〜自分の運転、見直すきっかけに〜
はじめに|数千人を見てきた教習指導員の視点から
高齢者講習で毎年多くの方の運転を見てきた中で、特に気になる“高齢ドライバー特有の運転傾向”があります。
これから紹介する特徴は、あくまで「傾向」であって、「全員に当てはまるわけではない」ことは前提です。
ただし、もしも一つでも「自分かも?」と思い当たるものがあれば、ぜひ今日からの運転を見直すきっかけにしていただけたら嬉しいです。
この記事では、事故を防ぐための“高齢ドライバーの特徴”を教習現場からお伝えします。
高齢ドライバーに見られる6つの特徴
① 周囲への配慮が足りなくなることがある
- 曲がる場所を探して減速しても、ウインカーなし
- 前方で車線変更しようとしている車に気づいても譲れない
→ 「自分中心の運転」になっていないか確認しましょう。
② 走行位置が安定しない
- 曲がる前に“反対側に大きく振ってから”曲がる
- 対向車線にはみ出す
- 左折専用レーンから直進してしまう
→ 操作のクセが事故につながるリスクに。
③ アクセルとブレーキの操作が急
- 繊細な操作が難しくなり、急加速・急ブレーキに
- 高齢者講習中でも同乗者が「首が痛い」「気持ち悪い」と訴えることも
→ スムーズな運転を心がけると、体も周囲もラクになります。
④ 「俺が一番」タイプがいる
- 特に高齢者講習で男性が二人組になると、競い合うような運転になる傾向
- 「俺のほうが運転がうまい」と思ってしまう心理
→ 運転は競技ではありません。思いやりが第一。
⑤ 自分のミスを認めにくい
- 自分が間違っていても「いや違う」と譲らない
- 「そんなつもりじゃなかった」が事故の引き金に
→ 詳しくはこちら👉ブレーキとアクセルの踏み間違い事故について
⑥ 判断が遅れることがある
- 青信号で出遅れたり、右折のタイミングがずれたり
- 対処の一歩が遅れて事故につながることも
→ 詳しくはこちら👉高齢ドライバーが危険な理由とは?
実際に起こった悲しい出来事
私の知り合いの高齢ドライバーは、右折に強いこだわりを持っていました。
「対向車が一瞬でももたついたら、逃さず右折する」
その結果、数年後に右折先の歩行者をはねてしまい、死亡事故に繋がってしまいました。
自信があるあなたこそ、もう一度見直して
高齢ドライバーの多くは「自分はまだ大丈夫」と思っています。
でも本当に上手なドライバーは、周囲に気を配り、穏やかな運転ができる人です。
今は、車も交通量も当時とは違う「令和」の時代。
事故を起こす前に、自分の運転と真剣に向き合ってみてください。
安全運転のためにおすすめのアイテム
以下のような商品は、実際に高齢者の運転補助や安全に役立つとされるものです。
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まとめ|“ちょっとの意識”が、大きな安全につながる
どれも「少し意識するだけ」で改善できることばかりです。
「自分はまだ大丈夫」と思わずに、今日からできることを一つずつ。
この記事を見て「ドキッ」とした方は、それだけで第一歩です。