高齢ドライバーが安心して免許更新を迎えるために
🕰「今は何年?」が思い出せますか?
運転免許を更新する際、75歳以上の方が受ける認知機能検査。
その中で最初に出題されるのが、「今が何年・何月・何日・何曜日・何時何分か」を答える**「時間の見当識」**という問題です。
これは、自分が現在の「時間軸」のどこにいるかを把握しているかを確かめるための重要な設問で、配点も高く、検査結果に大きく影響します。
📋 出題内容と回答ルール
検査で問われるのは以下の5項目です:
- 今年は何年ですか?(西暦または和暦でOK)
- 今月は何月ですか?
- 今日は何日ですか?
- 今日は何曜日ですか?
- 今は何時何分ですか?
検査時の主な注意点:
- 腕時計や携帯電話は、音が鳴らないようにしてカバンやポケットへ。
- 回答中は声を出してはいけません。
- 指示があるまでは、用紙をめくらないこと。
- 回答は、漢字・ひらがな・カタカナいずれでもOK。
- 訂正はボールペンで二重線。修正テープは使えません。
- 和暦でもOKですが、令和や平成の年数に不安がある方は、西暦で答えるのが無難です。
🎯 「時間の見当識」の配点と計算方法(2025年版)
質問内容 | 配点 |
---|---|
今年は何年? | 5点 |
今月は何月? | 4点 |
今日は何日? | 3点 |
今日は何曜日? | 2点 |
今は何時何分? | 1点 |
合計:最大15点
この得点は、以下のように計算に反映されます:
総合点 = 2.499 ×(記憶問題の点数)+ 1.336 ×(時間の見当識の点数)
たとえば、記憶問題で14点、時間の見当識で満点(15点)だった場合:
総合点 = 2.499 × 14 + 1.336 × 15 = 34.986 + 20.04 = 55.026点
合格判定の基準は36点以上なので、時間の見当識の得点も非常に重要だということがわかります。
❗誤答例と注意点
- 「1年」のずれでも誤答になります。
例:2025年が正解のところ「2024年」や「2026年」と書けば ×(不正解) です。 - 和暦の間違いに注意。「令和7年」が正解のところ、「平成○年」と書く方もいます。もちろん✖️
- 今の時間の回答は、「±30分未満」なら正解となります。
例:9時00分が正解の場合、「9時30分」や「8時30分」は 不正解 になります。 - 「今何時何分」の配点は1点ですが、誤答すると失点になりますので、検査開始前にしっかり時間を確認しておきましょう。
🧠 こんな珍回答もありました(でもおすすめしません)
- 「干支」や「昭和◯◯年」で答えて不正解に
例:「辰年」「昭和99年」など → 残念ながら不正解です。 - 皇紀で答えた事例も存在
例:2025年は皇紀2685年にあたります。もちろんズレがなければで正解とされたケースもありますが、検査の場では冒険せず、西暦での回答をおすすめします。
🗾【補足】皇紀とは?
皇紀(こうき)は、日本の建国を紀元前660年(神武天皇即位の年)とする暦です。
西暦2025年は、皇紀2685年にあたります。ちなみに、有名な「零戦」は皇紀2600年(西暦1940年)に開発されたため「ゼロ戦」と名づけられました。
📌 この問題の本当の意味とは?
この設問の目的は、**「今、自分がいつ、どこで、何をしているか」**を把握できているかを確かめること。
認知症になると、日付や時間の感覚が大きくずれてしまうケースが多く、ここでの失点が続くと、記憶力全体にも疑いが生じます。
📝 検査に向けてのアドバイス
- 検査開始前に、日付・曜日・時間を確認しておくこと!
- 和暦ではなく 西暦で覚えると安心。
- 回答中はあわてず、丁寧に、落ち着いて書く。
- 高得点のカギは、「年」と「月」です!
🔗 関連記事(記憶問題・イラスト)
✨ まとめ
「時間の見当識」は、見た目にはシンプルですが、記憶問題と合わせて合否を左右する重要な問題です。
普段からカレンダーや時計を確認する習慣をつけ、検査当日は焦らず落ち着いて取り組みましょう!
リンク