はじめに
お盆やゴールデンウィーク、年末年始など、長期休暇に欠かせないのが渋滞です。NEXCO東日本の統計によると、ピーク時には1回の渋滞で30km以上の列が発生することも珍しくありません。そんな状況では、移動時間が大幅に伸びるだけでなく、疲労やストレスによって思わぬトラブルや事故につながる危険もあります。
本記事では、教習所での指導経験を持つ筆者の視点から、渋滞時でも安全・快適に過ごすための方法を徹底解説します。さらに、ストレスを減らすためのおすすめグッズやBGMの楽しみ方もご紹介します。
1. 渋滞時の主なトラブルとは?
渋滞中によく起こるトラブルには以下のようなものがあります。
- 追突事故:前の車が急停車し、反応が遅れてぶつかる
- 体調不良:熱中症、車酔い、エコノミークラス症候群
- イライラによる危険運転:車間距離を詰める、無理な割り込み
- 燃料切れやバッテリー上がり:長時間エアコンをつけっぱなし
これらは事前の準備と心構えで防げるケースが多く、実践するだけで安全性はぐっと高まります。
2. イライラを抑える工夫
2-1. クラクションは最後の手段
渋滞中に無用なクラクションは、周囲の緊張感を高めるだけで逆効果です。周囲が焦って事故を起こす原因にもなります。
代わりにアイコンタクトや軽い会釈で譲り合いの気持ちを示すと、車内の空気も柔らかくなります。
あくまでもクラクションは、クラクションを鳴らさないと危険を回避できない場合のみに使用しましょう。
2-2. 車内の温度を快適に保つ
夏場の車内はエアコンなしだと短時間で40℃を超えます。温度は**26〜28℃**に設定し、風量は弱めで循環させると冷えすぎを防げます。
特に後部座席の温度差にも注意しましょう。
2-3. 同乗者との会話を楽しむ
「混んでるね」という愚痴ではなく、旅行の思い出や次の予定などポジティブな話題を意識します。これだけで運転手のストレスも緩和されます。
2-4. 音楽で気分転換
お気に入りの音楽は、渋滞時の最高の相棒です。ドライバー向けには、眠くなりにくくリズムのある曲やポッドキャストもおすすめ。
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3. 早めのトイレ休憩と水分管理
3-1. トイレ休憩は1〜2時間ごとに
渋滞に巻き込まれる前に、サービスエリアや道の駅でトイレ休憩を済ませましょう。特に子どもや高齢者は我慢できる時間が短いため、早めの対応が重要です。
3-2. 携帯トイレの活用
市販の携帯トイレは災害用だけでなく、長時間渋滞にも役立ちます。男女兼用で匂いも抑えられるタイプを選ぶと安心です。
3-3. 水分はこまめに
夏場は脱水症状を防ぐため、冷たいお茶やスポーツドリンクを少しずつ飲みましょう。一度に大量に飲むとトイレが近くなるので注意。
4. 車間距離をしっかり確保
4-1. 車間距離の目安
時速20km以下では最低でも車1台半〜2台分を確保すると、急停止にも対応できます。渋滞中の追突事故は、ほぼすべてが車間不足によるものです。
4-2. 車間距離が詰まりやすい心理
人は「前が空いていると詰めたくなる」という心理があります。しかし、車間を詰めても到着時間はほぼ変わりません。それよりも安全マージンを優先しましょう。
5. 車両トラブルを防ぐチェックリスト
- 燃料は早めに給油:ガソリン残量が半分を切ったら満タンに
- バッテリー状態を確認:エアコン・ライト長時間使用で上がりやすい
- タイヤ空気圧チェック:低すぎると燃費悪化&バーストの危険
6. 渋滞中の時間を有効活用するアイデア
- オーディオブックで学び時間に変える
- 車窓の風景を楽しむ
- 家族旅行の写真整理をする(同乗者が)
- Amazon Fire TV Stickで映画を視聴
まとめ
渋滞は避けられないことも多いですが、事前の準備とちょっとした工夫で快適さも安全性も大きく変わります。
- イライラしない工夫
- 早めの休憩と水分補給
- 車間距離の確保
- 車両の事前チェック
これらを意識すれば、渋滞中でもトラブルを防ぎ、むしろ車内の時間を楽しむことができます。次回のドライブではぜひ実践してみてください。