高齢者講習の前に受けることになる「認知機能検査」。
特に75歳以上の方は運転免許の更新に直結する重要な検査です。
この認知機能検査は以下のような流れで進みます。
🔹 認知機能検査の流れ(2025年現在)
- 16枚のイラストを見る(記憶)
- 介入問題(数字に斜線を引く) ←今回はこれを解説!
- 自由回答(ヒントなしで思い出す)
- 手がかり再生(ヒントありで思い出す)
- 時間の見当識(今の年月日や時刻を問う)
🔸 今回のテーマは「介入問題」
正式名称は「注意分割課題」などとも言われますが、受検者にはそんなことは知らされません。
実際には、**イラスト記憶の直後に行う“数字探しゲーム”**といった印象です。
🧠 なぜ「介入問題」が存在するの?
ズバリ、**最初に見たイラストの記憶を薄れさせるための“記憶妨害”**です。
つまりこの問題は、「点数を取るため」ではなく、「記憶を一時的に遮断する」ことが目的。
ですから、この問題に点数はつきません。
どれだけ完璧にやっても、合否には一切影響しないのです!
📋 実際の問題形式
- 表の中にランダムに並んだ数字(10×10の100個)
- 指定された数字にだけ斜線を引く
- 1回目:2つの数字を指定(例:2と3)
- 2回目:さらに3つの数字を追加で指定(例:5、6、9)
- 制限時間はそれぞれ30秒
- 斜線は左上→右へ、上から下への順で探す
実例:
1回目:「2」「3」を斜線
→ 2と3を見つけて/(斜線)を入れる。
2回目:「5」「6」「9」が追加
→ 最初の斜線はそのまま、さらに5・6・9にも/を入れる。
この「実例」の場合、最終的に下写真のようになります。

⚠️ 注意点
- 点数はつかないが、真剣にやらないと次の問題に支障が出る可能性あり。
- 無理にスピードを出して焦るより、冷静に数えていくことが大切。
- 縦横の順番を間違えると混乱するので、必ず「左上から右へ」!
- 線を引き間違えても問題なし。採点されません。
🤫 本気でやらなくてもいい?それとも…?
「やる意味がないなら適当にやってもいいの?」
という疑問もあるかもしれませんが、適度に集中することがポイントです。
というのも、このあとに控えているのが最初に記憶した16枚のイラストを思い出す問題。
この“介入問題”によって記憶がうまくブロックされているかどうかで、
次の記憶問題の難易度が体感でガラリと変わる人もいます。
✅ 検査の続きは…
続く記憶問題では、まずヒントなしで答える「自由回答」、
そしてヒントありで答える「手がかり再生」が行われます。
これらはスコアに直結する重要なパートですので、しっかり対策しておきましょう!
📎 関連記事(記憶力テスト)
- ▶︎ 認知機能検査|イラスト問題パターンAの覚え方完全ガイド
- ▶︎ 認知機能検査|イラスト問題パターンBの注意点と対策
- ▶︎ 認知機能検査|イラスト問題パターンCを攻略しよう
- ▶︎ 認知機能検査|イラスト問題パターンDの覚えやすいストーリー
- ▶︎ 認知機能検査|点数の計算方法と合格ライン
- ▶︎ 認知機能検査|時間の見当識を攻略しよう
📝 まとめ
- 介入問題に点数はないが、気を抜きすぎるのはNG
- 焦らず、でもスムーズに取り組もう
- 真の目的は、記憶の妨害(=次の記憶テストを難しくするため)
- 練習する必要はないが、流れを知っておくと安心
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