クランク攻略の極意!仮免技能試験に合格するための走行テクニック

スポンサーリンク
運転上達の秘訣
スポンサーリンク

はじめに

仮免許取得を目指す教習生にとって、”クランク”はS字と並んで多くの方が苦戦する課題の一つです。この記事では、S字との違いや、クランクで陥りやすいミス、そして確実に合格するための正しい通行方法を、現役教習所指導員の視点からわかりやすく解説します。苦手意識を克服し、合格を確実にしましょう!


1. クランクとS字の違いとは?

まずは基本の確認から。クランクとS字は似て非なるもの。それぞれの特徴を正しく理解することが、攻略の第一歩です。

■ クランクの特徴

  • カーブではなく、直角に曲がる “曲がり角” が連続している
  • 曲がった先の外側にポールなどの立体障害物が設置されている

■ S字の特徴

  • 連続したカーブで構成されており、直線部分は一切ない
  • 周囲に立体障害物がなく、走行の基準となる視覚情報が少ない

この違いにより、攻略法も大きく変わってきます。


2. クランクで陥りやすい4つのミス

① ハンドルの回し遅れ

S字に比べて曲がり角が急なため、速度が速いと回し遅れて縁石に接触しやすくなります。対策は「とにかく低速」。歩くより少し遅い程度の速度を維持しましょう。

② 視点移動が遅い

「曲がる先を見ろ」と言われがちですが、本質は“どこからハンドルを切るか”をイメージできているか。タイミングが曖昧だと視線が定まらず、結果として操作が遅れます。

③ 直線部分で車体が安定しない

曲がる前の直線で車体がフラつくと、余計な修正に気を取られて次の操作判断が遅れます。ここでリズムを崩さないことが大切です。

④ ハンドル操作が不安定

送りハンドルのように「手繰り寄せるような操作」だと、スムーズに回しきれず、通過に支障が出ることもあります。正しいハンドル操作を身につけておきましょう。


3. クランクを正確に通るための4つのポイント

① 徹底的な速度調節

回るときこそ“止まるくらいのイメージ”を。特に、ハンドルを回しているときにブレーキから足が離れてしまうと速度が出て回し遅れにつながるため、ハンドル操作中もブレーキは緩めず使い続けましょう。

② 曲がる前の走行位置を整える

内輪差が生じる側に余裕を持たせて、スムーズな通行に備えましょう。例えば左に曲がるなら、なるべく右側に寄せてから入ると良いです。

③ 回し始めのタイミングを明確に

ハンドルを切るのは「車体全体が曲がり角にかかるか、少し過ぎたタイミング」が目安。早すぎると脱輪リスクが増します。左窓のどの辺りに曲がった先の縁石が見えたらハンドルを回すなど、ある程度目安を決めると安心感が増しますよ。

外側のポールに対して車体前方が近く通っていれば良い角度。離れすぎていると内輪差で内側縁石が接触の危険があります。その場合は一度ハンドルを戻し、車体を外側に寄せて再度切り直すのが定石です。

④ ハンドルの戻しタイミングに注意

クランクは曲がり角が連続しています。一つ目の曲がり角を抜けた後、ハンドルを戻しが早すぎる or 戻さなさすぎると次の曲がり角に集中できなくなります。素早く、かつ適切にハンドルを戻しましょう。


✅まとめ|クランクは“タイミングと速度”が命

クランクの通過は、S字以上に正確な操作と予測が求められます。しかし、今回ご紹介したポイントを意識することで、苦手意識を克服し、スムーズな通過が可能になります。

  • とにかく低速で止まる気持ちで
  • 曲がる位置とタイミングを明確に
  • 視点は“ハンドル操作の根拠”(曲がり始めと通行位置を把握すること)として活用
  • フラつかないよう直線部分の安定も意識

検定では“通れること”が最優先。そのためには「切り返し」や「一時停止」も恐れず、確実な通行を目指しましょう。


次回は「切り返しテクニック」や「縁石接触しそうなときの緊急対応」についても深掘りします。お楽しみに!