卒検に挑むあなたへ、合格をつかむための“実践的アドバイス”
はじめに
「スラロームさえなければ…」
そう思ったことはありませんか?
自動二輪の卒業検定(技能検定)で、多くの受検者が不安を抱える課題、それが スラローム。バイクを傾けながらジグザグに進み、しかもタイム制限あり。頭では分かっていても、いざ本番となると緊張で体がうまく動かない…という方も少なくありません。
今回は、卒検におけるスラロームの合格ポイントと減点・中止条件を詳しく解説するとともに、タイムを切るための実践的なアドバイスをご紹介します。
スラロームの検定採点基準を正しく理解しよう
まずは「何をすれば減点・中止になるのか」を正しく把握しておきましょう。検定中はパニックになりやすいため、事前に明確な基準を知っておくことがとても大切です。
■ 中止事項(=その場で検定終了)
以下のいずれかをすると、即不合格になります。
- ロードコーンへの強い接触(倒した・巻き込んだ等)
- 足つき(片足でもNG)
- コース逸脱(パイロンの外を通る・進行方向を間違える)
- エンスト(アクセル操作・クラッチミス等)
👉 特に「足つき」は多発します。バランスを崩しても、とにかく足を地面につけない意識を持ちましょう。
■ 減点項目(失点による減点)
以下は合格には影響しないこともありますが、一定以上の減点が重なると不合格になります。
減点内容 | 減点幅 |
---|---|
通過タイム遅延(1秒ごと) | 5点減点 |
軽い接触(ロードコンにかする程度) | 20点減点 |
たとえば、普通二輪で10.1秒で通過した場合は:
- タイム遅延で 15点減点
- コーンに軽く接触したら さらに20点減点
→ 合計35点減点 = (100点ー30点以下)70点以上で合格なので65点となり不合格です!
減点のようで減点にならないケース
検定には、ちょっとした裏技的なグレーゾーンも存在します。
◆ 小ロードコン側を通過しても減点なし
本来は大きなパイロン(ロードコン)側を交互に回避しますが、小さいコーン側を通っても減点にはなりません。ただし…
- 最初から最後まで一貫して小コーン側で通る必要あり
- タイムが遅くなる可能性が高い
自信がある方は挑戦しても構いませんが、基本は王道ルートを目指しましょう。
◆ ニュートラルに入っても減点なし
途中でギアが抜けてニュートラルになってしまった場合、それ自体には減点はありません。
しかし…
- バランスを崩して足をつくと 即中止
- 焦って立ちゴケするリスクあり
この場合は落ち着いて、足をつかずにギアを再度入れて走行を再開することが大切です。
【参考記事】タイムが切れないあなたへ
スラロームで合格タイムがなかなか出せない方や、走行中の安定感に不安がある方は、以下の記事で紹介している3ステップ練習法をぜひご参照ください。
📎 関連記事:
👉 【自動二輪免許】スラローム、絶対にタイムを切れるコツを教えます
この記事では、基礎操作〜応用的なアクセルワークまでを段階的に解説しています。検定前にもう一度読み返すことで、確実に成功率を上げられるはずです。
おわりに:検定は「守りと攻め」のバランスが鍵
卒検は「通過すればOK」です。
スラロームで大切なのは、派手に決めることではなく、減点されずに確実に通過すること。
- 無理な加速はしない
- 接触しそうなら回避を優先
- 落ち着いて、丁寧に、リズムよく
これらを意識すれば、必ず合格に近づけます。
そして、もし「どうしても不安…」という方は、何度でも基本に立ち返ることが大切です。焦らず、一つひとつクリアしていきましょう。
あなたの卒検合格を、心から応援しています!