【教習所攻略】幅寄せのやり方とコツ|安全・確実に寄せるための手順解説

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運転上達の秘訣
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はじめに

「幅寄せ」というと教習所の課題の一つ…というイメージかもしれませんが、実際には運転中のさまざまな場面で使う重要な動作です。
例えば、路端に寄せて停車するとき、方向変換でバックで止めたあと出口側にスペースがない場合、中型・大型教習の「隘路」課題で指定位置からはみ出してしまったとき、縦列駐車で車を枠内に収めるときなど。さらに免許取得後も、駐車場で一度の操作で入れられなかった場合などに必要になります。

つまり「幅寄せ」は、車を止めるときや位置を整えるための最後の微調整であり、運転スキルの中でも習得必須の技術です。これをマスターすれば、修正が必要なあらゆる場面で自信を持って操作でき、安心して運転を続けられるでしょう。

幅寄せとは

幅寄せとは、前述の通り、あらゆる場面で「車体を平行に保ったまま横方向の距離を詰めること」です。教習所で行う路端停車、方向変換での寄せ直し、縦列駐車、中型・大型教習での隘路、そして免許取得後も路上での一時停車や駐車場での車庫入れなど、日常的に求められるスキルです。

幅寄せを行う際に速度やハンドル操作を誤ると、車体が斜めになったり、縁石に接触したりしてしまいます。だからこそ、確実な幅寄せの技術は、安全でスムーズな駐停車のために欠かせないのです。

幅寄せ手順とポイント

1.幅寄せの基本

① 基本は前進で行う
縦列駐車以外の幅寄せは、バックでも可能ですが、慣れないうちは安全性と確実性を優先して前進で行うのがおすすめです。
例:

  • 路端に寄せて停車するとき
  • 方向変換で出口側に余地がなく寄せ直すとき
  • 隘路で停止位置を調整するとき

② 速度は「超低速」で

  • アクセルは使わず、クラッチ+ブレーキ(ATはクリープ+ブレーキ)で調整
  • 停止せず、車をゆっくり動かしながら行う
  • 超低速だと修正がしやすく、失敗しても安全に立て直せます

③ 前方の余裕を残す

  • 寄せだけに集中して逆ハンドルが遅れると、車の向きが真っ直ぐにならず斜めに停まってしまう
  • 最初の寄せは欲張らず、早めに逆方向へ切り返すことが大切(ここ重要)
  • 幅寄せ後は少し前進し、向きを整えるための余地も残しましょう

2.幅寄せの方法(イラスト例:方向変換)

① 寄せる側にハンドルを回す
  • 路端停車のように長い距離で寄せられる場合は、少しずつハンドルを切る
  • 駐車場や方向変換の寄せ直しでは、寄せ幅や前方スペースに応じてハンドルの切り量を調整する
② 寄せたら逆方向にハンドルを回す
  • 路端停車のように距離を使える場合は、なるべく少なめの操作で戻す
  • 駐車場や方向変換のように短い距離で向きを戻す場合は、前方に出られる距離を考え、早めに逆ハンドルを多めに切る(遅れると車体が真っ直ぐになりません)
③ ハンドルを戻す
  • 逆ハンドルのままだとせっかく寄せた車体がまた離れてしまいます
  • 駐車場や方向変換では、次にバックする前に必ずハンドルを真っ直ぐに戻しましょう
④ 駐車場や方向変換では、そのまま真っ直ぐ下がる
  • 幅寄せが不十分でも、まずはまっすぐ下がる
  • 慣れてくればバックで寄せもできますが、初心者は安全第一で2〜3回に分けて行いましょう

まとめ

幅寄せは、教習所の試験課題だけでなく、免許取得後の日常運転でも頻繁に必要となるスキルです。車体を平行に保ちながら距離を詰めるためには、前進での操作、超低速での微調整、前方余裕の確保といった基本が欠かせません。手順を理解し、失敗の原因を予測しておけば、短い距離でも正確に寄せられるようになります。幅寄せをマスターすることは、安全でスムーズな駐停車の第一歩です。今日から練習を重ね、確実な操作を身につけましょう。

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