はじめに
2025年7月25日にオープンした沖縄の新テーマパーク「ジャングリア」。
ユーチューバーのヒカキンさんが、7月25日にアップロードした2時間47分42秒にも及ぶ動画
「沖縄の超巨大新テーマパーク『ジャングリア沖縄』2日間遊び尽くしてみた!【JUNGLIA OKINAWA】」を観て、その魅力にすっかり虜になりました。
まだ「ジャングリア」に行ったことがない私も、まるで一緒に行ったかのような気持ちで動画を楽しませてもらいました。
ちなみに動画の中で紹介されていたアトラクションの中で、教習指導員である私が最も気になったのは「バギーボルテージ」、そして……ヒカキンの運転技術!
この記事では、指導員の視点から、ヒカキンさんの運転操作について解説していきます。
1、バギーボルテージとは
「バギー ボルテージ」は、パーク内に設置されたコースを体験者自身の運転で進むことができるアトラクション。
体験コースは2種類あり、
- 10歳以上で体験可能な「ファン アドベンチャー コース」
- 運転免許証の所持が必要な、本格派向けの「アドレナリン チャレンジ コース」
があります。
今回は「アドレナリン チャレンジ コース」で、2人乗りのバギーをヒカキンさんが運転しました。
コースは、平坦な道だけでなく、草木に囲まれた狭い道、ゴロゴロとした大きめの石が敷かれた道、急斜面など、まさに“オフロード感満載”の構成。
バギー特有の揺れを体全体で感じながら、1周約5分のコースを2周できる、爽快でスリリングなアトラクションです。
🚨 注意点
- バギーは左ハンドル仕様
- ナビゲーターによれば、右カーブで感覚が狂いやすいとのこと
- 操作は、ハンドル・アクセル・ブレーキのみ
左ハンドルに慣れていればスムーズに楽しめますが、油断するとちょっとした操作ミスが命取りになります。
2、ヒカキンの運転について
ヒカキンさんご本人も「ペーパードライバー」と公言されていますが、運転レベルとしては……正直、教習生レベル、いや、それ以下かもしれません。
ヒカキンさんの「沖縄の超巨大新テーマパーク『ジャングリア沖縄』2日間遊び尽くしてみた!【JUNGLIA OKINAWA】」はこちら
「バギーボルテージ」走行の様子は、以下の時間から確認できます:
▶️ 【2:09:31〜】
動画では楽しげに運転している姿が映し出されていますが、私が注目したのはその裏側、
“カーブ走行の仕方”がまさに「初心者がやりがちな悪い例」だったという点です。
ポイントは3つ:
- 速度調節
- 意識や視点の向け方
- ハンドル操作
次章では、これらについて詳しく解説していきます。
3、初心運転者にも役立つ!カーブ攻略の3つのポイント
① 速度が速すぎる
カーブでは、形状に合った適切な進入速度にする必要があります。
そのためには、カーブに差し掛かる前にアクセルを戻し、エンジンブレーキやフットブレーキで十分に減速しておくことが大切です。
ヒカキンさんのようにゲーム感覚、特に「マリオカート」のような感覚で走っていると、
「アクセル踏みっぱなしでドリフト!」という発想で突っ込んでしまい、
実車では遠心力に耐えられず、外側にはみ出してしまうのです。
② 意識する場所や視点が近すぎる
運転中の意識や視線は、「目の前」ではなく、進行方向の先を見ることが重要です。
人間には「視覚吸引作用」という心理的な性質があり、怖いと感じたものをつい見てしまうという傾向があります。
その結果、車はその“見た先”に向かって自然と吸い寄せられてしまうのです。
ヒカキンさんの場合、おそらく「外壁にぶつかりたくない」という気持ちから、外壁の方に視線が向きすぎたのだと思われます。
結果として、視線とともに車体もそちらに向かい、ぶつかってしまったというわけです。
③ ハンドルの回し方
ヒカキンさんのカーブ時のハンドルの持ち方を見ると、
まずは、親指に注目!親指をハンドルに巻き付けてしまうとハンドル操作の動きが悪くなり、回し方がぎこちなくなってしまいます。

回している側の手(右カーブなら右手、左カーブなら左手)が下側まで来て止まってしまっているように見えました。

この状態で手を離さずそのままにしていると、これ以上ハンドルが回らなくなる=操作不能状態に。
その結果、カーブの途中でハンドルが足りず、**車はそのまま外側へ…**という現象が起きます。
✅ 改善策

- ハンドルを回している側の手が下に来たタイミングで、いったん手を離し、ハンドルの上部に持ち替える
- これを繰り返すことで、大きなカーブもスムーズにクリアできます
4、まとめ
ヒカキンさんの「バギー・ボルテージ」運転シーンから見えてきたのは、
教習指導員として日々生徒に伝えている、**“運転の基本の大切さ”**です。
カーブを攻略するためには、
- 進入前の十分な減速
- 視線の置き方
- 正しいハンドル操作
この3点をおさえるだけで、事故のリスクをグッと減らすことができます。
「バギーボルテージ」は、ただのアトラクションにとどまらず、運転の学びの場でもあります。
これからジャングリアに行く予定の方は、ぜひ安全運転を心がけて、最高のオフロード体験を楽しんでください!
✍️ 編集後記(教習所の先生より)
こうして見ると、バギーに乗るだけで運転の基本がいかに大事かがよくわかります。
エンタメ動画でありながらも、思わぬところに学びがあるのがヒカキンさんの魅力ですね。