はじめに:仮免検定の壁を越えるために
仮免検定(修了検定)は、運転免許取得の第一関門。これをクリアしなければ、いよいよ始まる路上教習に進めません。中でも多くの受検者がつまずくポイントが「狭路通行(S字・クランク)」、そしてそれに付随する**「切り返し」**です。
この記事では、仮免検定で合否を分ける「切り返し」にフォーカスを当て、そのポイントと実践テクニックを徹底解説していきます!
1. 仮免検定の合格基準とは?
- 減点方式で採点(持ち点100点、70点以上で合格)
- 減点例:左折の大回り=5点、巻き込み確認忘れ=10点
- 一発中止の例:縁石に乗り上げて1.5m以上進行、障害物に強く接触
切り返しは減点対象になることもありますが、正しく行えば不合格にはなりません。
2. 狭路での減点と検定中止になるパターン
脱輪の評価基準
- 脱輪大(中止):縁石に乗り上げ1.5m以上進行
- 脱輪中(20点減点):乗り上げ後すぐに停止して切り返し
- 脱輪小(5点減点):縁石に触れただけで切り返し
接触の評価基準
- 接触大(中止):ポールなどに強く接触
- 接触小(20点減点):軽く接触後、切り返し
3. 切り返しとは?どこで使う?
「切り返し」とは、進行中に接触や脱輪の危険がある場合に、安全な位置へ戻るための方向転換操作です。
切り返しの減点ルール(狭路内)
- 1回目:チェックは入るが減点なし
- 2回目以降:1回ごとに5点減点
- 4回目で検定中止
狭路外での切り返し
- 1回目から5点減点
- 減点が累積して70点を下回らない限り、何回でも可能
4. ケース別 切り返しの方法
ケース1:前方がぶつかりそうなとき
状況:ハンドルの回し始めが遅く、大回りになって前がポールにぶつかりそう。

対処法:
- 合言葉:「ぶつかるタイヤに向かって回せ!」
- ぶつかりそうな方向へハンドルを全開(この場合、右)
- 少し(50cm以内)バック
- 前進前に必ずハンドルを戻す。または進行方向に回しておく。
注意点:
- バック前に後方確認
- バックギアへの入れ忘れに注意
- ハンドルを戻し忘れると、再びぶつかる危険あり
ケース2:後輪が内輪差で脱輪しそうなとき
状況:ハンドルを早く回しすぎて内側の後輪が縁石に接触しそう。

対処法:
- ハンドルはそのままでバック(ぶつかりそうな方は「左」ですでに左にタイヤは曲がっているから)
- 完全に車体が道路に対してまっすぐになるまで下がる(下がったら必ずハンドルを戻す!)
- 前進時は回し始めのタイミングを少し遅らせる
ポイント:前がぶつかるケースと違い、「そのままバック」でOK。だが、結局ハンドルはぶつかる方に回してる
ケース3:S字で脱輪しそうなとき
状況:ハンドル操作を誤り、内輪差で脱輪しかけた。

対処法:
- 「元に戻る」ことを最優先に!(今走ってきた道をそのまま戻るということなので、ハンドルはぶつかった時のまま)
- 無理にハンドルをさらに回さず、そのまま一車長(車一台分)ほど下がる
- 一旦ハンドルを元に戻し大回りを意識して再スタート
注意点:ハンドルをさらに切ると逆に内側に入り込む恐れあり。
5. よくあるミスと対処法
ミスの内容 | 対処方法 |
---|---|
ハンドル戻し忘れ | 前進前に必ずハンドルを戻す |
バック時の後方確認忘れ | バック前に目視・ミラーで確認 |
切り返しをためらってぶつかる | 思い切って早めに切り返す |
脱輪後の立て直しが浅い | しっかり直角になるまでバック |
6. まとめ:切り返しは最大の保険!
練習の時のように、検定中に「完璧に通れたらベスト」ですが、現実は緊張や操作ミスがつきもの。
検定には魔物が潜んでいるため、練習の時のようにうまくいかないことが多いです。そんな時、
大事なのは、失敗したときに正しくリカバリーできるかどうかです。
失敗しても「切り返しでリカバーできる」ことを知っていれば、検定本番でも焦らずに対処できます。
切り返しを制する者は、教習を制す!
これは誇張でも比喩でもありません。免許取得後も駐車場や細道などで何度も使う技術です。
しっかり身につけて、検定合格への一歩を踏み出しましょう!
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