【運転免許】70歳からでは手遅れに❗50代から始める免許の備え

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高齢者講習
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はじめに

「高齢ドライバーによる交通事故」――ニュースや報道で耳にするたびに、胸が痛みます。
しかし、多くの人はどこかで「自分とはまだ関係ない」と考えていませんか?

  • 高齢になったら免許を返納するから大丈夫
    免許の返納について
  • 子供が運転してくれるから心配ない
  • 自動運転が普及しているだろうから安心

確かにそう思いたい気持ちはよく分かります。
でも、あなたの20年後・30年後の生活は本当にその通りになっているでしょうか?

  • 「自分はまだまだ大丈夫」
  • 「車がなければ生活できない」
  • 「子供は家を離れている」
  • 「自動運転なんて、まだまだ先の未来の話だ」

現実には、そうした状況に直面する可能性が高いのです。
「もう運転はやめたい」と思っても、70代になってからでは行動に移すのが難しくなっている。だからこそ 50代から備えを始める ことが大切です。

本記事では、現役の教習指導員として20年以上現場に携わり、多くの高齢者講習も担当してきた私が「70歳からでは遅い!50代から始める免許の備え」について詳しくお伝えします。


結論:50代からの免許の備えは「二輪免許」

👉 二輪免許を取るべき理由の詳しい解説はこちら
二輪免許を取ろう!

ズバリ結論から申し上げます。
高齢期に向けた免許の備えは「二輪免許」を取っておくことです。

「二輪なんて危ない」
「夏は暑いし冬は寒い、車の方が快適」
「絶対に乗りたくない」

こう考える方も多いでしょう。確かにそれはその通りです。
しかし――70代になってから「やっぱり二輪に乗ろう」と思っても、体力や反応速度の低下から新しく免許を取るのは非常に困難になります。

だからこそ「まだ余裕のある50代から」準備をしておく必要があるのです。


なぜ二輪免許なのか?「車よりも安全」という逆説

多くの人が「バイクの方が危ない」と考えています。
確かに、事故時の身体的リスクは車より大きいかもしれません。
でも私は現場の経験から、あえてこう言いたいのです。

👉 実は車の方が高齢者にとって危険

1. 高齢ドライバーの事故は「加害者リスク」が大きい

テレビで報道される高齢者の事故の多くは、

  • アクセルとブレーキの踏み間違い
  • 前方不注意による歩行者・自転車の轢過
  • 商業施設や駐車場での重大事故

これらは「加害者」として社会的責任を負うケースがほとんどです。
一方、二輪車では「加害事故」の発生リスクは圧倒的に低いのです。

2. アクセルとブレーキの踏み間違いが起きない

二輪は右手でアクセル、右手や右足でブレーキ。
「踏み間違い事故」という概念自体が存在しません。
これは高齢者にとって非常に大きなメリットです。

3. 事故のイメージが違う

「バイクの事故」というと「乗り手がケガをした」というイメージが強い。
しかし「高齢ドライバーの車の事故」は「周囲を巻き込む大惨事」が多い。
加害者としての心理的・経済的リスクを考えると、バイクの方がむしろ安全といえるのです。


高齢者におすすめなのは「小型二輪AT」=ピンクナンバースクーター

二輪と聞くと「大型バイク」を想像する人も多いですが、高齢期に必要なのはそこではありません。
おすすめは 小型二輪AT(排気量125ccクラスのスクーター、通称ピンクナンバー) です。

小型二輪のメリット

  • 原付のように「二段階右折」「30km/h制限」がない
  • 高速道路以外は大型二輪と同じルールで走行できる
  • 2人乗りが可能
  • 保険料が安い
  • 車庫不要、置き場所に困らない
  • 買い物や通院など、日常の移動にちょうどいい

「車の免許で乗れる原付」と違って、実用性が格段に高いのです。


二輪免許を持っていると更新時も有利

運転技能検査の対象外

👉 運転技能検査について詳しくはこちら
75歳以上ドライバーの運転技能検査

2022年から始まった「75歳以上の運転技能検査」。
これは一定の違反歴があると免許更新時に必ず受けなければならない厳しい試験です。
ところが二輪免許にはこの制度が適用されません。

高齢者講習もシンプル

👉 高齢者講習について詳しくはこちら
高齢者講習の流れとポイント

普通車免許の場合、高齢者講習は実技込みで時間も費用もかかります。
しかし二輪だけを残しておけば、講習は1時間程度で完了。費用も安く済みます。


70歳からでは遅い理由

「じゃあ70歳になってから取ればいい」と思うかもしれません。
しかし実際には、70歳を超えてから新しい免許を取るのは難しいです。

  • 体力・バランス感覚の低下
  • 技能教習の負担が大きい
  • 技能試験の合格率も大幅に下がる

40代・50代のうちに取得しておけば、いざというときに車を返納しても生活の足を失わずに済むのです。


まとめ

  • 高齢になってからでは免許の選択肢が狭まる
  • 「二輪免許」が高齢期の生活を守る保険になる
  • 特に小型二輪ATは、コスパ・実用性ともに抜群
  • 車だけを返納しても生活の自由を維持できる
  • 50代からの行動が、70代以降の安心につながる

おわりに

私は現役の教習指導員として、高齢者講習で多くの方と接してきました。
「70歳を超えてから慌てても遅い」と強く感じています。

  • 50代の今なら体力も余裕もある
  • 今取っておけば、いざというとき車を返納しても「足」を残せる
  • 将来の自分や家族の安心のために、いま行動する価値がある

ぜひこの記事をきっかけに「二輪免許」という選択肢を前向きに検討してみてください。


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