SUNDAYドライバーの特徴と注意点|週末運転者にありがちな行動と対策

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雑談
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はじめに:SUNDAYドライバーって何者?

「SUNDAYドライバー」という言葉を聞いたことはありますか?
これは、普段あまり運転しないけれど、週末や連休だけ車を運転する人を指す俗語です。
特に都市部に住んでいて、平日は電車通勤、休日だけレジャーや買い物のために車を使う…そんな方々が該当します。

一見普通のドライバーと変わらないように見えますが、運転頻度の少なさからくる“危うさ”や“ヒヤリ”の原因になっていることもあるのです。

今回は、そんなSUNDAYドライバーの特徴と、土日祝日の運転で注意すべきポイントを、教習指導員の視点から解説します。

SUNDAYドライバーの特徴とは?

SUNDAYドライバーとは、主に土日祝日などの休日にしか車を運転しない人を指します。普段は公共交通機関を利用しているため、運転技術や交通の流れへの理解が十分でないケースも多く、以下のような特徴が見られることがあります。

  1. 運転がぎこちない
     駐車や車線変更、右左折時の操作が不安定で、周囲の車に不安を与えることがあります。
  2. 交通ルールの理解が浅い
     信号のタイミングや一時停止の扱いに戸惑う場面が見られ、結果として交通の流れを乱す原因になることも。
  3. スピードにムラがある
     急にスピードを出したり、逆に極端に遅く走行したりと、一定のペースを保つことが苦手な傾向があります。
  4. 予測運転ができない
     周囲の車両や歩行者の動きに対する注意が不足しており、突発的な動きが目立つこともあります。

これらが一般的に言われるSUNDAYドライバーの特徴ですが、教習指導員として土日祝日に教習を行っていると、さらに以下のようなドライバーもよく見かけます。

  1. 自分の運転に自信がありすぎる
     「俺の運転はうまい」と思い込んでいるのか、教習車や初心者マークの車に対して、車間距離を詰めたり、無理なタイミングで割り込んでくるドライバーも少なくありません。安全よりもプライドが優先されている印象です。
  2. イライラしている人が多い
     休日の渋滞や混雑に加え、平日のストレスが残っているのか、運転中に無駄にクラクションを鳴らしたり、些細なことで怒りを表すドライバーも見受けられます。車内での憂さ晴らしになってしまっているケースもあります。
  3. 周囲を気にせず自己中心的な運転をする
     運転に不慣れなせいか、あるいは単純に周囲への配慮が足りないのか、他の車両の動きに合わせられず、無理に進行したり、方向指示器を出すタイミングが遅れるなどの場面が目立ちます。自分の運転だけで精一杯になってしまい、結果的に周囲の安全を脅かしてしまうことも。

「SUNDAYドライバー」に巻き込まれないために!土日祝日の安全運転5つのポイント

土日祝日は、普段あまり運転しない「SUNDAYドライバー」が一斉に路上に出るタイミングです。そのため、平日に比べてヒヤッとする場面が多く、事故リスクも高まります。以下の5つのポイントを押さえて、安全に週末ドライブを楽しみましょう。

① 車間距離を十分にとる

SUNDAYドライバーの中には、急ブレーキや不意な右左折をする方もいます。車間距離が詰まりすぎていると対応できません。余裕のある車間を保つことで、自分も周囲も守ることができます。

② 合流・車線変更時は“相手が見えていない”前提で

方向指示器を出すタイミングが遅かったり、無理な割り込みをしてくる車もあります。合流や分岐ポイントでは、自分が優先であっても一呼吸おいて譲るくらいの心構えが大切です。

③ 「イライラしていそうな車」に近づかない

煽るような車間や急な割り込みなど、明らかに感情的な運転をしている車を見かけたら、速やかに距離を取って関わらないようにしましょう。トラブルの予防にもなります。

④ 教習車・初心者マーク車は“狙われている”ことを意識

残念ながら、SUNDAYドライバーの中には自分の運転に自信があり、初心者に対して不寛容な人もいます。教習車や初心者マーク車の後ろについたら、できるだけ早めに距離を取るのが無難です。

⑤ 交通量のピークを避ける

SUNDAYドライバーは昼前後〜夕方に集中します。可能であれば、早朝や夜間に移動することで、落ち着いた交通状況で運転できます。

まとめ

土日祝日になると増える「SUNDAYドライバー」。
その多くは、普段運転に慣れていないことからくる不注意や判断の甘さに加えて、「自分は運転がうまい」と思い込んでいる人や、混雑によるストレスでイライラしながら運転している人も少なくありません。こうしたドライバーは、周囲への配慮が欠けていたり、無理な割り込みや急な車線変更を平気で行うこともあり、事故のリスクが高まります。

教習所でも、土日祝日は特にヒヤリとする場面に遭遇しやすく、教習生だけでなく教官にとっても緊張感のある時間帯です。
だからこそ、経験豊富なドライバーも油断せず、しっかりと周囲を観察し、危険を予測する運転を心がけましょう。特に、車間距離の確保、無理な進路変更の回避、感情のコントロールは必須です。

安全運転は「自分さえ気をつけていればいい」ものではなく、周囲と協調しながらこそ成り立つもの。
SUNDAYドライバーが増える週末こそ、いつも以上に思いやりと注意を持って、事故のない一日を過ごしましょう。