと思っていませんか?
実はこれはよくある誤解です。

確かに色のイメージから「気をつけて進め」と解釈してしまいがちですが、法律上の意味はまったく違います。
道路交通法では黄色信号は 「停止位置で止まれ。ただし急ブレーキで危険な場合は進め」 という明確なルールが定められています。

この“誤解されやすい黄色信号”を題材に、学科試験で狙われる典型的なひっかけ問題を解説していきましょう。


問題

交差点に進入する前に信号が黄色信号になったが、交差点内で停止するのは危険と判断し、加速して通過した。
○ / × / わからない


答え

×(バツ)


解説

黄色信号は「気をつけて進め」ではなく「原則は止まれ」。
ただし、急ブレーキをかけると 後続車との追突や歩行者への危険がある場合のみ進行を許される という非常に限定的なルールです。

今回の設問で誤ってしまうポイントは以下の2つです。

1. 「交差点内で停止するのは危険」=加速していい?

一見もっともらしく聞こえますが、設問の落とし穴です。
交差点の手前で黄色信号に変わった時点でのルールは「停止位置で止まれ」。
交差点内で止まることを前提にしてはいけません。つまり、信号が黄色に変わった時点で交差点に進入していなければ、止まるべきなのです。

2. 「急ブレーキになるかどうか」が判断基準

法律上の例外は「急ブレーキで危険を生じる場合」。
つまり、

  • 停止線直前で速度が出ており、止まろうとすれば後続車が追突するおそれがある
  • 交差点の中央付近にいる歩行者を巻き込む危険がある
    といったケースに限り、「進む」ことが許容されます。

一方、問題文のように「交差点内で停止するのは危険だから通過した」というのは本来停止線前で止まれたはずなのに進んでしまったケースに当たり、不正解となります。


受験生がひっかかる理由

この問題は「現実の運転感覚」と「試験で求められる法規の原則」にズレがあるため、多くの受験生が間違えやすい典型例です。

  • 現実の運転:直前なら通過することもある
  • 学科試験:原則は「止まれ」

学科試験では「道路交通法に忠実であること」が正解基準です。
実務的な感覚を優先すると、誤答につながるので注意が必要です。


正しい対応を整理

  1. 黄色信号に変わる前に交差点に入っていた → そのまま通過(○)
  2. 黄色信号に変わったのが交差点直前 → 停止線で止まる(○)
  3. 停止線直前で急ブレーキになる状況 → 危険を避けるため進行(○)
  4. 「交差点で止まるのは危険だから加速して通過」 → 誤り(×)

おわりに

黄色信号は「注意して進め」ではなく「原則は止まれ」。
ただし、急ブレーキによってかえって危険を生む場合に限り、進行が許されます。

学科試験では、この 「原則」と「例外」 をきちんと区別できているかが問われます。
「現実ではどうするか?」ではなく「法律上はどうか?」を優先して考えれば、ひっかけ問題に惑わされることはありません。

明日も1問、積み上げていきましょう。